小林丼と俺

鎌倉の小林秀雄が通つた天ぷら屋「ひろみ」にて、小林丼を食す。

c0005419_22583172.jpg


メゴチ、キス、穴子。小林が好んでこればかり頼んでいたのでその名が付いた。
店主は2代目で、見た目からの推定65歳。小林が通つてゐたのは1960〜70年代と思はれ、つまり大将が幼少の頃、会つてゐる。
同じく厨房に入つてゐる30代半ばの若旦那は3代目で、既に4代目は中学生。といふのは2代目の奥さんの弁。
10回ほど通ひつめて漸く取材できた次第だ。

本当は、野菜もあり帆立など種類も豊富でさらに丼も付き、それで小林丼より安い、定食「若葉」を頼みたいといつも思ふのだが、いざ注文をといふ段になると「小林丼」と言つてしまふ。
やはり発語したいのだ。さらに注文を取つた女給が「小林丼でーす」と厨房に伝へるから、「小林」は都合2回飛び交うことになる。
普段から小林小林とうるさい俺だが、いつもは黙読したり書いたりしてゐるだけなので、小林といふ言葉が発語されるといふ事は實は稀であり、新鮮な喜びを感じるといふわけだ。
次回は小林の注文の仕方とか所作とかお気に入りの席などを取材し、それを真似して行く予定だ。




by ichiro_ishikawa | 2017-05-03 22:38 | Comments(0)  

名前
URL
画像認証
削除用パスワード

<< 80年代アイドル歌手の再評価 【プレスリリース】ダメな本当の理由 >>