カテゴリ:音楽( 384 )

 

休日のキャッチ−な買い物

ダブルポイント最終日のタワーで新作3点買い

●ニルヴァーナ「ニルヴァーナ・ボックス〜ウィズ・ザ・ライツ・アウト」
c0005419_23491698.jpg

●U2「ハウ・トゥ・ディスマントル・アン・アトミック・ボム」
c0005419_23555750.jpg


●エミネム「アンコール」
c0005419_23561225.jpg

by ichiro_ishikawa | 2004-12-06 23:57 | 音楽 | Comments(0)  

Julie Electroのフライヤー独占入手

c0005419_1950631.jpg

Julie Electro

by ichiro_ishikawa | 2004-12-03 19:51 | 音楽 | Comments(7)  

コスキヨ来日公演迫る

いよいよ来週となったコスキヨ来日公演。

コスキヨというと最近は「She」「Smile」のヒットにより、ミュージックフェアに出ちゃったり、『HITS』に収録されちゃったりしてAOR的な扱いをされているムキもあるようだが、毎年のように繰り広げている来日公演を見れば分かるように、そして毎年のように繰り出されるにニューアルバムを聴けば分かるように、『マイ・エイム・イズ・トゥルー』時代からそのパンク・ソウルはまったく変わっていないのだ。メロディ・メイカーとしてもとんでもないし、声はすげえし、ギターはオルタナティヴだし、何よりパンクだ。確かに肉体は衰えた。だがやっぱり、曲が出来ちゃってしょうがない、ライヴをしたくてたまらないというミュージシャンシップが凄い。そろそろ金が尽きたとか、顔を見せておかないととか、そういうフシはまったくうかがえない。ニュー・アルバムがその都度とんでもない、というのがその証左だ。

ニューアルバム
Delivery Man

c0005419_14261866.jpg


コスキヨこの1曲
■「Evryday I Write The Book」(from『Punch The Clock』)

c0005419_1426025.jpg

by ichiro_ishikawa | 2004-12-02 14:11 | 音楽 | Comments(0)  

ソウル概要の旅 終了

ブルーズ、ゴスペル、R&B,ソウルの世界を一通り歩いた。
 ロックに直接影響を与えたブラック・ミュージックという切り口なので、ディープな旅ではなく、一般的に名盤とされているものを大雑把に辿っていったことになる。
 やはり、ソウルフルな声と、黒人特有のリズム(特にドラムとベース)がグッとくるわけだけれど、白人層を掴んだ黒人サウンド、いわゆる西洋音階的なポップをメロディに取り入れているブラック・ミュージック。これが最高だった(ここにエレクトリックギターの歪みを拡張して加えたのがロックだ)。その意味で、ブルーズは、ギターやハーモニカ、ピアノの音の鳴り、そしてボーカル、佇まいはとてつもなくカッコいいけれど、音楽的には限界があった。瞬間芸であり、リピートにはさほど耐えない。たまに聴くならいい、といったところだ。マディ・ウォーターズでさえも。
 この世界にはまると普通のロックがちゃんちゃらおかしい子供騙しに見えてきて、かなりロックは淘汰される。ブラックミュージックという怪物にきちんと対峙したものでないと、それは女子供の玩具でしかない。その中でやはり、ビートルズ、とりわけジョン・レノンだけが、何をも凌駕して惨然と輝いていることを再確認した。
 というわけで、今日の名曲は、初期ジュリー・エレクトロが「レイン」と共にカバーしていたことでも知られる「ドント・レット・ミー・ダウン」をお送りします。

c0005419_2316371.jpg
(THE BEATLES『Past Masters Volume Two』M-10)

by ichiro_ishikawa | 2004-11-29 23:13 | 音楽 | Comments(0)  

最近聴いている名曲

■「Groovin'」The Young Rascals
すげえメロディと声。

収録アルバム
グルーヴィン
c0005419_23293421.jpg

by ichiro_ishikawa | 2004-11-24 23:17 | 音楽 | Comments(0)  

