カテゴリ:日々の泡( 174 )

 

俺の鞄

俺の鞄には、いつどこでもゴトシが出来るやう、ありとあらゆるものが入つてゐて、重量10kg、総アイテム数50個なのだが、うち45個は滅多に使はない。右ひじの違和感と、右肩の「特定はしがたいが、ある部分が確実に痛い」といふ現象がこの10kgのせいなのかは、検証してみないと分からない。

とはいへ、いつなんどき何が必要となるか分からないし、2010年ハンコ事件のトラウマもあり、この50個常備といふのは必須なのであつた。

しかしながら、そんな完璧なディフェンスにもかかはらず、あるものが必要なときに限つて、「よりによつてそれだけが入つてゐない、他のあらゆるものはあるのに」、といふ事がしばし起こる。

今日はハンケチがなかつた。洗濯して新しいものを入れ忘れてゐたのだつた。


by ichiro_ishikawa | 2016-07-15 10:23 | 日々の泡 | Comments(0)  

アベマTV


サイバーエージェントとテレビ朝日が組んで作ったアベマTVのアプリが3か月で500万DLを超えたといふ記事が朝日新聞にあり、ためしにDLしてみた。

「いい番組があってもTVだと見ない、スマホなら見る」という仮説が当たったと藤田晋氏。
腑に落ちる。2010年以来、うちにはテレビがなく、PCかスマホでしか番組や動画は見ない。それで充分事足りてゐるどころか、そもあまり家に居ないので鑑賞は大抵スマホで、ずーっとYouTubeを見てゐる。もともと昭和の熱心なテレビっ子で、テレビを家から外したのも、あるとずっと見てしまうからなのだった。固定電話をもはや使わないように、番組・動画鑑賞ももはやモバイルなのだらう。

同氏は、「見たい番組を探すのは、レンタルビデオ店に行くようなもので意外に面倒。流れている番組を見るという気軽さも大きな武器」とも。
YouTubeやhuluで「観たいものだけを観る」全盛の今、「何となく視聴」の楽さは確かに見直される。

そこで早速アベマTVを鑑賞。まず使いやすさがいい。チャンネルの切り替えが極めて容易だ。肝心のコンテンツも、ざっと見たところかなり豊富でテレビ局が絡んでいるのでニュースが良い。アナウンサー志望の学生がキャスターだといふ。これも新鮮でよい。

この日は当の藤田晋自身が面子に入っている麻雀を通勤時ずっと見てしまった。損した気分だ。面白かったけど。
局終わりでためしにチャンネルを変えると、ナイツの土屋伸之が司会でリリー・フランキーをゲストに迎えたトークという、超ハイクオリティな人選の番組があった。
久しぶりに見るリリーは相変わらず全発言秀逸。
雑誌のグラビアはもはや観るだけでは飽き足らず、嗅ぐといふ。シアンとマゼンダが強いなとか、凸版印刷だなとか、インクの種類や印刷所までも匂いでわかるといふ。

結論。やはり時間の無駄。すごーく暇か(そんな時は殆どないだらうが)、どうしても見たい番組が放映される場合のみ、見る。


by ichiro_ishikawa | 2016-07-12 10:50 | 日々の泡 | Comments(0)  

腹痛と俺

なぜ俺の腹は常に痛いのか。
おそらくは17歳の時に患った大腸炎が完全には癒えてないのだ。そのとき腹に住み着いた小人が、爾来バターナイフを内側からシャーッ、シャーッと滑らし続けているわけだ。
腹が痛いといふのは実に憂鬱なものだ。常に不安に苛まれている。乗り物に長時間乗れない。いや長時間どころか、四谷から飯田橋駅に行くのに、市ヶ谷で降りることだってある。
また、何だかんだ言って最も好きな料理であるところのカレーを食すと、ほぼ100%腹を下すといふのは、実に不幸なことではあるまいか。この際見せしめにトイレで食ってやる、と思ふほどである。ごく稀に痛くならない時があるが、あまりのレアさに、痛くないといふことを意識しすぎて結果痛くなってくるのであった。

さらに、偏頭痛持ちときている。これは激痛ではなく鈍痛で、激痛もイヤだが鈍痛は鈍痛でしんどいものがある。常に薄ら痛いのである。

常時ドタマが薄ら痛く、かつ腹がキュルキュル締め付けられている生活。

手当てとかないのだらうか。バファリンやビオフェルミンやストッパなどの現物支給ではなく、いやそれはそれでありがたいし、もらう権利もあるのだが、そうではなく恩給的なもの。

いま深夜2時。無論、これはトイレで書いている。
早く寝たい。



by ichiro_ishikawa | 2016-07-12 01:24 | 日々の泡 | Comments(0)  

