緊急提言エセー「紫煙と俺」


 他者と二人で喫茶店や食堂や飲み処に入った時の座し方としては、対(トイ)面というのが一般的だが、俺は並びを好む。なぜか。

1. 正面切ると恥ずかしい(お互い) 
2. 実は話しやすい 
3. 物理的距離が近く親密になれる

 答えは、4.の、煙草の煙を吐きやすい、だ。
 よくビッチが口を横にひん曲げて煙を吐いている光景を目にするが、あれは醜い。気を遣っているのだろうが、ただでさえ醜いツラがさらにひどくなっていることに気づいた方がいい。とはいえ顔ごと横に向けるとそっぽ向いていることになってしまうし、何より俺はどんなときでも煙を真正面に吐き出したいため、真正面に人がいるとそいつのツラにぶわぁ~っと吹きかけることになり、一触即発の事態になりかねない。だから俺は人を隣に座らせる。
 なんかキッチン書斎の発明といい、生活のあらゆる局面で煙草に縛られているな。吸えねえ店もどんどん増えていて、「ここは禁煙だからやめよう」と言って随伴者を閉口させることもしばしばだ。随伴者曰く「あいつとはもう店には行かねえ」。

 先の9月、パリに出向いたとき、あの煙草文化発祥の地、パリでさえ喫煙不可の店が多いことに驚いた。だが、さすがにオープンスペースは可だったので、常にオープンスペースに陣取っていたが、あるとき、ザラハイがねえので、「ザラハイをくれシゥブプレ」と頼むと、ギャルソン曰く、「地面に捨てて靴で消せ」。
 このような気概のあるギャルソンや喫茶店がもっと増えるといい。

by ichiro_ishikawa | 2009-12-21 23:04 | 日々の泡 | Comments(1)  

Commented by ワタナベ at 2009-12-24 15:40 x
>ザラハイをくれシゥブプレ
名言過ぎますねw
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