いい声、2人

■レイ・チャールズ
グレイテスト・ヒッツ
c0005419_23203975.jpg

■ダニー・ハサウェイ
These Songs for You, Live!
c0005419_2331047.jpg

by ichiro_ishikawa | 2004-11-19 23:18 | 音楽 | Comments(0)  

ソウル

 バラカンの「魂(ソウル)のゆくえ」に触発されてブルーズ/ソウル/R&B関係のレコードをディスクユニオン中古館で大人買い。全部聴き込みきれてないが、基本的にみんな第1音でノックアウト! ナイスセレクト、バラカンと俺!

特に良かったのはアリーサ・フランクリン
Amazing Grace
c0005419_2334847.jpg

by ichiro_ishikawa | 2004-11-12 23:32 | 音楽 | Comments(0)  

氷室がついにBOΦWYを解禁した

 今年2月、himuro.comに衝撃の告知が載った。「氷室がBOΦWYをやる」。即、チケットをプレオーダーで申し込む。4人分と2人分を同時に、ぴあとe+へ。結局e+の2人分が抽選の結果、奇跡的に当たった。どのくらいの倍率だったかは分からないが、15分で売り切れたらしいので、相当なものだったろう。ちなみに、普通のツアーは取れなかった。運がよかった。

 今回のライヴは、BOΦWYの曲とソロの曲を交互にやっていくという構成だった。
 幕開けは、まさかのあのドラムの響きだった。最後期のライヴのオープニング・ナンバー「
B・BLUE」。クワッときた。これでもう決まった。なんてことだ。これはBOΦWYのプチ再結成ライヴだ。その後も、ソロを間に挟みながら、「Rouge of Grey」「Runaway Train」「Welcome to the Twilight」といったマニアックなものから、「JUSTY」「Blue Vacation」「B・E・L・I・E・V・E」「Longer Than Forever」「RENDEZ-VOUS」「Memory」といったあまり聴けないナンバー、ソロでも度々披露している「ハイウェイに乗る前に」、そして「Image Down」「No! N.Y.」「Beat Sweet」「Dreamin'」といった大代表曲まで。「Cloudy Heart」と「わがままジュリエット」はやらなかった。もはや氷室ソロ・ヴァージョンとして、最近のレパートリーに定着しているからだろう。俺としても特に聴く必要はなかった。
 「Image Down」「No! N.Y.」「Beat Sweet」「Dreamin'」は凄かった。一番凄かったのは「Image Down」だ。あれはすごいライヴ・ソングだ。あまりのオーディエンスのリアクションのあまりのよさに、氷室も思わず吹き出していた。氷室は実によく笑い、BOΦWYを披露した。お祭りなのだろう。一方、氷室はソロをBOΦWYに並べても絶対劣らないという自信を見せつけたというのもある。いいことだ。

 俺は3rd『BOΦWY』の頃から追っているファンだけれど、BOΦWYのギグには行ったことがなかった。千葉の片田舎の中学校で生きる部活少年には、「コンサートに行く」というのは、行為の選択肢になかった、というか思いつきもしなかった。音楽とは、テレビかレコードで聴くものだった。
 高校1年の冬、BOΦWYがいきなり解散したというニュースがどこからか俺の耳に入る。え、そんなことってあんの!? と素頓狂な声を心中で上げた。春に後楽園にできる「ビッグエッグ」でラストコンサートをするという。俺のなかで、「コンサートに行く」というのはアリかもしれない、という思いが初めて芽生えた。だが、チケットの取り方がよくわからない。友達は1人もいないので聞くに聞けず、いろいろてめえで調べた結果、並ぶか電話、ということがわかった。並ぶといってもどこに並べばいいのかよく分からないし、手軽なので電話を選び、発売日に電話をした。だが結局一切つながらず、気がついたら完売していた。俺は悔しさのあまり心中でむせび泣いた。物理的な痛み以外で泣いたのは、長州が藤波に3カウントで負けた84年以来3年ぶりだった。

