ラブレター「ブライアン・フェリー」


Dylanesque
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 どういうわけだか、俺はロクシー・ミュージック時代を含めブライアン・フェリーがすげえ好きで、特に、ここ最近のフェリーにグッときている。

 ヨーロッパ的ダンディズムの象徴のような男だが、元々ソウル・バンド出身で、黒人ジャズとソウル・ミュージックに甚大なる影響を受けている。『タクシー』(1993年)はブラック・ミュージックを中心にヴェルヴェット・アンダーグラウンドなども取り上げた名カヴァーアルバムで、2007年にはなんと全曲ボブ・ディランのカヴァー・アルバム『ディラネスク』を出していた(今知った)。一見、黒人、アメリカ音楽とは最も遠い気がするが、どうやら俺が何か引っかかっていたのは、その根っこにあったのか? 実は正直よく分からない。

 それにしても、このヴォーカルと雰囲気だ。声量がないのは確実だが、ボソボソ歌ってるのか張っているのかがよく分からない。うまいのか下手なのかもはっきりしない。ツラも美しいんだかダサイのか判然としない。長身で手足が長くスタイルが良いのも確かだが、顔がずいぶんでかい気がする。何かよく分からないのだけれど、あの声と歌い方、表情、目、といった全体から発せられるものが、なぜか俺の男心をくすぐって止まない。独りで立っている感が好きなのかもしれない。率直に思い切って言ってしまうと、ものすげえセクシーで切なくて泣きたくなる。
 ブライアン・フェリー、64歳。男の哀しみが分かるシンガーだ。きっと女には分からない。そういう「絶対的に交換不可能なもの」というのを、俺はわりと大事に思っている。


「It's All Over Now Baby Blue」
(Dylan cover)



「Make You Feel My Love」
(Dylan cover)& A Rare Television Interview with Lauren Laverne



「Will You Still Love Me Tomorrow」
(King cover)



Jealous Guy / Rocy Music
(Lennon cover)


by ichiro_ishikawa | 2010-01-28 02:14 | 音楽 | Comments(2)  

Commented by フィルマンザネラ at 2010-01-28 10:37 x
最後の1行、いい。
Commented by イノウエ at 2010-06-25 13:49 x
私も最近、B・フェリーの魅力に取り憑かれた者です。
やはり「声」でしょうか、ぐわ〜っ、と後から来る感じかな。
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