侘び寂名曲ベスト5


 バンバンバザールの最新ブート盤「セクシャル・バイオレット」にスティング「イングリッシュ・マン・イン・ニューヨーク」のウクレレカバーバージョンが入っているが、すげえいい。
 前奏~Aメロは演奏のみで、コーラスで初めて「Oh~Oh, I'm an alien, Im a legal alien, I'm an Englishman In New~York」と全員で歌われるという構成もいいし、その時の歌の配置がバックボーカルの位置あたりに下げられているミックス(?)もすげえいい。
 「このアレンジ、すげえいいな…」と思いながら、ふと、「そういやスティングはザ・ポリースの頃からすげえいいシンガー兼ベーシスト兼メロディメイカーだったな…」という事実に思いを致した。しかもソロ時代はジャズのいいミュージシャンをバックに従えた演奏が頗(すこぶ)るゴキゲンで、侘び寂が効いている。
 「そういや侘び寂が効いている名曲ってあるな…」とリストアップしたい衝動に駆られたので、善は急ぐ。

Sting「Englishman In New York」

c0005419_041402.jpgこの曲が発表された80年代半ばという季節は、ポップソングにやたらサックスが入ってくるのだが、この曲でのサックスの入り方はそれとは一線を画すことに気づくのはよいことだ。ソプラノサックスはブランフォード・マルサリス。シンセ・ストリングスの打ち込みによる8ビートのレゲエの上に、自由なジャズが16ビートで音を並べるグルーヴがいい。「コーヒーは飲まない、紅茶が好きだね。トーストは片側だけ焼いたのが好み。会話のアクセントで分かるだろ。僕はニューヨークのイギリス人」という歌詞もいい。




Sade「Please Send Me Someone To Love」

c0005419_042269.jpgパーシー・メイフィールドの1950年のブルーズ・バラッド。アート・ループのスペシャルティのナンバーだ。チャンピオン・ジャック・デュプリー、B.B.キング、エッタ・ジェイムズ、グラディス・ナイトといったブルーズメンやソウルの面々、はたまたグレイトフル・デッドというロックバンドまでこぞってカバーしている超名曲だが、俺が好きなのはブリティッシュ・ブラック、シャーデーのバージョンだ。すげえいい。




Squeeze「She Doesn't Have To Shave」

c0005419_1464852.jpgスクイーズの第1位の名曲。スクイーズこそ侘び寂びミュージックの代表格。ピーター・バラカンは、あいつらは60年代のソウルが大好きだからね、と言っていた。




Squeeze「Up The Junction」

c0005419_1471467.jpgスクイーズの第2位の名曲。「She Doesn't Have To Shave」を探していたら見つけてしまったので入れざるを得なくなった。ほかにも関連動画としていろいろあったがキリがないので右手で画面を隠して見えないようにして本画面をキャプチャーした次第だ。




Bryan Ferry「Will You Love Me Tomorrow」

c0005419_153380.jpgかのビートルズも憧れたジェリー・ゴフィンとキャロル・キングの夫婦ペンによるこの超名曲は、誰もが一度はカバーするのだが、侘び寂びが効いた名カバーと言えば英国ダンディズムの体現者ブライアン・フェリーのバージョンだ。この、ちっとダサい感じがいい。そういや今のところ全部イギリスだな。侘び寂びはやはり孤立した島国にこそ生まれるのだろう。




Bryan Ferry「Smoke gets in your eyes」

c0005419_26324.jpgブライアン・フェリーの名カバーという事で芋づる式に出てきてしまうのがこの「煙が目にしみる」。近年ではホウ・シャオシェンの映画「百年恋歌」(2006年)で使われて爆発的にヒットしたプラターズの超有名曲で、これも古今東西の誰がカバーしてもそれなりにハマるのだが、やはりフェリーが侘び寂び面ではずば抜けている。このライブバージョンはレコードよりよくないが、疲れた男の哀愁が漂っていてなかなかいい。



続く(おそらく永遠に)…。

by ichiro_ishikawa | 2008-11-14 00:36 | 音楽 | Comments(2)  

Commented by 中卒 at 2008-11-14 16:43 x
何が効いてるって?
Commented by ichiro_ishikawa at 2008-11-14 23:32
わびさびぐらい日本に生きてりゃ中卒でも分かるだろ。生きて知る、思い知る、ということが大事だ。
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