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下柳 7奪三振で4勝目

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 強豪中日に先日大敗して嫌な感じだった今日、下柳がみごと締めた。7回106球を投げて7奪三振。負け無しのの4勝目は、ヤクルト石川と並ぶ最多勝タイ。復帰して中継ぎで出て来た川上を叩いた新井の一発も効いた。今岡のタイムリーも嬉しい。相変わらず久保田が不安定だが、ど真ん中でも打者がのけぞる藤川170キロのストレートには誰も手が出まい。「あれ、お前そんなに野球好きだったっけ?」と、よく言われるが、俺は基本的にスポーツはブリバリで、野球、バスケ、サッカー、プロレス(〜83年まで)、ボクシングと、見るのもやるのも、すげえということを知っておくのはいいことだ。

by ichiro_ishikawa | 2008-04-24 01:04 | 日々の泡 | Comments(1)  

下柳 完投で3勝目


 5月に40歳となる左腕・下柳が、今日、4月16日(水)、完投で無傷の3連勝。
 現時点で、同僚の新助っ人アッチソンと並ぶ最多勝であると同時に、防御率も1.17でほぼトップ。
 この調子だと単純計算で30勝はいくことに。
 不惑にして完投というのは、陸上で言えば100mを9秒切る、みたいな事だ。
 ところで、下柳は、長崎・瓊浦高→八幡大中退→新日鉄君津→ダイエー→日本ハム→阪神、という、経歴が、いい。

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by ichiro_ishikawa | 2008-04-16 23:58 | 日々の泡 | Comments(0)  

追悼、広川太一郎


 3月3日、がんのため東京都内の病院で死去、68歳。
 合掌

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「Mr.BOO!」OPテーマ
「Mr.BOO! インベーダー作戦」EDテーマ
サミュエル・ホイ
「新Mr.Boo! アヒルの警備保障」予告編
「モンティ・パイソン」
「ドラゴンロード」 

by ichiro_ishikawa | 2008-03-08 13:45 | 日々の泡 | Comments(0)  

ハードボイルド・エッセイ「強風と俺」

 私はこれから、あまり世間に類例がないだろうと思われる「悲劇」について、出来るだけ正直に、ざっくばらんに、有りのままの事実を書いて見ようと思う。それは私自身にとって忘れがたい貴い記録であると同時に、恐らくは読者諸君にとっても、きっと何かの参考資料となるに違いないと思われるから。


オープニング(←以下読む前にクリック)

 朝の11:00から千葉・船橋のららぽーと内のホテルで、マタニティ関連のイベントがある、そこに私の敬愛するPB氏が出演し「男の子育て」についてトークをするというので、休日の楽しみ「iTunes & YouTube」を返上、いざ参加せんと思い立ち、前夜「新Mr.BOO! アヒルの警備保障(吹き替え版)」を観て楽しい夜更かしをしたにもかかわらず朝9:00にグワッと起床、少し気になったBreakFastを済ますと、ヘッドフォンを装着して、i-Podでチャーリー・パットンの「スプーンフル・オブ・ブルーズ」を流し、口笛を吹きながらスキップで休日の街へと繰り出した。

 車で行こうと思ったが、酒が振る舞われることもあると忖度し、電車で向った。ららぽーとというのは最寄り駅は南船橋で、JR京葉線とかJR武蔵野線とかふだん滅多に乗らないマイナー線しか通っていない。我が邸宅は江東区の住吉という所にあり、住吉の駅は東京メトロなので京葉線か武蔵野線に接続しようと思うと何十回と乗り継ぐ事になる。そんなに遠くない距離をちょこちょこ乗り換えしながら迂回して進むのもどうかと思い、寒風吹きすさぶ中、まず徒歩20分かけてJR錦糸町駅に出、そこから武蔵野線に接続する西船橋駅がある総武線で現地まで向う事にした。
 ただし、市川と船橋の間にある西船橋は、快速が停まらない。悩ましいのは、錦糸町−新小岩−市川−(本八幡)−(下総中山)−(西船橋)−船橋という路線順で、市川で各駅電車に乗り換えて3駅先の西船橋まで行くべきか、船橋までグワッと行ってしまって、1駅戻る形で西船橋に行くべきか。トータルな時間は殆ど変わらないが、接続次第でグッと差が出る。だが、接続は神のみぞ知る事。一般的には7:3で市川下車だろうから、逆をついたろうと思った刹那、「天の邪鬼なあいつの事だから一般と逆を選ぶだろう」という世間の声が聞こえたので、あえてストレートに市川下車を選んでやった。「Huh, Huh!」とグランドマスター・フラッシュばりに腹からの嘲笑を世間に浴びせながら嬉々として市川で降りると、各駅停車がまったく来やしねえ。逆に上り電車はバンバン走っている。2、3台の上り電車を見送り、いよいよおかしいと思った私は、i-podsが鳴っていたヘッドフォンをゆっくり取りはずすと、何やらわめき続けているホームのアナウンスに耳を傾けた。「強風のため、ダイヤが乱れています」。おいおい、弱えよ、総武線各駅下り! 朝方は下りの乗客が少ないから被害も少ないと思ってるのか。
 やや憤りながら待つ事15分。やっと入って来た各駅電車に乗り込むと、「やっぱ、自分らしく船橋まで行くべきだったか…」と悔やみかけたが、「利口な奴はたんと反省するがいい。俺は馬鹿だから反省などしない」との小林秀雄の言葉を思い出し、まあよし、とした。