 実に17年を経て、俺は今、始めてBOΦWYのコンサートを目撃した。あり得ないことが起こったのだった。これは、疑似再結成だ。布袋はもしかしたら「うん」と言うかもしれないが、氷室が「やる」ということはまずあり得なかった。最強のカッコつけ野郎・氷室はの、そのカッコつけは半端じゃない。再結成しないのは、単純に「カッコ悪いから」以外の何かではないのだ、氷室にとって。
 何%BOΦWYなんだろう。物理的には25%だけれど、演奏はまるっきり完全コピーだし、歌っているのは、歌い方や声質は変わっているけれど、それにしても世界一BOΦWYの氷室に近い人間だ。というか本人だ。まあ、目を瞑ってそのサウンドだけ聴けば100%に近くBOΦWYのコンサートだ。だが、目を開けると、やっぱり25%だった。物理的なことだけじゃなく、布袋のアクションと微妙なリズムが決定的に違うため、サウンドはBOΦWYではない。ベースとドラムは、ひょっとしたら松井や高橋でなくてもいいのかもしれない。でも、ギターは布袋でなければならなかった。

 今回のライヴの感想は、BOΦWYを観れた、氷室は最高にカッコいいという感激と、もうひとつは「布袋ってやっぱすげえ」ということだった。俺は『メモリーズ・オブ・ブルー』『メロウ』『フォロー・ザ・ウインド』で、氷室はBOΦWYと対等かそれ以上になったと思っていたが、立続けにBOΦWYとソロを比べて聴くと、圧倒的にBOΦWYが凄かった。その差異とは、ズバリ、リズム。あの「ギャッ、(ン)ギャー、ギャッ、(ン)ギャー」というダンサブルなリズム。BOΦWYの曲は踊り出してしまうが、氷室のソロは聞き入ってしまう。
 BOΦWYの聞き入る系の曲、たとえば「B・E・L・I・E・V・E」や「わがままジュリエット」などにしても、布袋がギターを弾くと、そこにダンス感が加わる。ロックンロールとなる。氷室はノリのいい曲でも、ここまでダンサブルにはならない。
 もうひとつ付け加えるならば、布袋のポップだ。BOΦWYとソロの聴き入る系の曲をくらべると、やはり氷室のクセのあるポップは、それはそれでいいのだけれど、大局的に、布袋の恐るべしポップにかなわない。
 BOΦWYの曲は、特にルースターズやローザ・ルクセンブルクといった本物のロックを好む輩からは「カラオケ・ソング」と吐き捨てられ蔑視されることが多いが、BOΦWYのポップは非常にロックンロールだ。ミスチルやサザンやグレイのポップとは大きく違う。そこには、布袋のリズム・ギターが常にロックンロールのダンスの神様を宿しているからなのだ。ストーンズではないかもしれないが、エルヴィス・プレスリーなのだ。

 BOΦWYとは氷室&布袋であり、今回は、80%BOΦWYだった。ボーカルというのはやはりでかいので、逆に同じような感じで布袋がコンサートをやったら、50%BOΦWYとはいえまい。20%ぐらいだろう。そういうわけで、「80%BOΦWYのプチ再結成ギグ」、あるいは「BOΦWYコピーバンド全国大会優勝バンドfeat.氷室」を、俺は満喫した。それ以外に何が必要だろう。

by ichiro_ishikawa | 2004-08-23 03:11 | 音楽 | Comments(0)  

