Lou Reed 来日公演

Lou Reed
東京厚生年金会館

 そこにいる、というだけで成立してしまう恐るべきカリスマ性。正直、ヴェルヴェット・アンダーグラウンド~ソロ初期がすべてて、あとは余興なのだけれど、その余興によって、黄金の数年間のキャリアが損なわれるというのはおかしな考え方だ。
 ルー・リードの声が鳴っただけで、高校2年の冬が立ち現れるのには辟易するが、もしかしたらあの暗黒の高校時代へのノスタルジイに酔いしれているだけかもしれない。だが、楽しかった青春を懐かしむなら可愛げがあるが、苦しく哀しかった青い時をあえて懐古するという行為はマゾヒズム以外の何かであろうか。できれば思い出したくないのである。だが、そういう時代は一番精神が瑞々しいのかもしれない。いや瑞々しいからこそ哀しかったのか。いずれにせよ、あの時の自分の感覚がもっとも正しいということが、年齢を重ねるに連れて明らかになってくるとは、世界の構造というのはよく分からない。 

by ichiro_ishikawa | 2003-09-20 11:33 | 音楽 | Comments(0)  

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