 流れを変えるため、戦前ブルーズからヒップホップへとi-podsのジャンル毎シャッフルを50年シフトし、なんとか西船橋駅に若干のタイムロスで到着。武蔵野線に乗り換えるためホームの階段を2段抜かしで闊歩していくと、上の溜まりに妙な人ごみができていた。ノイズキャンセリングのヘッドフォンの中で大音量で鳴っていたパブリック・エネミー「Fight The Power」を一時停止すると、「京葉線、武蔵野線は強風のため、運転を見合わせています。他の路線をご利用ください」とのアナウンス。ここもか! しかも「遅れ」ではなく「運行中止」だという。私は冷静にOS 11.3搭載のマイ・プレインを稼働させる。どうする私!? ここは西船橋。YES。目的地は南船橋? 否、ららぽーと! 遅疑なく私は「タクシー」を選択した。金をケチってちまちま振替輸送を利用している場合じゃねえのだ。俺はうろうろしている群衆の間を、豚の群れをすり抜ける力石の様なフットワークでかいくぐり、時にはパンチを食らわせながら、タクシー乗り場に直行した。

 そこには、まるで ホブソンズの前に並ぶ行列みたいに長蛇の列ができていた。概算で30人。しかもピンと思しき乗客が多い。とりあえず、最後尾に付いたが、タクシーがまったく来やしねえ。東京だったらバンバン来るという感覚があるが、ここは千葉の西船橋。2分に1台来るか来ないかといったところだった。この2分というのはこの状況では相当長く感じる。2分×30人で60分!? しかも戸外のこと、強風が吹き荒れている。西船橋だから空が広く、ビュンビュン北風が砂埃をまき散らして派手にうなり声をあげている。「この仕打ちにはどうやら黒幕がいるな…」。そういぶかりつつも、私はじっと待った。わめくまい。わめけばわめくほどやつの思うつぼだ。私はヒップホップからビ・バップへと切り替え、冷静にスウィングしながら時を待った。時刻は11:00。「ふふ、もう始まってるな…」。微笑さえたたえながら、何ごともないかのようにチャーリー・パーカーのアルト・サックスに耳を傾ける。
 60分後、やっと乗れた。この60分の無駄な待ち、それを導いた判断を私は悔いない。鼻水を垂らし真っ赤に凍える鼻や、砂埃まみれになったコートも気にしない。私はそんなヤワな人間じゃない。颯爽と後部座席に乗り込み「ららぽーとまで」と告げる。すると、「え?」。「ららぽーと」。「え?」と90歳と思しき老人は繰り返す。ついてねえ、これだから田舎は…!
「ららぽーと!」
「いや、そっちは行かないんだ」
「行かない!?」
「そっちは行かないの」
 行かない、の意味が全くわからなかったが、行かないのなら仕方あるまい、私は行かねばならぬのだ。私は、車を降り、次のタクシーを待った。行かないとはどういうことだろうか…。やつは何を言っているのだろうか。私はヒッチハイクをしたわけではあるまい…。かろうじて冷静を保ったまま次のタクシーに乗り込み、「ららぽーとまで行ってください」と懇願した。
 運転手は「はい」とも言わず、スタートした。まあ、いい。行くだけましだ。ところが3分経ち、5分経ってもなかなか着かない。あれ、そんなに遠いっけな…。と不審に思っているとJR船橋駅を通り過ぎた。しまった、ららぽーとは西船橋より船橋の方が全然近いつけ! 一番最初に船橋まで行ってタクシーに乗っていれば、今頃とっくに…! 「たられば」はよそう。結果論にすぎまい。あの時は、そうするしかなかったのだ。
 さらに5分後、ららぽーとに到着。「この中に“プレシャス船橋”というホテルがある筈なのでそこへ」と告げると、「ちょっとわからないんでここで降りて」とのたまう。メーターは1,790円。ワンメーターで行くと思っていたし、このままグルグル探し回るより、徒歩で探した方が早いと即断し、「じゃあ降りる」と、2,000円を差し出すと、釣りは110円。「100円足りないよ」。「あ、こりゃ失礼」。こいつ、ちっちぇえ…。とても不快な気分で100円をぶんどると、礼も言わずに飛び降りた。ちくしょう、どいつもこいつも。これはいよいよ黒幕がいるな…。

