長渕剛 1988-1993


『LICENSE』(1987年)で完成を見、ポップシーンで頂点に立った長渕の1988〜1993年は、パブリックイメージ的にはヤクザ期、セールス的には安定的ビッグヒット連発期。その内実は「今に見てろよ〜」から、「そ〜ら見やがれ」へ、世間への復讐完了期。泣いてチンピラがヤクザに昇格し、かつ政官財からも一目置かれる組長に。
『LICENSE』までに見られたヒリヒリ感はないが、それでもこの『昭和』〜『Captain Of The Ship』期の楽曲のクオリティは、相当高い。
95年以降は誰も文句が言えなくなり、家庭教師やラーメン屋、定食屋の雇われ店長的、はたまた組に裏切られる義理人情が踏みにじられたヤクザといった市井からのメッセージが、社会的地位を確立した「上からのメッセージ」にと立場を変え、個が結果として普遍へと結実していたのが、ハナから普遍へと踏み込むような作風になっていく。


とんぼ 1988年「夜のヒットスタジオ」(32歳)より
(シングル1988年10月26日 → included in 『昭和』1989年3月25日)



激愛 1989年3月8日「夜のヒットスタジオ」(32歳)より
(シングル1989年2月8日 → included in 『昭和』1989年3月25日)




しょっぱい三日月の夜 1989年12月13日「夜のヒットスタジオ」(33歳)より
(シングル1989年12月8日 → included in 『Jeep』1990年8月25日)



お家へかえろう 1990年2月28日「夜のヒットスタジオ」(33歳)より
(included in 『Jeep』1990年8月25日)



JEEP 1990年7月25日「夜のヒットスタジオ」(33歳)より
(シングル1990年7月25日 → included in 『Jeep』1990年8月25日)





親知らず 1990年12月31日「紅白歌合戦」(34歳)より
(included in 『Japan』1991年12月14日)



しゃぼん玉 カラス LIVE FROM ’90 – ’91 JEEP TOURより
(シングル1991年10月25日 → included in 『Japan』1991年12月14日)




巡恋歌'92 1990年7月25日「夜のヒットスタジオ」(33歳)より
(シングル1992年10月28日)



RUN
(シングル1993年9月22日 → included in 『Captain of the Ship』1993年11月1日)





by ichiro_ishikawa | 2016-02-21 10:00 | 音楽 | Comments(0)  

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