哀悼、ジーン・ピットニー

 往年の米ポップス歌手にしてソングライターのジーン・ピットニー Gene Pitneyが、4月5日、英国ツアー中にホテルで死去した。享年65。
 あまり話題になっていないようなので、この、50億人に開かれているネット上で、1日平均閲覧人数12人という、ささやかな場「ロックンロール・ブック」で大々的に取り上げて、こっそりと死を悼みたい。

c0005419_171921.jpg 1950年代末期〜60年代初頭のアメリカの音楽界では、歌手志望者はまず作曲家として音楽業界に食い込むという例がよく見られる。ピットニーも、音楽出版社に売り込んだ「Hello Mary Lou」が61年にリッキー・ネルソンによって取り上げられ全米No.1ヒットになり、音楽業界での足場を作った。そして、いよいよ自作の「Love My Life Away」で歌手としてデビュー(全米39位)。続く2作目のシングルが、キャロル・キング&ジェリー・ゴフィン作、フィル・スペクター・プロデュースによる、“ジッジッ、ジニバッバッ”のコーラスが印象的な「Every Breath I Take」(全米42位)だ。
 そして、翌62年にピットニーは作曲家としてスペクターに「He's A Rebel」を提供。スペクターはクリスタルズでこの曲をレコーディングし、見事全米1位に輝く。
 この曲がとんでもないのであった。
 のち、バート・バカラックのプロデュースのもと、「(The Man Who Shot) Liberty Valance」により大スターの座を射止め、その後も、「Only Love Can Break A Heart」、「I'm Gonna Be Strong」、「It Hurts To Be In Love」といったヒット曲を次々と輩出した。
 
 なんといっても、ベスト・キャリーアは、「He's A Rebel」だ。 ここで、音は出せないので、詞を振り返るので、レコードに合わせて歌ってみよう。


He's A Rebel
The Crystals(1962)

※ただしクリスタルズは不参加、ヴォーカルはダーレン・ラヴ
Words & Lyrics by Gene Pitney


See the way he walks down the street ←このAメロ、すげえ
Watch the way he shuffles his feet
My, he holds his head up high ←このBメロ、すげえ
When he goes walking by
He's my guy

When he holds my hand I'm so proud
'Cause he's not just one of the crowd
My baby, oh he's the one
To try the things they've never done
Just because of that they say ←このBメロからの、サビへの緊張、すげえ

(CHORUS)
He's a rebel and he'll never ever be any good
He's a rebel and he'll never ever be understood  ←このサビ、すげえ
And just because he doesn't do what everybody else does
That's no reason why I can't give him all my love ←このブリッジ、すげえ
He is always good to me, always treats me tenderly ←この本サビ、すげえ
'Cause he's not a rebel, no no no
He's not a rebel, no no no, to me

(INSTRUMENTAL)

If they don't like him that way, they won't like me after today
I'll be standing right by his side, when they say

(CHORUS)
He's a rebel and he'll never ever be any good
He's a rebel 'cause he never ever does what he should
And just because he doesn't do what everybody else does
That's no reason why we can't share a love
He is always good to me, good to him I'll try to be
'Cause he's not a rebel, no no no
He's not a rebel, no no no, to me

(『Back to Mono (1958-1969) 』Phil Spectorに収録)
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日本語訳=俺
(歌詞中の「彼」=俺)

あたしの反逆者
水晶たち

ごらんよ、彼が道を歩く姿を
見てみな、彼が足をシャッフォする様を
あたしの彼は、ホールド・ヒズ・ヘッド・アップ・ハイ
歩いて行く時にね
ヒーズ・マイ・ガイ!

彼があたしの手を握ると、アイム・ソー・プラウド
だって彼はその辺の輩(やから)とは違うの
あたしのベイビー、ああ、彼こそ
彼奴(きゃつ)らが絶対にしないことをやってのける人
だからこそ彼奴らはこう言うんだけど

あいつは反逆者、ろくなもんじゃねえ
あいつは反逆者、理解できない
だってあいつは人と違うことばかりしでかすじゃないか
でも、それがあたしが彼に愛を捧げない理由にはならないじゃない
彼はいつだってあたしには良くしてくれる、優しくしてくれる
だって彼は反逆者なんかじゃない、じゃない、じゃない、じゃない、あたしにとってはね

もし彼奴らがそれゆえ彼を嫌いなら、彼奴らあたしを好きにはならない
あたしはずっと彼のそばにいるんだから。彼奴らは言う

あいつは反逆者、ろくなもんじゃねえ
あいつは反逆者、すべきことをしないから
だってあいつは人と違うことばかりしでかすじゃないか
でも、それがあたしらが愛を分かち合わない理由にはならないじゃない
彼はいつだってあたしには良くしてくれる、あたしだって彼にはそうするわ
だって彼は反逆者なんかじゃない、じゃない、じゃない、じゃない
彼は反逆者なんかじゃない、じゃない、じゃない、じゃない、あたしにとってはね

by ichiro_ishikawa | 2006-05-26 01:19 | 音楽 | Comments(0)  

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