電子書籍と俺

いつもケータイをチコチコ見ている様はあまり格好いいものではないし、アタマ悪そうに見えるが、俺は移動中や茶店での休憩中、ずっとケータイを見ている事が多い。
フェイスブックやインスタグラムやラインやツイッターやメッセンジャーの類いは基本見ない。
たまにニュースは見る。
大抵は、メール返信や文書作成やスケ管理の類いのゴトシである。
そしてもうひとつが、実は電子書籍を読んでいるのであった。

文學の類いは紙の本でなければイヤだが、全ての本が文學ではない。情報系や実用系、これらは大抵電子書籍で読む。紙は再読熟読玩味を要するものか、書棚にキープして置きたいもの、背表紙が美しいものに限る。
だが全ての本がさういふものでもない。

さうした類いのものとして、池上彰や佐藤優や齋藤孝らがいる。本棚に収めると景観を著しく損ねるし、何より彼らを読んでいる自分がたまらなく嫌である。しかしながら、俗世間を渡るために知っておきたい、押さえておきたいこと、といふものが浮世には多々あり、さうしたことをしばし彼らはうまく書いて(話して)あるにはあるので、読まざるをえない。意外とよかったりする。
が文士としてそれを公言するわけにはいかない。

そんなとき、電子書籍といふのは実に便利である。生活において必要で、一冊30分で読めて、再読せずとも記憶にとどまる、そして買ったり読んだりしていることを人に知られたくない、そんな本は電子書籍に限る。


by ichiro_ishikawa | 2016-07-07 12:59 | 日々の泡 | Comments(0)  

回想1978〜1984


小学校時代(1978年4月〜84年3月)の趣味は、映画とプロレスとジャンプと歌謡曲とサッカー。
これが5大趣味であった。

歌謡曲はこれまで散々書いているから割愛。

当時プロレスは新日本プロレスと全日本プロレスの2団体のみ。国際プロレスは途中で潰れた。確か12チャンで中継していたがいつの間にかなくなり、ラッシャー木村とアニマル浜口、寺西勇は「はぐれ国際軍団」として新日のマットでヒールとして活躍を始めた。
新日は10チャン金曜夜8時から、全日は土曜夕方の6時から4チャンで毎週中継があった。
『プロレス大百科』を熟読して、それこそ神様カール・ゴッチから、AWA王者バーン・ガニアやかぼちゃ爆弾ヘイスタック・カルホーン、人間発電所ブルーノ・サンマルチノ、ニックボック・ウィンクルといったそれ以前のレスラーも研究し、また「少年サンデー」で連載されていた「プロレス スーパースター列伝」も愛読。活字とテレビから様々な情報を吸収していた。

よく地元の千葉公園体育館に、父あるいは、母が勤める美容院の車狂のチーフ(店長。母はチーフと呼んでいた)に、スポーツカーをかっ飛ばしながら連れて行ってもらっていた。
幼少時分はタイガー・ジェット・シンが全盛で、シンは毎度サーベルを振り回しながら客席を練り歩いて入場してくる。
ある日、共に観戦中の傍らの父が、フォークを握りしめ(なぜか持っていた)、
「あの野郎ぶっ飛ばしてやる!」
と殴りに行こうとするのを、
「やめて!(殺されるから)」と本気で制止した。
当時はレスラーの入場時、客が悪役レスラーを触りに行く風習があり、我々もご多分に漏れず毎回キチガイのように触りに行っていたが、弟は、スタン・ハンセンにムチでしばかれ、アドリアン・アドニスには「crazy!」と殴られた。レスラーが客を殴っても良い時代であった。

猪木がホーガンにアックスボンバーを食らって脳しんとうを起こした時、俺はチーフと蔵前国技館でそれを観戦していた。現場は、猪木がいつまでも起き上がらないことで異様な空気になっていた。「イチバーン!イチバーン!」と連呼していたホーガンも、場外でダウンしている猪木を途中からは心配そうにリング上から見守り始めた(後日週刊誌の取材でホーガンは、あのとき猪木の心臓がストップしてると聞きチビりそうになったと述懐)。
何がどうなっているのかよくわからなかった俺は、チーフに「猪木どうしたの?どうしたの?」としつこく聞くも、リングアナウンスに聞き入り状況把握に精神を集中していた彼に「シッ!」と遮られ、軽くショツクを受けた。チーフは「シッ!」などと制する人ではなかったし、俺も「シッ!」と言われるガラではなかったのだ。以来、俺はチーフとギクシャクし始めた。俺が無邪気な子供から思春期に向かうきっかけとなったのが、このアックスボンバー脳しんとう事件であることは、記憶に留めておいてもいい。


