追悼ドロレス・オリオーダン


ドロレス・オリオーダン急逝、享年46。
合掌。
それまでミュージシャンはすべて年上だつたのが、
ついに同い年が出てきた、先を越された、
といふのがクランベリーズだ。

最高傑作「Linger」


# by ichiro_ishikawa | 2018-01-18 09:39 | 音楽 | Comments(0)  

日本のジャズ史 戦前戦後


所用で吉祥寺に行つた帰路、「百年」なるセレクト古書店の前を通りかかり、「クサいな…いい本があつたらヤだな…」と思ひつつ入店。散財するわけには行かなかつたし、今年読み切れず年末年始に取つておいた本は既に30冊ほどたまつてゐたからこれ以上増えたらかなはない。
しかしクサい予感は的中、良書が山ほどある。中でも最もピンと来たのが、内田晃一著『日本のジャズ史 戦前戦後』(1976年、スイングジャーナル社)。
四六判上製布装463ページといふボリューム、超貴重な写真満載。目次を繰ると大正元年から始まり、全10章のうち5章分を戦前に割いてゐる。戦後ジャズ史に関する本は様々出回つてゐるし散々読んでもきたが、戦前をここまで詳しく解説した本はレア。
かなり経年劣化が激しいため、500円ならいいな…とおそるおそる値段をチェックすると、2,750円。
高い…。キツい…。
もしやネット古書店ではもつと安く買へるやもしれぬ、とiPhoneにてamazonと日本の古本屋をチェックすると、なんと10,000円であつた。
それが当店に於いては4分の1。これは買ひだ、といふことで、数年ぶりにリアル書店で本を購つた。

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いま第1章を読み終へたところだが、明治45年(1912年)7月20日、東洋汽船の地洋丸による北米航路、サンフランシスコ行きの船上演奏のために乗り込んだ東洋音楽学校(現東京音大)を出た波多野福太郎ら5名。彼らが帰国後サンフランシスコからジャズを持ち込んだのだといふ。

この記述だけですでにヤバい。1912年といへば本場アメリカでもジャズ黎明期。バディ・ボールデンの頃ではないか。オリジナル・ディキシーランド・ジャズ・バンドが、ジャズ初の商業用レコード、“Dixie Jass Band One Step”と“Livery Stable Blues”の2曲入りシングルをビクタートーキングマシンから発売したのが1917年だからその前である。ジャズといふよりカントリーブルーズ、マーチングバンドの頃だらう。最初の数行で胸がドキドキだ。
さらに大正のダンスホールへと続くのだが、そのあたりは近代文学に多く出てくる風俗描写と参照させあひながら読んでいかねばなるまい。









# by ichiro_ishikawa | 2017-12-31 13:18 | 音楽 | Comments(1)  

次年度以降の中長期的目標


​その人が登場するとそれだけでパーッと空気が明るくなる、
といふ人がたまにゐる。
何を言ふわけでもするわけでもない。ただ現れるだけでである。
出落ちといふのとも違ふ(出落ちもすげえが)。
卑近な例でいえば、故・父がさうであつた。

で、実子であるはずの俺はといへば近いどころかなぜか対極で、
​現れるだけで場がどんよりし、皆が皆バツ悪さうに目を背ける、といふ塩梅だ。
男の顔は履歴書といふが、顔だけでない、姿、オーラすべてが履歴書であらう。
四十数年の何がどう蓄積してこんな有様になってしまつたのか俺は訝る。
次年度以降の中長期的目標は、
登場するとそれだけでパーッと空気が明るくなるオーラを身に付ける、だ。
ハードルは高い。いまからプロ野球選手を目指すといふぐらい馬鹿げているやもしれぬ。しかしプロ野球選手の場合は物理的限界が明確だからであり、今回の目標はより精神性の問題であるやうな気がしていて、つまりあながち不可能ではないと思つてゐる。