ヴィム・ヴェンダース『Soul Of A Man』を観て

 マーティン・スコシージ総指揮による映画シリーズ『THE BLUES』からの第1弾、ヴィム・ヴェンダーズ監督『Soul Of A Man』を観た。この映画はブラインド・ウィリー・ジョンソン、スキップ・ジェイムス、J.B.レノアーという3人のブルース・ミュージシャンにスポットライトをあてた作品。彼らは、20~60年代にかけてレコーディング活動を行い、少しは知られた存在となったが、最後は貧困の中、人知れず亡くなっていったという。
 本作は、3人のアーカイヴ映像や役者を使ったドラマを中心に、当時を知る関係者らのインタビューと、現代のミュージシャンによる彼らの曲のカバー演奏を随所に盛り込みながら、彼らのミュージシャンとしての生涯を紹介していくというもの。
 現代のミュージシャンは、こんな面々。マーク・リーボウ、Tボーン・バーネット、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ、ロス・ロボス、ボニー・レイット、ルー・リード、ベック、ジョン・スペンサー・ブルース・エクスプロージョン、イーグル・アイ・チェリー、ジェイムズ・ブラッド・ウルマー、ヴァ‐ノン・リード、カサンドラ・ウィルソンほか。そして、ジョン・メイオール&ザ・ブルースブレイカーズとクリームはアーカイヴ映像で登場ときた。
 これだけの人たちを一挙に見られるというだけでもすごい。特に、ニック・ケイヴ&ザ・バッド・シーズ、ベック、ジョン・スンサー・ブルース・エクスプロージョン、ジェイムズ・ブラッド・ウルマーがよかった。カッコよかった。
 ただいかんせん、各々の演奏時間が短い。ストーリーなどどうでもいいから、スキップらのアーカイヴ映像をバックにひたすらレコードを流し続け、ひたすらこいつらの演奏を映し出してほしかった。

 ブルースはよくアメリカの演歌といわれるけれど、それは気の利かないジョーク、間の抜けた洒落にすぎない。確かにどちらも哀しみを歌うけれど、演歌が「哀しい、そんな俺および俺の人生悪くない」という隠れた自己肯定があるのに対して、ブルースは「哀しい、ただ哀しい」という叫びであるという点が決定的に違う。ブルースは同情を求めない、媚びない、つるまない。
 音楽面でいえば、ブルースとは、すごく音楽的に優れていると再認識した。劇中で流れるスキップやJ.B.のあのギターの音色はどうだ。あの弾き様はどうだ。そして、あの声はどうだ。歌詞もストレートで素晴らしいけれど、なんといってもあの音楽がとてつもない。僕は、特にブルース愛好家ではないし、実はあまり好きではないけれど、あの音色と弾き様と声には圧倒されずにいられなかった。グワッと暴力的で高揚感に溢れ、かつデリケートでせつない。はっきり言ってブルースだどうだはどうでもよくなってくる。ただ、いい音楽に触れたということだ。それ以上でも以下でもない。

 バンバンバザールという楽団は、憂歌団をカバーすることからも分かる通りブルース好きの集まりだけれど、音楽がブルース的というわけではない。だが、どこを切ってもブルースが出て来る、ということは特筆すべきことかもしれない。バンバンバザールに限らず、優れた楽団、ミュージシャンは、テクノだろうが、ロックだろうが、ソウルだろうが、R&Bだろうが、ましてやポップスだろうが、ブルースが滲み出ているというのは面白い現象だ。この場合のブルースとはもはや7thだ、3コードだとかそういうモノではなく、「暴力的で高揚感に溢れ、かつデリケートでせつない」という想念の、便宜上の代名詞といったところだ。
 この映画はブルース生誕100年ということで、ブルース・ミュージシャンをフィーチャーしているが、結局、「音楽の根源的なパワー」というものを再確認させてくれる作品だ。ブルースをはじめ、まだまだ知らない過去の素敵な音楽すべてを聴きたいという欲望に駆られたし、現代の音楽もどん欲に聴き込みたいと思い直した。そして、自分で楽器を奏で歌いたいと強く思った。
 音楽の魅力を久々にリアルに感じた33歳の盛夏。まだまだ下腹部にぜい肉をつけている場合じゃない。今日から僕はシャドー・ボクシングを始めることにする。
 以下。あ、以上。

『ソウル・オブ・マン』
配給:日活
2003年/アメリカ/104分/ビスタ/DOLBY/日本語字幕:石田泰子
2004年8月28日、ヴァージンシネマズ六本木ヒルズほかにて公開。

by ichiro_ishikawa | 2004-08-18 03:12 | 音楽 | Comments(0)  