ジャンプもまたそのチーフ、明かすと、「ビューティヨコタ(横田美容室)の横田さん、がジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオン、キングの5大少年誌、それぞれ週刊、月刊と全部買っていたので、それを母に持って帰って来てもらい、貪るように読んでいた。
ジャンプに至っては、その全盛期の81〜83年は、「読む用」に加え「保存用」として自らも購入。ページを繰ることなく新品のまま保存していた。いつか高値で売れると踏み、踏み続け、実家の数多の引越しにも負けず、未だに捨てないで持っている。
「ジャンプ捨てちゃえよ」が親の口癖だった。
ちなみに巻末の読者コーナーにもしばしば投稿。「ジャンプ海賊ワールド」に1回、次に始まった「ジャンプ放送局」に2回掲載された。コミックスにも収録されているが、千葉市が東京都と誤植された。

「Dr.スランプ」の終了と共に斜陽を迎えるジャンプだが、鳥山明が次回作はカンフーマンガを描く、ついてはキャラクターを読者から公募するという告知があった。
ジャッキーチェン及びクンフーファンにして、大の鳥山ファン、かつ漫画家を目指していた(正確には「最悪の場合、漫画家になればいい」と、考へていた)俺は、これ幸いとばかりに応募。
当時流行っていた映画「少林寺」のリー・リン・チェイ(現ジェット・リー)をモデルにした「少 林寺(しょう・りんじ)くん」といふキャラクターを考案した。
それが何を隠そう、クリリンとなって本編に登場するのであった。額の6個の点々こそなくなっていたし、そのままのネーミングがより秀逸な名前に変わっていたものの、あれは紛れもない「少 林寺(しょう・りんじ)くん」である。
ジャンプからは謝礼も連絡もない。鳥山明からもない。
ちなみにキン肉マンも募集していて、これは俺はボツになったが、「バッファローマン、どこどこの誰々さんの作品」などの応募結果が公示されていたが、ドラゴンボールに関してはなかった。
鳥山明の何百億といふ印税のうち100万でいいから貰ふ権利はないか? 時効か? 物証は、ない。

これが、これまでもしばし周囲に俺が漏らしていた、「クリリンは俺が考へた」説の真相なのだが、水島新司の「野球は俺が考へた」と同種の放言ととられがちなのは心外である。

サッカーは「キャプテン翼」の連載開始と同時に学校の特設クラブに入り、12チャンのダイヤモンドサッカーを観て研究し、読売クラブの試合をしょっちゅう観に行っていた。4年生で始めたときは同学年が4人しかおらず、5年に上がった時は遊ぶ時間が勿体ないと思ひ一旦辞め、6年で再入部。しかし5年の時に同学年の奴らが30人ぐらい入部していて、6年時にそいつらに追いつけず(「5年からやっている軍団」という強固な連帯から弾かれたことが大きい)2軍で終わったが、2軍ではセンターフォワードだっため、1軍でバック(DF)やハーフ(MF)をやるより、ひたすら点取り屋として動けたから、結果面白かった。


さて、いよいよ本題。
本題は実は映画なのであった。これを書こうとしてブロムを開いたが、思わず当時の記憶がブワーッと蘇り前置きが長くなった。しかもその前置きも、これからの話には特にリンクしない。

映画館まではまずチャリで駅に行き、電車に乗って2駅先の千葉といふ駅に出る必要があった。
千葉駅界隈には京成ローザ、京成ウエスト、千葉劇場、千葉東映の4館があった。
電車賃は子供料金で120円ぐらい、映画は800円で、必ず同時上映の二本立て、パンフレットは300から高いもので500円といふ時代で、メシ代入れて2000円で行って帰って来れた。それはそれはしょっちゅう観に行っていた。
弟と共に鑑賞することも多く、それが高じていま彼は映画監督を生業としている。80年代後半からの香港映画の衰退と共に俺の映画熱はやや冷めていったのだが、彼はその後も香港の映画専門誌「銀色世界」を海外から定期購読したり、「香港電影通信」といふファンジンを取り寄せ、さらに洪家班といふサモ・ハン・キンポー(洪金寶)率いる武術指導グループにまで入ろうとしていた。

当時はジャッキー・チェンの全盛期で、1984年の2〜3月には『プロジェクトA』(A計劃)を、劇場で4回観に行っている。つまり同時上映の『猛獣大脱走』も4回観ている。

1984年3月、小学校を卒業し、4月から別の町の中学校に入学する直前の春休み。
近所に住む小学校の友人が、確か夕方ごろ訪ねてきて、親か誰かから映画のチケットをもらったから行こうぜと言ふのであった。
そいつはクラスの嫌われ者で俺しか友達がおらず、学校帰りうちに寄っては玄関先でただジャンプを読んで帰るといふ男で、そいつと行つても面白くないのだが、ただで何か映画を観れるし、別の中学に進むのでまあ最後ぐらい、と付き合ってやった。

