Change
バラク・オバマ大統領の影響か、みなとでは「Change」「Change」うるせえが、元祖「Change」はデイヴィッド・ボウイだ。
「Time may change me, but I can't trace time」
David Bowie Changes (Hunky Dory 1971)
一作ごとにキャラクターと作風を変え、常に大衆を裏切り続けてきたボウイ。
ここでは、その「Change」の軌跡を振り返ってみる。
「本当はファイン・アートをやりたかったんだけど、この国ではファイン・アートでは食えないと、さんざん教えられてきたからね」(David Bowie 1996)
Space Oddity
(Space Oddity 1969)
1969年、前年に公開された映画『2001年宇宙の旅』をモチーフにして、アルバム『スペイス・オディティ Space Oddity』を制作。アポロ11号の月面着陸に合わせて、その直前にシングル本作をリリース、というように常に時代と寝てきた。
The Man Who Sold The World
(The Man Who Sold The World 1970)
ナヴァーナのアンプラグド・ヴァージョンも最高。
グラム・ロック時代
Starman
(The Rise And Fall Of Ziggy Stardust And The Spiders From Mars 1972)
いい曲。
John, I'm Only Dancing
(single 1972)
最高の映像。
The Jean Genie
(Aladdin Sane 1973)
おそろしくかっけえ。
Rebel Rebel
(Diamond Dogs 1974)
凄まじくかっけえ。
プラスティック・ソウル時代
Young Americans
(Young Americans 1975)
時にソウル全盛で、もはやロックとかじゃねえな、と思っていたはず。正しい。
Fame
(Young Americans 1975)
ジョン・レノンとの奇跡の共作。のちに宮沢りえもカバー。
Golden Years
(Station To Station 1976)
でも黒くはやれないことが分かっているボウイはこうやることでロックたり得た。
TVC15
(Station To Station 1976)
クラウス・ノミと共演したサタデー・ナイト・ライブのステージを探したが見つからなかった。
ヨーロピアン・デカダンス時代
Sound and Vision
(Low 1977)
Breaking Glass
(Low 1977)
ブライアン・イーノと組んだヨーロッパ三部作。「Low」が最高傑作だな、やっぱり。「Sound & Vision」はイギリスの映画雑誌のタイトルの元になった。近年ではフランツ・フェルディナンドもカバー。
Heroes
(Heroes 1978)
「My Honey」はここから来てるな。「Just A Hero」も。
Look Back In Anger
(Lodger 1979)
このPVはワイルド「ドリアン・グレイの肖像」がベースになっているらし。
Ashes To Ashes
(Scary Monsters 1980)
ここまでがロック、ボウイ。
ポップ時代
Modern Love
(Let's Dance 1982)
ドラムが80年代。今聴くとえれえカッコいい。
China Girl
(Let's Dance 1982)
ポップの極みだな。
Let's Dance
(Let's Dance 1982)
これは名曲だ。
Blue Jean
(Tonight 1983)
80年代だなあ…。
一瞬バンド時代
Baby Universal
(Tin Machine II 1990)
この「Change」はやっぱりいただけなかったな…。Complex「Be My Baby」からインスパイヤされちゃってるしな。
老いてからのロックとは時代
Jump They Say
(Black Tie White Noise 1993)
う〜ん、いまいち…。
The Hearts Filthy Lesson
(Outside 1996)
ボウイはここまでがギリかな…。ナイン・インチ・ネイルズに近づいたが、体がついていっていない。
by ichiro_ishikawa | 2009-01-12 15:30 | 音楽 | Comments(0)