バンバンバザール& jazz in Yokohama

『バンバンバザール& jazz in Yokohama』〔第2部〕
2004年8月14日(土)
 横浜・BAR BAR BAR

 JR横浜駅から根岸線で関内へ。南口を出て横浜市役所を抜けると、近くの横浜スタジアムではTUBEのライヴが行われており、音と歓声が漏れ聞こえてくる。「夏といえばTUBEだよなあ。あそこに飛行機突っ込まねえかな…」と危険な考えが頭を過った。と、ドーン! という爆音。曲終りか何かにのどかな花火が打ち上げられたのだった。そんな、人にはあまり言えないエピソードをこっそり削除しながら、横浜信用金庫脇の道を入る。3ブロック目右角に老舗ジャズライブレストラン「BAR BAR BAR」はあった。品のいい、ちょっとブルジョワジーな雰囲気の店内。今宵、サタデーナイトライヴは、ちょっと大人のライヴが観れそうだ。

 10時少し前、ステージに福島康之、富永寛之、黒川修の3人が集まり、第2部の幕が開けた。1曲目は会場で先行発売されていた最新アルバム『夏はあきらめた』収録の「たくわん」。憂歌団のナンバーだ。富永はウクレレ、黒川はウッドベース、福島はギターをそれぞれ奏でる。ウクレレでブルースを弾く富永のなんてカッコいいこと。福島はいよいよ声がしわがれてきて、まるでブルースシンガー。2曲目は「スウィート・スー」。福島はサックス風スキャットを披露した。ここで、「昼間、船上でトランペットを吹いていた」下田卓が登場。トレードマークのロカビリー風リーゼントは、前髪を降ろしたルーズなヘアースタイルに変わっている。グラサンは変わらない。「I'VE GOT THE WORLD ON A STRING」を、福島がレイドバックしたルーズでジャジーなヴォーカルでキめる。次に、富永はウクレレからギブソンのセミアコ・ギターに持ち替え、下田率いるカンザスシティ・バンドの最新作『だいぶジャイブ』から「モーニング・グローリィ」を下田がメインヴォーカルをとって披露。コケコッコーのコーラスは福島が。ギターを弾きながらも右手をきちんと頭に載せてトサカを作るアクションは欠かさない。というか、このアクションありきでのコーラス担当ということをきちんと踏まえている。もちろん気持ち猫背だ。ポカスカジャン大久保乃武夫を「嫉妬」させた、芸人・福島康之の凄さがチラッと現れたひとコマだった。
 「恋はねずみ色」「歌は終わりぬ」と続く。この辺りは富永のギターがものすごかった。下田のトランペットと富永のギターが交互にリードを取る形でのイントロで始まった「家庭教師2003」で、その凄さは爆発。コードの響きがすごくいいことと、下田がソロをとるときのバッキングのストローク。ザッザッザッザッズラーン! クワッと来る。極め付けは「明るい表通りで」。ここでギターのソロパートを富永はストロークで魅せた。この日の富永は恐るべしストローカーぶりを如何なく発揮していた。

