死とは何か
池田 晶子新刊
「死とは何か さて死んだのは誰なのか」
我々には在ることしかできないのだった。生きようが死のうが、
存在する事しか我々にはできないのだった。
生きている人に、死のことは、逆立ちしたって語れやしないのだ。
そして、死んでいる人には、逆立ちも、語ることも、できやしないのだ。
したがって、どうしても生きているうちに死のことを知りたいのなら、
自分で死んでみるしかないのである。
在る側の我々が、「在る」と言うのなら同じ「在る」だし、
無いなら無いで、無いことの無いを、在る我々にいかにして知り得ましょうか。
考えるほどに、死ぬとはどういうことなのか、
その人は死んだのかどうか、わからなくなってくる。
(以上、いろんなところから抜粋)
by ichiro_ishikawa | 2009-04-01 01:24 | 文学 | Comments(0)