 ららぽーとは広かった。端から端まで15分かかる。私が降りたところは一面改装工事中でどこに行けばいいのかイマイチ要領を得ない。やっとの思いで地図らしき看板を見つけ、覗き込むと、そこには白色の紙が貼付けられ、「改装中」の文字が。Son of a Bitch!
 Fuck! Fuck! と連呼しながら、再び、豚をすり抜ける力石よろしく、群衆をかき分けながら、時にパンチを浴びせながら、カンでプレシャス船橋を探し歩く。結構行ったところで館内地図を発見したが、真逆を進んでいた事が発覚。「Jesus Christ!」。「Goddamn!」を連呼しながら、来た道を戻り、やっとのことプレシャス船橋に辿り着いた。結構でかいホテルだ。ここを知らぬとはあのタクシーの野郎…という沸き立つレイジを抑えつつ、会場の扉を開き、強風で長髪が乱れまくった態のまま、幾つも並んだ円卓からひとつを選び、ドカッと鎮座した。
 司会の中年女性が、いいオムツやら、有益な「子育て110番」的なものの解説を矢継ぎ早にまくしたてている。周りを見ると若夫婦ばかり。そういやマタニティのイベントだった。子供はおろか、妻さえ持たぬ私が、なぜここにいるのか。自分でもいぶかった。
 すると、関係者が言う。「PBさんは、商用で赴いていた札幌から来る筈でしたが、強風で飛行機が欠航。今日はキャンセルとなりました」。
 私は不敵な笑みをたたえながら、いいオムツの説明に耳を傾けた。

FIN

by ichiro_ishikawa | 2008-02-24 17:42 | 日々の泡 | Comments(0)  

左腕ベスト5

 意外にも俺は大のスポーツ観戦好きで、実際の試合はほとんど観ないがネット上の防御率ランキングなどをかなり長時間眺める。いま、一番好きな記録はホールドだ。
 だが、さらに意外なことに、やる方はもっと好きなのだった。現在は歳なので一切やらぬが、多分やれば、かなりすごいことになるのではないか。

 下柳(39)の阪神残留が決定し、すげえ嬉しい。俺は、下柳のことがダイエー時代からずっと好きなのだった。
 左腕で、足が長くて、ツラ構えがすげえかっけえ。
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 同じ左で、阪神が実質的に優勝した1992年の抑え、田村と同じぐらいすげえ好きだ。田村は、投げ方と表情がすげえかっけかった。
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by ichiro_ishikawa | 2008-01-22 22:54 | 日々の泡 | Comments(0)  

エッセイ「タバコと俺」

 俺が愛煙家であることは広く一般に知られているが(喫煙というのは目に見える行為だから他者に知られるのも容易だ。当たり前だが)、愛煙の都パリでさえ、いよいよカフェエで全面禁煙となったことが象徴する通り、世界中で嫌煙ムードが広がっている。愛煙家にとっては、史上最悪の逆風が吹いていると言えよう。
 それはいい。別に。風潮なんてものは大した事じゃないし、嫌煙に限らず、「地球の自転」という事実が、俺にとっては逆風だ。さらにいえば、人間であるということがすでに逆風を浴びている。人はいずれ例外無く死ぬという事実を鑑みても、そも、人間は生きるのに向いていない。これは逆風なんて生易しいものじゃない。日々、命がけで生きている。世の禁煙ムードなんて可愛いもので、俺にはまったく関係ない。