# by ichiro_ishikawa | 2017-12-28 11:40 | 日々の泡 | Comments(0)  

残業問題の解決法


会社従業員の残業過多、それに付随して残業時間の過少申告が問題になつてゐる。

この問題に少し興味があるのは、10年以上前に、月200時間以上の残業が常態で、別段おかしいとも思つたゐなかつたおかしい時代、会社に行政指導が入つたらしく、とりあへずこれまでの残業手当未払い分として100万円が還付されたことがあるからだ。

金が入るならいくらでも働く。働かざるを得ない、といふのが多くの人の実情だ。残業などしたくないが生計を立てるためにせざるを得ない。

したがってこの問題を根本的に解決するためには、
ワークフローをいぢつたところで焼け石に水。残業を削減できてもせいぜいが数時間だらう。

根本的に減らすには、労働対価を上げるしかない。
つまり自分が生み出した商品の価値を上げるしかない。たとへば1万円で売つていた商品を2万円で売るしかない。でもそのまま倍になつたら売れもしなくなるから、その商品の内在価値を上げるか、価格に見合ふ商品の生産に事業をシフトするしかない。

つまり、たとへば、ある商品で1000万の利益を上げるためにどうしたつて残業が必要になるとしたら、残業せずとも1000万円の利益をあげられる商品の生産にシフト、その開発をするしかない。しかしとりあへず現状キープのためこれまでのことをしながら、さらに開発のために残業する、といふことになりかねない。だから開発は雇用主がしたほうがいい。


# by ichiro_ishikawa | 2017-12-28 10:20 | 日々の泡 | Comments(0)  

ディズニーランドの思ひ出


子供なら一度は興味を覚え、日本人のほぼ全員が1回は行つたことがあるといふ東京ディズニーランドだが、未踏。
1983年、小6春の遠足が開園初年のディズニーランドに決まつてゐたが、雨で中止。機を逸して以来、すぐに大人になつてしまつたため、いよいよ未踏。空白の世代だ。

# by ichiro_ishikawa | 2017-12-27 15:40 | 日々の泡 | Comments(0)  

独り言


俺は電話もメールもSNSも嫌ひで、つまりコミュニケーションが嫌ひ、人間が嫌ひなんだと思はれてゐるのだが、実はコミュニケーションにおいては基本的には会つて話すといふことを最も信頼してゐる。かつ、実は俺は人間好きだ。正確に言へば、好きな人間は好きだ。

とはいへ、会つて話すといふのは、時間がかかることは事実である。

1.アポを取る。
2.出向く(出向いてもらふ)
3.会ふ
4.マクラ
5.ジョークラリー
6.切り上げる
7.別れの挨拶
8.をしながら本題を話す(たまにこれを忘れて「何しに来た?」となる)
9.別れる
10.帰る

ザッと10の工程がある。
それがメールであれば、上記8だけで終わる。
コスパやスピード感にこそ価値を置くこの21世紀においては、会つて話すといふのは、忌み嫌はれる行為である。会つて話すことを一回やる間に、メールであれば10個の案件を処理できるからである。

しかし、急がば回れといふことはある。
負けるが勝ちと並び好きな諺の上位ランキングの常連だが、会つて話すと、無用な誤解を防げ、今後のコミュニケーションをより円滑にさせ、何より、相手と濃い信頼関係が一気に結べる。何らかのトラブルがあつたときなどは、この信頼関係がものをいふ。

メールがものをいふのは、以下のような時だらう。

・白黒はつきりしてる事柄の確認
・理論、理屈が重要な事柄の確認

つまり、多くの仕事においては、メールがよい。
実際、仕事の90%はメールで済む。
では、何がメールで済まない事柄か。
裏返せばよい。

・白か黒かでない事柄
・理屈が通用しない事柄。

かうした事柄をメールで確認しようものなら、トラブル勃発、炎上必至である。

俺が会つて話すのが好きなのは、そして実は人間が好きなのは(好きな人間が好きなのは)、世の中は白か黒かでない、理屈が通用しないことで溢れてゐて、そのやうな事柄(を考へるのが)好きだからである。








