今朝知った今日発売の文庫を即買&即読、そしてUP

 今朝、平日は滅多に広げない朝刊に目を通すと、偶然ある本の広告に目が行った。
『R&Bコンプリート・CDガイド/松村雄策編』。ビートルズ愛好家・松村雄策が編したR&Bガイドだ。ビートルズ、ロックというと言わずもがなそのルーツにはブラックミュージックがあり、ロック愛好家なら誰しもブラックは通る道だけれど、“R&Bコンプリート・CDガイド”的なものを作る力量が松村に果たしてあるのか? 早速通勤途中で本屋に立ち寄り購入。さすがに朝刊の広告に載っている、しかも朝日文庫だとあって、すぐ見つかった。仕事の合間を縫って、今、読了。
 基本的に松村は監修的な位置。ほぼ時系列に沿って章立てされ、それぞれの章で執筆者がいる。松村は前書きと、第2章「ブリティッシュ・インヴェイジョン」を書いている。納得。あいかわらず松村の文はひょうひょうとしたエッセイ風で、常に言っていることがいつものように書かれている。だが、その他の章が実に読みごたえがあった。執筆陣がすごい。ロッキング・オン系のブラック番・高見展に、テクノのメジャー化の絶大なる貢献者にして元JAPAN編集長・鹿野淳、シンコー系(?)の赤岩和美、そして正統派・評論家の藤田正。松村の力は文章ではなく、このメンツ集めに注がれている。だから、編、だ。
 各章、5〜6ページの音楽概要があって、その後に推薦CDが並ぶ、という構成だが、概要の紙数が少ないだけにかなり濃い情報が凝縮されていて、かつ文章のクオリティが高いから、さながら、K−1のKOシーン特集、あるいは、サッカー・ゴール・シーン名場面、あるいはプロ野球ニュース「今日のホームラン」を見ているような感覚で、一気に読めた。
 50〜70年代のブラック・ミュージックはバーター・ピラカン『魂(ソウル)のゆくえ』に詳しく、最近読み返していたところなので、80年代以降〜現在に至るくだりが特に新鮮で良かった。自分はヒップホップにそんなに明るくないため、ネルソン・ジョージ『ヒップホップ・アメリカ』と併読しながら、ちょっとヒップホップの深淵に足を踏み入れてみようかという気分になった。また、取りこぼしている50〜70年代のブラックミュージックもさらにディープに入っていきたい。


『R&Bコンプリート・CDガイド/松村雄策編』
松村 雄策編
2004年12月10日発売 文庫判■204頁(朝日文庫)
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by ichiro_ishikawa | 2004-12-10 19:48 | 文学 | Comments(0)  

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