 ただ、この流れの中で俺が言わねばならぬ事は、「禁煙ムード」をかさに、正義面した嫌煙家がのさばる事に対する違和感だ。
 きゃつらは、法律だか、条例だかを後ろ盾に付けて、学級委員の様に、喫煙者を「叱る」。

 たとえば、社会的に「禁煙」と決められた所で喫煙をした場合、それは喫煙者が悪いし、叱られても文句を言える筋合いではない。だから、俺は、叱られれば謝罪し、直ちに消して去る。とはいえ、反省するわけではない。金で解決がつくのなら罰金を払って、またそこで吸おう。喫煙のルールを、俺は必ずしも守るつもりはない。
 また、歩きタバコをしていて、すれ違い様に眉をひそめる人などを見ると、俺は、その人の顔に煙を優しく吹きかけたあげく、ポイ捨てして、ブーツのかかとでもみ消すことにしている。それは眉をひそめたその人のため、よかれと思っての行為だ。眉のひそめ方にもよるし微妙なのだけれど、要は、その時に「何かを後ろ盾にしている」かどうか、が問題なわけだ。

 そういう人間を見ると、学校の合唱コンクールを思い出す。ウブで青く自意識過剰な当時の俺は、合唱コンクールで歌う自分という姿をひどくカッコ悪いと思い、一切歌おうとはしなかった。すると、気の強い女子ども数人が、「ちゃんと、う・た・い・な・よ〜」と独特のイントネーションのユニゾンで叱咤して来る。俺は、その物言いに腹が立ち、「このブスどもが!」とばかりに、きゃつらのケツにケリ、延髄切り、ローリング・ソバットを決めるという対処しかできなかった。今思えば、その時のきゃつらの、何かを後ろ盾にした、「あたいら=正義、あんた=悪」という思慮の浅い幼稚な二元論、自分は正論を主張しているだけという、ある種の「無責任さ」に、直覚的に憤っていたのだと思われる。だから、「あの〜、申し訳ないのですが、一応せめて口パクだけでも…どうかひとつ…体裁を保ちたいもので…」とか言われれば、口パクでなく、得意のテノールで朗々と歌い上げてもよかったはずだ。

 今の禁煙ムードで厄介なのは、禁煙を主張するものが権力者だという事だ。高圧的なのだ。たとえば、煙にひどく迷惑している子供がいたり、副流煙を気にする人が、喫煙者に喫煙を控えるよう促す勇気がなくじっと耐えていたりする状況などでは、たとえそこが禁煙区域でなくとも俺はその場を静かに立ち去る。
 喫煙のマナー、社会のルールというけれど、それらは、マニュアルや行動規定があるわけではなく、状況に応じて、人間と人間の間の情、機微、わびさび、といった顕在化しにくいが確実に我々の生を根底で支えている、お勉強では決して身に付かないものが、そのベースにあるという事を見失いたくない。
 それらは必ずしも合理的なものではない。「空気を読む」ということが最近よく言われるが、空気を読む能力を身につけるために、「空気を読む」技術なる本を読むとしたら、それ自体、すでに空気が読めていない。ロックをやるため「ロック・スクール」に行ったら、その時点ですでにロックではないのと同じ事だ。

by ichiro_ishikawa | 2008-01-12 18:57 | 日々の泡 | Comments(1)  

エッセイ「年末年始と俺」


 年が明けると、今年の目標は…、とか呑気に言う極めてイージーな奴がちょいちょい出て来るが、俺ともなると、2008年〜2010年という、短中期的視野で目標を定めている。
 俺の2008年〜2010年の目標は、2億稼ぐ。あるいは、2億稼ぐメドをつける、だ。
 そして2011年からは、1億ででっかい家を建てて、家族全員をそこに住まわせて、俺は残り1億を少しずつ切り崩しながら、ゆっくりコーヒーでも飲みながら読書でもして静かに余生を過ごす。

 明日で、俺が1年で一番好きな季節「年末年始休暇」が終わる。
 そんな最も愛おしい季節に、何をしていたか? ズバリ、何もしていない。
 正確に言えば、「なんかしなきゃ、なんかしなきゃ」とせき立てられ続けながら、日々は無表情に過ぎていった。今年も無駄に過ごしちまった。
 失われた時は還らない。ああ、せつない。早くまた年末年始が来ねえかな。次こそは充実させてみせる。ああ年末年始…。
 
