コステロ来日公演2016 Detour

エルヴィス・コステロの伝記を覚束ない語学力で、
すこーしずつ読み進めていた中、来日公演Detour、鑑賞。

人見記念講堂という会場が怪しいと思つてゐたが、
なんと、バンドなしアクースティック公演だつた。
渋すぎる。

コステロの魅力はなんと言つても声なので、
音響もわりとよく、声のものすげさを堪能できたことは収穫だつたが、
やはりドラム、ベース、キーボードにコステロ自身のジャズマスター・ギターといふ、
ジ・アトラクション的編成でこそ、
その名曲群はより輝くといふ事が逆に確認された。

かつ、ものすげえディレイをかけたジャズばりの歌唱法と、ディランほどでないにしろ崩しまくりのメロディが楽しめない場面もあつた。特に美メロ名曲「everyday I write the book」のほとんど別曲に仕立てたアレンジはいただけなかつた。500はある名曲レパートリーの中から折角演つてくれただけに悔やまれた。

とはいえ最大の難点は、今回のメインの見所でもあつたらしい、コステロが自らのヒストリーを語りながら、楽曲もその関連で放たれるといふ、そのMCが、ほとんど意味を掴み取れなかつたことだ。外人客が要所要所で「ha! ha!」と笑つてたところなど全滅。てめえの英語リスニング力のなさは否まないが、コステロ独特の早口と、おそらく秀逸なウィットのまぶされた語彙が難しいのだ。これはモリシーとかマイケル・スタイプの難しさと同種だ。

余談だが、イギリス人(アメリカ人も)はどこの国に行っても自国語の英語で普通に話す。日本人はどこの国に行ってもその国の言語を話そうとするはず。郷に入りてはの精神だ。戦勝国と敗戦国の違いか? まだ引き摺つてるんだな。

アンコールの最終曲は、「 (What's So Funny 'Bout) Peace, Love And Understanding」。



大量にある名曲の殆どが自作だのに、一番の代表曲がニック・ロウの曲であるといふのは面白い現象だ。

by ichiro_ishikawa | 2016-09-09 15:07 | 音楽 | Comments(0)  

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