Neil Young 来日公演

2003.11.15 SAT.

Neil Young
日本武道館

 同時期にクラプトンが来ていたけれど、クラプトンではなくニール・ヤングに行くのである。それは終った人間の現在よりも、進化し続けている人間の現在の方がスリリングだし、楽しめるから。確かにニールも禿げたし太った。出立ちとしてはいつまでもスタイリッシュなのはクラプトンの方で、一見すると、終った終ってないは逆のようにも思える。しかし、それは一見であり、ちゃんと見てみるとやはり逆ではないのである。クラプトンは年相応の音を出し、年齢に逆らわず、老いを引き受けている。いわゆる、いい歳の取り方をしている。ニールはめちゃくちゃだ。加齢とか老いとかまったく気にしていない。いい歳の取り方とは、なんて考えてもみない。ただ「ロックンロール・キャン・ネヴァー・ダイ」と歌い続けているだけ。「徐々に消え入るぐらいなら燃え尽きた方がまし」とまだ歌い続けるのである。要するに精神は少年のままなのだ。肉体は物質だから時の流れに抗えない。だからルックスはスタイリッシュのスの字もないけれど、い方は図らずもスタイリッシュなのである。
 前半2時間、演劇をバックにストーリー仕立ての最新作「グリーンデイル」を全曲披露。ブレイクを挟んで、「ヘイヘイ・マイマイ」「ライク・ア・ハリケーン」など必殺メドレー。この必殺メドレーが必殺なところがニールの現役ぶりを物語る。クラプトンがレイラをやったところで、やっぱり懐メロメドレーなのである。曲自体の善し悪しを言うのではない。今の本人が昔の曲をやることの説得力なのである。
 ただ、やっぱりクラプトンの「ワンダフル・トゥナイト」や「レイラ」のアウトロは聴きたかった。あれはとんでもないのだ。また、ニールにおいて「シナモンガール」を聴けなかったのも残念だった。

by ichiro_ishikawa | 2003-11-15 11:40 | 音楽 | Comments(0)  

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