 明後日からは、また、悪夢のような日々がやってくる。憂鬱だ…。
 俺ぐらい仕事が嫌いな人間はそういないのではないか。すげえやだ。
 何がいやかといえば、まず他者と接するのがこええ。次に朝起きるのが面倒くせえ。まあ、この2点に尽きるのだが。

 思い起こせば、学生時分からそうであった。休暇最終日は、すごく、ものすごく憂鬱な気分に襲われ続けてきた。ああ学校行きたくねえ…。
 だが新学期、学校へ行くと、みんなはキャッキャキャッキャ騒いでいる。なんでそんなに浮かれているのか。じめじめと暗く腐った憂鬱な日常がまた始まったというのに、なぜどんよりふさぎ込んでいないのか。暗いツラをしていても始まらないから、楽しいフリをしているのか。あるいは本当に楽しいのか。
 仕事もまたしかり。なんかみんなバリバリやっている。喫煙所では笑い声なんかも聞こえて来る。おいおい、楽しい事なんか別にねえベよ。もっと暗澹たる気持ちを素直に出して、うつむいていようぜ。明日死ぬようなツラでいようぜ。そのうちエンジンがかかってきたら、まあ「仕事のようなもの」を徐々にしていこうじゃないか。次の年末年始まで。

 そう、年末年始だ。
 俺は、年末年始を有意義に過ごすために、まず、計画を立てる必要があった。俺は、じっくり考えてから行動するタイプなのだ。木を見て同時に森を俯瞰していないと落ち着かないのだ。常にいま自分が東西南北のどっちを向いていて、太陽がどのような傾きをしていて、ということすら把握していないと落ち着かない。たとえば、考えずに走るときも、実は「考えずに走ろう」と考えてから、走っているのだ。計画ぐせは、こうした資質にもよる。また、何かをしているときに、「あ、こんな事している場合じゃないやも」という疑念に苛まれないようにするため、という合理的な理由もある。
 たとえば、やることベスト5を羅列してみて、「毎日の円グラフ」の中に、それぞれを配置していく。そうすれば、あることをやっている時に、「あっちをやるべきでは?」と疑念が頭をかすめたとしても、その「あっち」は別の時にやる事にすでになっているわけだから、安心して今やっている事に専念できる、という塩梅だ。
 俺はまず、長考の末、「プロジェクトA」と、その年末年始の計画名を定めた。次にやる事ベスト5を羅列した。今回は7つほどあった。それらベスト5を巧い具合に配置したかったのだが、どうもうまく行かない。もしかすると、その7つを「やりたくない」のではないか? という新たな疑念が浮かび上がった。いや、やりたくなくてもやらねばならぬ。とりあえず、配置しろ。これは朝だろ、これは年内に片付けとこう、これは毎日寝る前に毎日やるべきだ、などといろいろ思案する。
 あ、ひとつ忘れていた。この計画練りの最中にどんな音楽を流すべきか。そうさなあ、ここはストレートに「プロジェクトA」を流すか。
 あ、そうだ、もしかしたらYOUTUBEに「笑ってはいけない病院」がUPされているかもしれぬ。探してみよう。あった。19回に分けて全部UPされているとは! 削除される前に全部落としておくべきか。いや、でもこういうのは後で見返したりしないから、とりあえずいま観てしまえぱいいか。
 4時間つぶれた。さらになんと「親子ゲーム」の第8話だけUPされているつけ。観よう。プロジェクトAは、明日やるか…。
 というわけで、計画も一向に進まず、計画が組まれていないわけだから、当然やる事ベスト5もひとつも手をつけられずに、ただ、計画立てなきゃ、立てなきゃと「焦る事だけ」で、俺の年末年始は終わった。

