「抱きしめたい日本語」vol.2

季節の変わり目、心がチクチク痛み出し、
俺は思わずこう発語する。
「ああ無常……(なことよ)!」
思い出すのは、このフレーズ。

春はやがて夏の気を催し、夏よりすでに秋は通ひ、秋はすなはち寒くなり、十月は小春の天気、草も青くなり、梅もつぼみぬ。木の葉の落つるも、まづ落ちてめぐむにはあらず、下よりきざしつはるに堪へずして落つるなり。
(吉田兼好『徒然草』 第百五十五段)


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「空前にして、絶後とさえ言いたい」by小林秀雄

by ichiro_ishikawa | 2005-10-08 16:10 | 文学 | Comments(1)  

Commented by BECK at 2005-10-09 11:39 x
この世は無常とは決して仏説という様なものではあるまい。
それは何時如何なる時代でも、人間の置かれる一種の動物的状態である。
現代人には、鎌倉時代の何処かのなま女房ほどにも、
無常という事がわかっていない。
常なるものを見失ったからである。
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