東京イエローページ

 俺が私生活において関西人とあまりウマが合わないというのはマスコミ等でもよく知られているが、それは主に笑いのベースの違いによるところが大きい。笑いのセンスというのは人格の根本を成すものだから、そこのズレがすべてのズレにつながるのは当たり前なのかもしれない。関西系は、東京人は「おもろない、気取ってる」という認識があるらしい(まさにこのブログ)。それはよしとしても、その「おもろい」の基準が関西の笑いにあることが事を面倒にしている。その基準を絶対とする自負はどこから来るのか。俺は訝ってやまない。

 吉本をはじめとする関西系の芸人は、さすがにベースラインが高い、新人でもそこそこ面白いと思えるし、たいてい、レベルがかなり高い。だが、突出して面白いと思えるのはそうそういない。ボケ、突っ込み、いずれも予定調和で、安心して見られはするが、明日になれば忘れてしまう。うまいなあ、と感心こそすれど、すげえという驚きは無い。「ベタ」から最先端まで、すべて「ベタ」である。松本・浜田でさえも。どんなに秀逸なボケであろうと、ツッコミであろうと、ここでボケる、ここでツッコむ、とタイミングが決まっている時点で、少し興ざめしてしまう。別に悪いというわけではないのだけれど。

 やはり、俺には東京系(非関西系)、モンティ・パイソン、香港コメディといったイギリス系の方が肌に合う。シュールと言えばそうなのだけれど、シュールを目的としたスノッブな笑いほどたちの悪いものも無く、非常に微妙だのだけれど、天然のラジカルさが重要なのだ。要はロックという事か。ボケでない笑い。ツッコミではない返し。掛け合いとは違う「間」。いずれにせよ、こちらの想像が「全く」追いつかないものに、俺は惹かれる。
 その最高峰と言えばやはりタモリや竹中直人で、その集大成はTBS系で深夜放送されていたコント番組「東京イエローページ」(89〜90年)だ。その中のさまざまなコントの中で最も秀逸なのが西田康人や布施絵里の居方(いかた)が効いている「サラリーマンコント」や「家族コント」だが、ここでは90年の流行語大賞にもなった「そっちの方がすげえ」をYOU TUBEから転載する。「家族ゲーム」「家族ゲーム2」「親子ゲーム」「親子ジグザグ」「とんぼ」と共に、いま最もDVD化が望まれる作品のひとつだ。

伝説のオープニング
(そっちの方がスゲェ〜スペシャル from 東京イエローページ)
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1分5秒〜27秒のところがものすげえ。音楽がかぶせられたのは放送事故になるからか。

by ichiro_ishikawa | 2007-12-16 02:31 | 日々の泡 | Comments(0)  

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