エセー「東大と明大」


 最近は東京大学となりでゴトシをしているため、近隣の喫茶店に行くと東大生と思しき輩どもが多くいる。きゃつらは一様に風采が上がらず、おとなしく、覇気がない。静かに歓談などしながらお茶をすすっている。
 隣町の御茶ノ水にもよく出向くが、その辺りは明治大学の学生と思しき輩どもが多くいて、きゃつらは逆に、なかなかお洒落で、常に騒々しく、「うお~!」とか「キャハハハハ!」とか威勢がよい。
 民間企業の社長は明大卒業者が多いらしく、そうした明るさ、元気のよさというのは出世する大きな要素だということは、なんとなく実感している。
 俺は1985年から言っているようにどこにも属さないΦだから、それら全体を俯瞰できるのだが、やはり東大生のほうに好感を持ってしまう。表向きは、明日なんか来なきゃいい、みたいな態度で、死んだ魚のような目で日々を送る彼らを見ると、生きる希望、すなわち死んでもいい理由がわいてくる。世の中、捨てたもんだということがはっきりしてきて、よろしい。

by ichiro_ishikawa | 2010-03-31 02:41 | 日々の泡 | Comments(0)  

名前
URL
画像認証
削除用パスワード

<< 朝日新聞「小林秀雄」 エセー「ケン」 >>