兄 小林秀雄との対話ー人生についてー

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 1970年に講談社現代新書から出て今や絶版となっていた高見沢潤子『兄 小林秀雄との対話ー人生についてー』が講談社文芸文庫に入った。
 小林秀雄の妹であり、「のらくろ」田河水泡の妻である作者が、兄・小林秀雄の生き方・考え方を、わかりやすく伝えるために、兄との対話・質問を繰り返し、その人生観・人間観を描いた最強の小林秀雄読本。
 小林秀雄を難しいと敬遠している「考える素人」は、ここから入るといい。ただしその後、原典に戻るべし。詩を散文に翻訳したものを読んで「意」だけを了解して「姿」を見ないのは、片手落ちどころか、実は何も得ていないに等しい。大事なのは言葉の「姿」だ。

 ちなみに高見沢潤子の筆による小林秀雄読本は、ほかに、『兄 小林秀雄』(新潮社、1985年)、『生きること生かされること―兄小林秀雄の心情』(海竜社、1987年)、『続 生きること生かされること―兄・小林秀雄の真実』( 海竜社、1989年)、『生きることは愛すること―兄 小林秀雄の実践哲学』(海竜社、1993年)、『人間の老い方死に方―兄小林秀雄の足跡』( 海竜社、1995年)と5冊ある。

by ichiro_ishikawa | 2011-10-27 01:30 | 文学 | Comments(0)  

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