追悼 中村とうよう

 中村とうよう 1932年7月17日 - 2011年7月21日

 中村とうよう氏が亡くなった事を今朝ピーター・バラカンのラジオで知った。
 中村とうよう氏はミュージックマガジンの創始者で音楽評論家。私はロッキング・オン渋谷陽一派だったので、かの有名な中村・渋谷論争で完敗した中村氏を、その事実のみで軽視していたのだが、30代に入ってから自分の音楽的嗜好がルーツミュージック、ジャズ、ワールドミュージックに傾いていくにつれ、ブラックミュージックのピーター・バラカン、ルーツ研究のハリー・スミス、アラン・ローマックスと共に日本の重鎮中村とうようの著作物も積極的に読むようになったのだった。
 音楽批評の可能性を果敢に模索し、私に、吉本隆明から小林秀雄に最終的に行き着くための、批評の入り口を示してくれたのは紛れもなく渋谷陽一だが、19世紀後半から現在までのポップミュージックの全体を客観的体系的に捉え直す思索に一役買ってくれたのが中村とうよう氏であった。
 どちらも出版人で大衆音楽についての文章を書くため、つい同じ土俵で語られがちだが、文章の内容から言えば、渋谷は批評、中村は研究という全く異なる仕事をしているといえる。
 以下、中村とうようベスト5.

大衆音楽の真実』 (ミュージックマガジン、1985年)
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アメリカン・ミュージック再発見』(北沢図書出版、1996年)
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by ichiro_ishikawa | 2011-07-22 09:37 | 文学 | Comments(0)  

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