感想「女の日記文学2本」


 俺がこの冬ウィーンに亡命しようとしている事は、正月の三が日、俺にピタッと張り付いて質問攻めをしていた実親でも、完全なる黙秘権を行使していたため、思いもよらないに違いない。
 人の勧めでグスタフ・マーラーとクラシックに興味を持った。ウィーンと言えばグスタフ・クリムトやエゴン・シーレといった画家たちの方により親しかったが、クラシックとなるとまったく血になってはおらず、ほんの知識、趣味どまりだった。AMAZONでマーラーを買おうと思ったが、たくさんありすぎて何を買ってよいか分からない。どの指揮者のどの演者のものが良いのか、うっすら見当はつくが、見当違いが怖い。そんな中、その音楽を聴く前にうっかり、妻アルマ・マーラーによる回想録を読んでしまった。「グスタフ・マーラー 愛と苦悩の回想」、すげえいい。とりあえず、ウィーンに行って、街の空気を飲み込もうか、それとも泣こうか。
 奇しくも、女性の回想録つながりで、ヘンリー・ミラーとの邂逅を綴った日記「アナイス・ニンの日記 1931〜34 ヘンリー・ミラーとパリで」読了。すげえいい。マーラーに比べたらミラーは親しいのでより身近に感じた。
 共通して言えるのは、どうも書かれている対象である男の方の真の気持ちがズバリ分かるため、ついそちら目線になってしまう事だ。
 ウィーンか…、意外と水があってたりしてな。それとも泣こうか(今年の俺流行語大賞本命)。

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by ichiro_ishikawa | 2010-01-04 20:55 | 文学 | Comments(0)  

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