 「やばい、こんなことしてる場合じゃない」と、常に強迫観念に駆られているから、休んだ気がひとつもしねえし、結局なにもやらずに時は過ぎていく。これまで36年間、ずっとそうだった。なにもしてねえ。やばいよ、これじゃ。なんとかしねえと。
 よし、まず何をすべきか、思索しよう。よし、じゃあその前に、タバコを1本吸うか。そしてちっと音楽でも流すか。うん、いいねえこれねえ。ついでにちっと本でも読むか。パラパラ…。あ、こんなことしてる場合じゃねえ。よし、まずなにをすべきか思索しよう。よし、じゃあその前に、タバコを1本吸うか。そしてちっと音楽でも流すか。うん、いいねえこれねえ。ついでにちっと本でも読むか。パラパラ…。あ、こんなことしてる場合じゃねえ。よし、まず何をすべきか、思索しよう。よし、じゃあその前に、タバコを1本吸うか。そしてちっと音楽でも流すか。うん、いいねえこれねえ。ついでにちっと本でも読むか。パラパラ…。あ、こんなことしてる場合じゃねえ。よし、まず何をすべきか、思索しよう。よし、じゃあその前に、タバコを1本吸うか。そしてちっと音楽でも流すか。うん、いいねえこれねえ。ついでにちっと本でも読むか。パラパラ…。あ、こんなことしてる場合じゃねえ。よし、まず何をすべきか、思索しよう。よし、じゃあその前に、タバコを1本吸うか。そしてちっと音楽でも流すか。うん、いいねえこれねえ。ついでにちっと本でも読むか。パラパラ…。あ、こんなことしてる場合じゃねえ。

by ichiro_ishikawa | 2008-01-06 00:22 | 日々の泡 | Comments(2)  

世と俺の接点2007

1月
LIVE「CSS(Cansei de Ser Sexy)」初来日(渋谷)
■落語「志の輔らくご in PARCO 2007」(渋谷PARCO)
LIVE「バンバンバザール」(東京メトロ銀座駅内コンコース)
■映画『ディパーテッド』
CSSの発見は事件だった

2月
■映画『硫黄島からの手紙』
奈良・京都探訪
■LIVE「ヨ・ラ・テンゴ」(渋谷オンエア・イースト)
池田晶子逝去
池田晶子の死はまだ納得がいかない

3月
■映画『ドリームガールズ』
本『俺はあやまらない』福田和也

4月
LIVE「バンバンバザール」(千葉・まとい亭ギグ)
■映画『吠えろ!鉄拳』(鈴木則文/真田広之、志穂見悦子、千葉真一)
■本『小林秀雄とウィトゲンシュタイン』中村昇
■CD『ザ・コンプリート・スタックス/ヴォルト・シングルズ1959-1968』
DVD『ドント・ルック・バック 〜デラックス・エディション〜【完全生産限定盤】』Bob Dylan
外付けハードディスク急逝

5月
■北海道探訪
■日本ハム×オリックス観戦(札幌ドーム/ビルダッシュ完投勝利)
ハワイ偵察

6月
■トーキングライブ「ピーター・バラカン」(銀座アップル)
■映画『ゾディアック』
■本『リマーク 1997-2007』池田晶子
■7日、俺36歳(プリンス49歳、パチョレック47歳)

7月
■巨人×広島(東京ドーム/黒田完投勝利)
■映画『ボウイ&キーチ』
■映画『マラノーチェ』
■本『古事記(日本の古典をよむ 1)』
※小学館『日本の古典をよむ』シリーズ刊行開始
■本 『平家物語(日本の古典をよむ 13)』
DVD『アトランティック・レコード:60年の軌跡』
■本『吉本隆明 自著を語る』吉本隆明
■本『暮らしの哲学』池田晶子

8月
トーキングライブ「ピーター・バラカン」(池袋マイルスカフェ)
■CD エイミー・ワインハウス『バック・トゥ・ブラック』

9月
■映画『長江哀歌』
■映画『デス・プルーフ in グラインドハウス』
■本『日本書紀 上 (日本の古典をよむ 2) 』
■本『日本書紀 下、風土記(日本の古典をよむ 3)』
■本『アラン・ローマックス選集 アメリカン・ルーツ・ミュージックの探求 1934-1997』アラン・ローマックス
デス・プルーフ in グラインドハウスは俺パルムドール

10月
■映画『ブラック・スネーク・モーン』
■ トーキングライブ「ペドロ・コスタ×諏訪敦彦」(青山abc)
本『方丈記、徒然草、歎異抄(日本の古典をよむ 14)』
■CD『多羅尾伴内楽團 Vol.1&Vol.2 30th Anniversary Edition』
本『私家版・ユダヤ文化論』内田樹

11月
■LIVE「バンバンバザール」(高円寺ジロキチ)
■映画『大統領暗殺』
■ムンク展
■トーキングライブ「ピーター・バラカン」(池袋マイルスカフェVol.2)
■本『枕草子 (日本の古典をよむ 8)』
本『「三十歳までなんか生きるな」と思っていた』保坂和志