# by ichiro_ishikawa | 2017-12-27 01:41 | 文学 | Comments(0)  

ジャニーズと俺の差異

職場が東京ドーム近くであるため、帰宅時の電車でよくジャニーズ帰りの客とバッティングする。
それはもう惨事である。200%の乗車率、すし詰め。はつきり言つて迷惑なわけだが、ジャニーズはものすげえ人気があるといふことを身をもつて実感するとともに、そのことに改めて驚く。数もさうだし、それとリンクして層が広い。いたいけな小学生からいたいおばさんまで。賢さうな人からバカまで。センスいい子からダサい子まで。おそらくその属性にかかはらず全女性が好きなのだらう。全員に好かれる男といふのはどういふことか。これが本稿のテーマだ。

俺は少年隊以降のジャニーズは名前も顔も知らないが、テレビに出てゐる綺麗な子たちは大抵ジャニーズなのだらう。
俺がドームを満員にできないことは薄々分かるが、彼らと俺とどこが違ふのかは本気で分からない。
たとへばCDが大量に山に捨てられる超人気女性アイドルでも彼女らとそのへんを歩いてゐる女の子とどこが違ふのか全くわからない。
多分造形的には大差ない。要は思ひ入れなのだらう。彼らのどこに思ひ入れるのか。

書きながら考へてるのだが、分からぬ。

試しに、俺とジャニーズの〇〇は、同じだと思ふがどこが違ふのか、出口調査してみた。
曰く、「(造形も対極だが)明るさ、やさしさ」。
即答で答へは出てゐた。

造形は大差ないとは思ふが、明るさとやさしさはたしかに大きく異なる、そこが全女性に好かれる、追いかけられる理由だといふことは、深く納得した。
以上。







# by ichiro_ishikawa | 2017-12-26 21:51 | 日々の泡 | Comments(0)  

世代論と俺


ホフディランの小宮山雄飛と元ロッキングオンの音楽ジャーナリスト柴那典の対談(cakes)で、

上の世代はあまり横のつながりがないんですよ。たとえばヒップホップ、パンク、ポップスって、それぞれバチバチしてたというか、お互い交流もなかったんです。

といふ小宮山の発言があつた。
小宮山の世代以下は、異ジャンルを含め横のつながりが強い、超えがたい上の世代への対抗手段として我々は横の繋がりを、といふ骨子のくだりでのものだ。

これを読んで感じ入つたことがあつたので一筆認めん。

それは、
今の世代と上の世代(旧世代)を、30代以下と40代以上といふやうに大別すると、横のラインが「ライバル関係」か「繋がる関係」か、といふ大別軸が成り立ち、それはかなりいいところをついてゐる、つまりその座標軸で、いろいろなことが説明可能になりさうだ、
ということだ。

無論個人差があるし、これはあまりにも大雑把、といふか無謀、と考へるムキもあらうが、無謀な仮説を立てることで、答へは出なくとも、視野が晴れたり、広がりさへすれば、それはそれでひとつ実のあることだ、ぐらいの鷹揚な構へでよろしい。

旧世代はケンカばかりしてきたが、新世代はケンカ無用。旧世代は義理と人情より上に来るものはないという考へ、新世代は費用対効果が最優先。旧世代は弱肉強食で、新世代はウインウインを目指す。旧世代は中央集権的、タテ割りに生き、新世代は脱中心的、グローバリズムを推進。旧世代はポストモダン、新世代はポストポストモダン。旧世代は他人中心、新世代はてめえ中心。旧世代は世間ありき、新世代はてめえの生き方ありき。