 ここまでは、福島がブルージーでジャジーなヴォーカルをかましていたが、次に始まったのは、な、なんと! 「別にわざわざお前に会いに来たんじゃないぜ」!!! 「5年ぶり」という、つまり21世紀初披露となったこの初期の名曲が、今宵、甦った。ライヴでは初めて聴く人も多かっただろう。この辺りの名曲は前ギタリストの安立クンのキャラとセットで成り立っていた感も多かったため、福島は封印してるのだろうと思っていたが、まさか、である。そして絶品だったのが、富永の「奇遇だなあ」のセリフ。顔、トーン、完璧だった。「昔は良かった」ということとはまったく違うのだけれど、下手なお笑いより、いや結構凄いお笑いより面白かった初期のライヴのあの空気が甦ったことは、嬉しい限りだ。また、「ひよこを買ってきたぜ」も秀逸だった。
 そのあと続いたのが「盛り場に出ていこう」。銀座、赤坂、六本木、歌舞伎町をライヴ場所によって適宜変換する、例の“地元の盛り場回し”では「横浜、関内、石川町、長者町(ちょうじゃまち)、浅間下(せんげんした)」と並べた。長者町あたりから空気はヤバくなってきて、いわずもがな、浅間下がものすごい。名ライヴアルバム『HIGHLIGHT』での牛込柳町に匹敵するものすごさがあった。
 「明るい~」からのラインナップに、いい意味での変な汗が出てきた頃、「FRIDAY NIGHT エビフライ」が爆発。そしてインストゥルメンタル・ナンバー(ちょっと歌アリ)の「スウィングしなけりゃ意味ないね」。コード進行もカッコいいこのジャズ・ナンバーは、最近のバンバンのレパートリーのスパイスだ。しっとり&激しい、デリケートでフラジャイルな富永のギター。ストロークも相変わらずすごい。思わず目を閉じて聞き惚れる。目をあけると体重0.1トンの富永。このギャップがカッコいい。あの富永がこういうギターをグワッと弾く、ここがいい。
 富永と下田のソロ・バトルも凄まじかった。この時の福島の嬉しい顔ったらない。ジャズ・ナンバーはやはり演奏者が一番楽しいのだろう。そして黒川がソロをとる。黒川はMCのツッコミもさることながら、最近のベース・プレイにはかなり注目だ。バンバンのネクスト・レベルのカギを握る男、黒川オサーミー。渾身のソロに、ジャズリスナーよろしく「イェイ!」が思わず口をついた。今宵のハイライトはここだった。
 いよいよ終盤。「FREE 」「君微笑めば」、そしてメンバー紹介を経て、「四回も五回も 」でしめた。「ヒーリヒーリヒー!」「まーるだーいハ~ム」では福島は和田アキ子ばりのソウルフルなヴォイスを響かせる。「まーるだーいハ~ム」の「~」が素晴らしかった。「丸大ハム、伊藤ハム、プリマハム、高崎ハム、明峰ハム(岐阜)、札幌ニッポンハム」と並べ、やたら嬉しそうに「まーるだーいハ~ム」とコーラスで叫んでいた黒川にニヤリ。「四回も五回もできないぜ、赤玉出ちゃうぜ」までイッたサタデーナイトライヴは終えんを迎え、アンコールナンバー「ほんじゃね」を、福島はウクレレに持ち替えてさよならの挨拶とした

セットリスト
1.たくわん(『夏はあきらめた』)

2.スウィート・スー(『歌は廻る』)

3.I'VE GOT THE WORLD ON A STRING(『HIGHLIGHT』)

4.モーニング・グローリィ(カンザスシティ・バンド『だいぶジャイブ』)vo.下田卓

5.恋はねずみ色(『夏はあきらめた』)

6.歌は終わりぬ(『できました』)

7.家庭教師2003(『Suge・Ban・Ba!!』『ALL NIGHT POTATO LONG』)

8.明るい表通りで(『リサイクル』『HIGHLIGHT』『Suge・Ban・Ba!!』)

9.別にわざわざお前に会いに来たんじゃないぜ(『できました』『HIGHLIGHT』)

10.盛り場に出ていこう(『リサイクル』『Suge・Ban・Ba!!』)

11.FRIDAY NIGHT エビフライ(『4』『Suge・Ban・Ba!!』)

12.スウィングしなけりゃ意味ないね(アルバム未収録)

13.FREE (『Suge・Ban・Ba!!』『ALL NIGHT POTATO LONG』)

14.君微笑めば(『夏はあきらめた』)

15.「四回も五回も 」(『リサイクル』『ALL NIGHT POTATO LONG』)

16.ほんじゃね(『歌は廻る』)


by ichiro_ishikawa | 2004-08-16 03:12 | 音楽 | Comments(0)