スローバラード


RCサクセションの「スローバラード」はとてつない名曲、ソウル・バラードで、
オーティス・レディングの「These Arms Of Mine」あたりを彷彿とさせるのだが、
オーティス・レディングを彷彿とさせるなんてことは通常あり得ないわけで、
たとえば、あれを忌野清志郎以外が歌うと、ただのフォークソングになりがちだし、
忌野が歌うと、なぜかそれがロックにもなってしまうという魔法がかけられるわけだ。
俺はその魔法をこそ信頼して今こうして暮らしているのだが、
ああいうのを聴くといい年かっぱらった今もなお心底感動してしまう。

先日、布袋の「V」ライブを観賞。
「V」が近年まれに見る傑作なのは意外と周知されたが、
そのライブがまたとんでもなかった。
「V」から始まり、「Time Has Come」のSEのあとに「IV」が始まり、「ミルク・バー」のSEの後に「III」が、そして…というように、「POISON」も「スリル」もキル・ビルもなく、全曲ギタリズムの曲で占められたギタリズマー布袋寅泰のライブだったわけだが、アンコールのラストは「Fly Into Your Dream」で、おなじみの長いアウトロの中で、布袋は指を天に指す仕草を見せたあと、「スローバラード」の歌メロを弾き始めたのだった。
これがものすげかったのだった。「清志郎」という言葉は一切出なかったけれど、言葉よりも何よりも雄弁に哀悼を表したレクイエムだった。
清志郎ファンは布袋のことが嫌いだろうが、布袋ファンで清志郎を嫌いな人はいない。
まあ清志郎がすげえのだが、そもBOφWYはRCに触発されて作られたのだし、
ミュージシャンによるミュージシャンへの真の追悼、というものがそこにあったのは確かだ。
その晩は、「やっぱり、音楽というのが一番すげえな、金とか生活とかはブタだな」、という幼稚な感想だけが心を満たした。











セットリスト 6.15 新宿厚生年金会館

GUITARHYTHM RETURNS
INTRO〜Welcome to G.V〜
DECALOGUE
SCIENCE KILLED THE FUTURE
SUNSHINE OF YOUR LOVE
風の銀河へ
TiC TaC
VICIOUS BEAT CLASHERS
天空のDIVA
アストロノーツ

TIME HAS COME (SE)
SERIOUS?
SURRENDER

MILK BAR P.M.11:00 (SE)
UPSIDE-DOWN
さよならアンディ・ウォーホル
DIVING WITH MY CAR

WONDERLAND (SE)
ROCK 'N' ROSE
BEAT EMOTION
PRISONER

LEGEND OF FUTURE (SE)
C'MON EVERYBODY
GLORIOUS DAYS

EC-1-
BEAUTIFUL MONSTERS w/LOVE
MERRY-GO-ROUND
DANCING WITH THE MOONLIGHT

EC-2-
ON MY BEAT intro(ZO-3)
blues(ZO-3)

EC-3-
LONELY★WILD
FLY INTO YOUR DREAM (スローバラード)

by ichiro_ishikawa | 2009-06-16 17:57 | 音楽 | Comments(1)  

Commented by POP_ID at 2009-07-06 01:23
>清志郎ファンは布袋のことが嫌いだろうが、布袋ファンで清志郎を嫌いな人はいない。

あ、私は両刀!
すっごくすっごく行きたかったんです、今回の布袋さん・・・。
でも仕事が詰まってた平日、清志郎のことがあって、チャボさんとか
コーチャンのライブを追加してしまい金欠にも陥り、泣く泣く断念してしまいました・・・・。あーホント観たかったです。。。。
DVD化に期待します。
でもライブは絶対行くもので、お家で観るもんじゃないってことは、
100%理解ってマス。
名前
URL
画像認証
削除用パスワード

<< 香港と俺 追悼、三沢光晴 >>