12月
■映画『ここに幸あり』
■LIVE「ケイ赤城トリオ」(青山・自由が丘タイム&スタイル)
■舞台「座頭市」コマ劇場
映画『アイム・ノット・ゼア』
■CD アリーサ・フランクリン『レア・レコーディングス』
■本『This Is Your Brain on Music: The Science of a Human Obsession』Daniel J. Levitin
■本『宇治拾遺物語、十訓抄(日本の古典をよむ 15)』
■DVD『 “GIGS”BOX』BOφWY
新作CDはついに4枚で終了。純粋な新録は1枚。音楽業界危うし。ケイ赤城(晩年のマイルスバンドのピアニスト)の杉本智和、本田珠也とのトリオは凄まじい。イオセリアーニは初めて観たが(『ここに幸あり』)、すげえいい。また、「Oh! My Jully」ライヴバージョンはとんでもねえ


2007年総括
池田晶子の死で、頼れる生身の人間がいなくなったので、いよいよ自分でなんとかするしかなくなった。

by ichiro_ishikawa | 2007-12-31 14:20 | 日々の泡 | Comments(0)  

東京イエローページ

 俺が私生活において関西人とあまりウマが合わないというのはマスコミ等でもよく知られているが、それは主に笑いのベースの違いによるところが大きい。笑いのセンスというのは人格の根本を成すものだから、そこのズレがすべてのズレにつながるのは当たり前なのかもしれない。関西系は、東京人は「おもろない、気取ってる」という認識があるらしい(まさにこのブログ)。それはよしとしても、その「おもろい」の基準が関西の笑いにあることが事を面倒にしている。その基準を絶対とする自負はどこから来るのか。俺は訝ってやまない。

 吉本をはじめとする関西系の芸人は、さすがにベースラインが高い、新人でもそこそこ面白いと思えるし、たいてい、レベルがかなり高い。だが、突出して面白いと思えるのはそうそういない。ボケ、突っ込み、いずれも予定調和で、安心して見られはするが、明日になれば忘れてしまう。うまいなあ、と感心こそすれど、すげえという驚きは無い。「ベタ」から最先端まで、すべて「ベタ」である。松本・浜田でさえも。どんなに秀逸なボケであろうと、ツッコミであろうと、ここでボケる、ここでツッコむ、とタイミングが決まっている時点で、少し興ざめしてしまう。別に悪いというわけではないのだけれど。

 やはり、俺には東京系(非関西系)、モンティ・パイソン、香港コメディといったイギリス系の方が肌に合う。シュールと言えばそうなのだけれど、シュールを目的としたスノッブな笑いほどたちの悪いものも無く、非常に微妙だのだけれど、天然のラジカルさが重要なのだ。要はロックという事か。ボケでない笑い。ツッコミではない返し。掛け合いとは違う「間」。いずれにせよ、こちらの想像が「全く」追いつかないものに、俺は惹かれる。
 その最高峰と言えばやはりタモリや竹中直人で、その集大成はTBS系で深夜放送されていたコント番組「東京イエローページ」(89〜90年)だ。その中のさまざまなコントの中で最も秀逸なのが西田康人や布施絵里の居方(いかた)が効いている「サラリーマンコント」や「家族コント」だが、ここでは90年の流行語大賞にもなった「そっちの方がすげえ」をYOU TUBEから転載する。「家族ゲーム」「家族ゲーム2」「親子ゲーム」「親子ジグザグ」「とんぼ」と共に、いま最もDVD化が望まれる作品のひとつだ。

伝説のオープニング
(そっちの方がスゲェ〜スペシャル from 東京イエローページ)
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1分5秒〜27秒のところがものすげえ。音楽がかぶせられたのは放送事故になるからか。

by ichiro_ishikawa | 2007-12-16 02:31 | 日々の泡 | Comments(0)  

芸人以外で芸人ばり或いは芸人以上におもしろいやつベスト5

芸人以外で芸人ばり或いは芸人以上におもしろいやつベスト5

1.リリー・フランキー(1963年、福岡県出身)
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2.福島康之(1968年、東京都出身) バンバンバザール
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3.いとうせいこう(1961年、東京都出身)
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4.みうらじゅん(1958年、京都府出身)
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5.山田五郎(1958年、東京都出身)
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共通項は洞察力と視点の鋭さ、それから語彙(ごい)のキレだな。

by ichiro_ishikawa | 2007-12-06 02:25 | 日々の泡 | Comments(0)