コステロ&トゥーサンがやってきた

 エルヴィス・コステロとアラン・トゥーサンという「ポップミュージック史上最も偉大な人物ベスト10」に必ずラインナップされる2人が同時にサイン会をやるという極めて異例、驚天動地な事態が発生。いわゆる「北國の戻し」をほっぽってすぐさま駆け付けたわけだが、参加者約300人(平均年齢41歳/男性比率84%/1人で来てる率97%、以上概算)はタワーレコードの地下のスタジオに集められ、壇上にはコステロとトゥーサンが運動会のPTA席みたような即席机に座し、アホな参加者めいめいは下手から順番に壇上に上がり、コステロ、トゥーサンの順でサインをさっさともらって上手からはけ、そのまま屋外に退場というシステマティックな手順でそれは執り行われた。
 「撮影厳禁」「サインはアーティスト名のみ」という注意が事前に何度もアナウンスされたが、参加者はみな“終っているオッサン”なので、ならず者は皆無、さすがに分別があり、みな注意を遵守し、暴動やエンシュージアスティックな熱狂があるわけでもなく、ごく穏やかに事は進んだ。普通なら「うおー!!」「キャー!!」となるところだが、そこは元気のねえおっさんたち、「ほほう」とか「ははーん」と各々ひとりごちるといった有り様であった。
 憧れの人の前に出ると極度にガチガチになってしまうという性癖が16から治っていないウブな34歳は、2人に「Please」と言ってサインをもらい「Thank you」と握手を求め、「I Love You」と残して去った。コステロは、あのハスキーヴォイスで「Thank you very much」、トゥーサンはジェントリーに「Thank you very much, indeed」との言葉をくれた。あの憧れに憧れたコステロが今ここにいるという感動が全てなのだが、この雑記で記すべき最も重要なことは、座っているコステロはサインをする参加者を若干見上げる形になるため、

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となっていたことだ。
「『トラスト』(81年)のジャケだ!!」
と内心叫びながら、係員の指示に愚直に従いそそくさと会場を出た。

by ichiro_ishikawa | 2006-05-31 23:55 | 音楽 | Comments(0)  

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