「アメリカン・ポップミュージック前史」年表
アメリカ、イギリスの植民地から独立国家に。
その頃からアイルランドやスコットランドの民謡の替え歌を含む白人の作品とロンドン出版の作品が出版。
〈国勢調査1790年〉
●総人口393万人
●うちイギリス人約320万人、スコットランド人19万人
黒人は約70万人(約18%)
〈国勢調査1860年〉
●総人口3144万人(ドイツ、アイルランド移民が増加)
●黒人は約444万人(約14%)
ミンストレル・ショー流行。
アメリカ史上最初のソングライターで“アメリカ民謡の父”と呼ばれるペンシルヴェニア州の白人スティーヴン・コリンズ・フォスター登場。「草競馬」「おおスザンナ」など。
1860年代
白人のヨーロッパ風歌曲中心だが、ニグロ・スピリチュアル(黒人霊歌)活発に。
ヴォードヴィル流行。
1870年代
ミュージカルがミンストレル・ショーやヴォードヴィルの要素を加え大衆演劇として発展。
1880年代
ポピュラーソングの出版社がニューヨークに集まりはじめる。
1890年代
シンコペーションに特色のあるピアノ音楽、ラグタイム誕生。スコット・ジョプリン、トム・ターピンなど。
1900年代
ニューオリンズの黒人たちがジャズを創造。
ニューヨークの音楽出版街さらに活況を呈する。T.B.ハームス、M.ウィットマーク&サンズ、ハウリー=ハヴィランド&ドレッサーなど。
楽譜購買者のために店でピアノを弾き伴奏を。
その騒がしい様子から、「ニューヨーク・ヘラルド」記者モンロー・ローゼンフェルドが、“ティン・パン・アレー”と命名。
作家陣の人材が豊かに。
ヴィクター・ハーバート(アイルランド移民)、ルドルフ・フリムル(チェコスロヴァキア移民)、シグムンド・ロンバーグ(ハンガリー移民)、ジェローム・カーン(ニューヨーク)、アーヴィング・バーリン(ロシア移民)など。
1910年代
アーヴィング・バーリン「アレキサンダーズ・ラグタイム・バンド」作曲。
W.C.ハンディ「セントルイス・ブルース」作曲。
ジョージ・ガーシュウィン「スワニー」作曲。
1920年代
クラシック・ブルース隆盛。
ベッシー・スミスなど。
カントリー&ウエスタン番組「グランド・オール・オプリ」放送
ジミー・ロジャース「ブルー・ヨーデル」(1928年)ヒット。
1930年代
●キューバのルンバ・ブーム
ドン・アスピアス楽団、ザビア・クバート楽団→マリオ・バウサ、マチートなど。
●スウィング・ブーム
ベニー・グッドマンなど。
●ラテン音楽ブーム
カルメン・ミランダなど。
1940年代
●ビ・バップ隆盛。
チャーリー・パーカー、ディジー・ガレスピーなど。
●リズム&ブルース隆盛
1950年代
●モダン・フォーク運動静かな高まりを。
● ロックンロール誕生
チャック・ベリー、リトル・リチャード、エルヴィス・プレスリー、バディ・ホリー、エディ・コクランなど。
※本blog、2004年12月24日付「ビートルズが生まれた背景」参照
こうした流れを受け、ポップ・ミュージック・クラシックとも言うべき、1958〜64年の「ブリル・ビルディング・ポップ」が誕生する。
To be continued
by ichiro_ishikawa | 2005-03-01 22:12 | 音楽 | Comments(2)
年表書いてどーすんだ!? と正直危惧したけれど、シンプルな年表で安心しました。またやってください。
年表は歴史を「身に感じる」手段としては意外と有効だと思ってます。