で、俺はどちらか。
どこにも属さない。Øだ。







# by ichiro_ishikawa | 2017-12-26 15:50 | 日々の泡 | Comments(0)  

BOØWY 19871224 THE ORIGINAL

BOØWY 19871224 THE ORIGINAL鑑賞。

BOØWYのラストギグ(翌年4月のいはゆるラストギクズは実質的には急に散つたことで当惑するファンへのプレゼントとしての最初で最後の再結成ギグ)となつたこの渋谷公会堂での映像は、本来、撮られてゐなかつたものである。つまりカメラが入ることは予定されてゐなかつた。しかし異様な空気を察した永石勝氏が自腹で複数カメラをしたがへて強行撮影したものなのである。
ドキュメンタリーを撮らうと、ギグ前のクリスマスイブの渋谷の街の空気、会場外の様子、オーディエンスの表情、そして楽屋まで、永石勝のディレクションの元、その日の一部始終が映像に収められたのであつた。永石氏の嗅覚、断行がなかつたら、このロック史に刻まれる名演の模様が世に知られることはなかつた。

この記録が痛烈なのは、なんと言つても、この2つのシーンだ。
氷室が最後の最後でいよいよ解散を告げんとするとき、布袋をうかがふも背を向けられてしまつた時のなんとも言へぬ氷室の表情。
そしてその後に放つた最終曲「Dreamin'」のギターソロを、これが最後と言はんばかりに目を閉じて聴き入る氷室。

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あとはこの、ホンキートンキークレイジーの間奏中、演奏で手が空かないメンバーからオーディエンスへ氷室が間接投げキッスを贈る名シーン。一挙手一投足、どこをどう切つてもナチュラルにカッコいい、様になるといふやうな人を氷室以外知らない。

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kiss me once more, I gotta go now

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唇に手を添えられウインクで返すポップな布袋

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この日唯一笑みをこぼした幼馴染の松井

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ドラムセットが邪魔で空中でキャッチせざるを得ない

# by ichiro_ishikawa | 2017-12-26 01:51 | 音楽 | Comments(0)  

布袋寅泰パラドックスツアー最終日ロックンロールサーカス

縁あつて布袋寅泰パラドックスツアー最終日ロックンロールサーカス@横浜アリーナ、鑑賞。

BOØWYからは、

Bad Feelin'

Dancing in the pleasure land

わがままジュリエット(ゲストボーカル:古渕)

Liar Girl(ゲストボーカル:古渕)

Oh My Jully part.1(ゲストボーカル:古渕)


Guitarhythmからは、

Dirty Star

Merry Go-Round

ミルクバー


シングルからは、

Poison

スリル

バンビーナ

Circus

Identity

ロシアンルーレット


キング&クイーンから、

キャプテンロック


新作『Paradox』からはおそらく全曲。

おそらく、といふのは、新作は一聴してよくなかつたためそれつきりにしてゐて、直前に一応通して聴いてみたとはいへ、都合2回しか聴いてないため、把握できなかったから(全曲知つてゐるため、知らない曲=新作)。


客の盛り上がりも、やはり、

BOØWY、シングル、ギタリズム、新作の順。

新作は前述の通りあまりよくないが、ライブでのギターのキレはよく、アルバムをApple Musicにて改めて再聴したところ、そんなによくなくもなかつた。


ここのところゲスばかり聴いてゐて、布袋モードではなかつたが、ライブはいい。

そして、腐つても布袋。


白眉はレノンの「Happy Xmas(War is over)」。

全編、歌メロをギターで奏でたアレンジが秀逸。

間奏の一部で「もろびとこぞりて」を挟んだのは、BOØWY19871224にて「Blue Vacation」の間奏を「ジングルベル」にしたアレンジを彷彿とさせた。



客の構成は、40代のおつさんが7割、おばさんが2割、残りの1割はその子供。中には俺のやうなゲスファンも混じつてゐた。



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# by ichiro_ishikawa | 2017-12-26 01:26 | 音楽 | Comments(0)