詩「嘆き」
口に出せない事、口に出してはいけない事というのが世の中にはあるし、そも、それを言葉にする詩才もないのだけれど、ただ、この「これ」は確かに在るのであって、その存在をどうするすべもないのだとしたら、どうしたらいいのか。この世に本というものがあって本当に良かったと生まれてから今一番強く感じている。特に詩人がいて助かってる。小説はそれが「日常」に照射されて出てくるので危険なのだ。奥の方から理性を浸食してくる「それ」は詩人による詩に出会って初めて鎮静する。
by ichiro_ishikawa | 2009-11-21 00:52 | 日々の泡 | Comments(0)