ビジネス「フリー」


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 「考える人」編集長の松家仁之がメルマガで採り上げていた『フリー <無料>からお金を生みだす新戦略』(2009年NHK出版)読了。ロングテールという言葉の生みの親で「wired」編集長である著者の、ロングテールに続く2作目。

 新しい発見はないが、今後鍵を握る今勃発しているビジネスモデルが整理分類、体系化されている、という点で良書。

4つのフリーがある。

1. 直接的内部相互補助
無料品を呼び水にして有料品の購入を促す。
DVDを一枚買えば、二枚目はタダ、など。

2. 三者間市場
広告主収入。
ラジオやテレビといったメディアで汎用性のあるモデル。

3. フリーミアム(フリー+プレミアム)
 無料版と有料版など一部の有料顧客が他の顧客の無料分を負担する。
 基本的なサービスを無料で提供し、さらに高度な機能や特別な機能について料金を課金する仕組み。
 ※本書自体、まず無料でデータを公開。30万人がダウンロードしたが、その後発売された書籍版もベストセラー。ヘディオレッドも。

4. 非貨幣市場
 対価を期待しない活動。ウィキペディアや不正コピーなどいろいろ。


 近日中に2億手に入れる必要があるため、日々、その方法を模索しているのだが、ちょっと見えてきた。ちょっと、な。

 だが、本書で一番気になったのは、1ページ目にページ丸々割いて、ひと言「アンへ」との献辞を掲げて妻への感謝を高らかと謳い上げ、さらにあとがきでも、オーバーワークを支えてくれた妻・アンへの感謝、ひいてはアンと出会えたことこそ最上の喜びのような事を相当の文字数を使って書いていることだ。本の中でそんなに主張しなくてもいいのでは? もしや夫婦関係持続の予防線? いや、たぶん本気だろうな。
 本書をスターバックスで書いていたり、5人の子持ちで、家庭を最大限大事にしながらバリバリ仕事もこなす「wired」編集長という著者。絵に描いたようなアメリカンIT長者だな…。家庭も仕事も大事にできない俺、という人間が奇しくも浮かび上がる読書となった。

by ichiro_ishikawa | 2010-02-01 04:31 | 日々の泡 | Comments(0)  

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