俺の運

人間には2種類しかない。
運のいい奴と悪い奴だ。

俺は紛れもなく後者なのだが、
思ひ起こすと、第1回フジロックに象徴されるやうに、野外イベントに行けばほぼ雨が降り、たまに意を決して休日に出掛けるとやはり雨で、日常においても通勤時の家〜駅間、駅〜会社間のみ雨が降ってくるといふ雨男の最高峰に位置し、一方、コンビニで傘を買ふと大抵晴れてくる晴れ男でもあるという分裂症を患つてゐる。
曲がり角に差し掛かると90%以上の確率で対向車がやってくる。外でトイレに駆け込むとほぼ先客あり、もしくは紙がない。
有名なところでは、ドタマと腹が常時薄ら痛く、iPhonは1分に1%減るヴァージョンをつかまされている。

とはいへ「一個人の運総量一定の法則」といふ普遍的事実に照らし合はせるに、
生来45年の現時点での幸運(+)・不運(-)をカウントすると、マイナス5万である(たとへばコンビニで傘を買ふと晴れてくる、といふのは0カウント)。

といふことは、この先あと40年でどんだけの幸運に見舞われるんだつていふ。楽しみだ。

しかし死の直前に5億円が転がり込んだ場合、これはどうカウントされるのか。転がり込んだこと自体はプラス5万でこれまでの分と相殺されるが、それを使ふことができないという事態はマイナス3万だらう。それでは差し引きトータルマイナス3万だ。
だとすると違う幸運が舞い込むといふことになる。大いに楽しみだ。




by ichiro_ishikawa | 2016-09-08 19:00 | 日々の泡 | Comments(0)  

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