俺はそれが何の映画かも確かめることもなく、そいつと千葉駅まで繰り出し、その映画を観に行った。

それが何を隠そう、あの伝説の『すかんぴんウォーク』だったのである(ちなみに同時上映は、あの『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』であった)。

続く。

by ichiro_ishikawa | 2016-07-06 01:38 | 日々の泡 | Comments(0)  

親知らず

敗戦直後に生まれた40代はつまらねえ日本的資本主義を作っちまった

と歌われた者たちももはや70代。
一部のエリートは会社役員ないし、
社会における大御所、重鎮として、
院政を敷いている。
大方は年金暮らしで、悠々自適に
第2の余暇を楽しんでいる。

新人類とも言われた当時の20〜30代はもはや50〜60代で、
引退へのカウントダウンを始めるも、
いまだ子供のままバブルに浮かれ続けている。
重要なサブカルチャーは彼らが生み出した。

団塊ジュニアと言われた当時の10代は、
バブルが弾け冷戦が終わり文化焼け野原の時代に
社会に出て以来ずっと不況を抜け出せず、
もはや40代。活路は見えない。

当時、幼児かまだ生まれていない今の10〜30代は
不況がデフォルトで、明るい時代といふ概念すらない。ネットネイティヴで、生まれたときから悟っており、幼児のまま今に至る。

この先、日本はどうなるのか。
といふ事が言ひたいわけではない。

世代論が好きなだけだ。
人の性格や趣味、思想に至るまで、
生まれ育った経済、社会、文化環境にグワっと
左右されるな、と思はざるを得ない。









by ichiro_ishikawa | 2016-07-01 09:05 | 日々の泡 | Comments(0)  

スーパーと俺

なぜ俺はスーパーでの食材の買ひ物が嫌いなのか。
それは何が何処にあるか容易く分からないから。

たとへば挽肉がスナック売り場にないぐらいは分かるが、精肉売り場内の何処に挽肉があるといふのか。俺には挽肉ももも肉も鳥も豚もみな同じに見えるのだった。それはAKBとかが全員同じ顔に見えるのと一緒だらう。つまり興味がないのだ。

魚、野菜然り。大ジャンルには行き着けるが、中、小ジャンルになるとお手上げだ。パプリカもピーマンも人参も一緒だろ。区別つかぬ。かぼちゃって何だよ。見たことねえし。頭が痛くなる。
もっと考へなければならない事は山積みだのに、なぜこんな事で精神統一をし、ドタマをフル回転させねばならぬのか。

素材、そして料理は、好かない。
調理されたものは大好きだ。出来上がったお惣菜やコンビニの弁当などが好きなのであった。洗い物しなくて済むしな。
以上。

by ichiro_ishikawa | 2016-06-29 20:51 | 日々の泡 | Comments(1)  

心と顔

c0005419_14344356.jpg


1986年12月、ロックンロールサーカスツアーの真っ只中に、3回目となる「夜のヒットスタジオ」への出演を果たした際、共演していた中山美穂の歌前に、中山の大ファンとして司会に引き出され、中山美穂のどこが好きかを問われた氷室が「顔が好きです」と答えた事は、当時中学生の俺には衝撃であった。


普通かうした芸能界的な場では、気の強そうなところとか、内面に言及するか、顔にしても、目が綺麗とか、細部に特化する事で、誰もがホッと聞ける無難な答えをするところだらう。

ところが氷室は、顔が好きですと即答。俺はそれを聞き、本当の事をストレートに言ったなと思ったのだった。

これは2年後、1988年末のレコード大賞でアルバム大賞を受賞した際に、「よろこびの声」を司会の関口宏に求められ、受賞できたのは、バックから支えてくれたスタッフと、参加してくれた大勢のミュージシャンと、ファンのみんなのおかげであり、それからあとは俺の実力、とコメントしたのと同じ性質のものを認めることができる。あ、本当の事をストレートに言ったなと思った。

実力がないのにサポートだけで受賞はかなわないし、そも実力のない人にサポーターは集まらない。もちろん実力があってもサポートなしには成し得ない。さうした当たり前すぎる、身も蓋もないことを写実したまでだ。

通常、本当の事をストレートに言っては身も蓋もなくなるので、ポイントをぼかしたり修辞を工夫したりして、ソツなくその場を凌ぐ慣習が公の場ではあるが、さうはしないのが氷室の特徴で、さらに言へば、BOΦWYを再結成をしないのも、耳の不調で引退するのも、同じ理由なのであった。

顔の話であった。
だけど心なんてお天気で変わるのさ、
とアン・ルイスが歌ったやうに、人の内面なんて一定でないし、同じ人が同じ日にキリストにも殺人鬼にも変わるものである。また、対恋人、妻、友人、仕事関係、師や弟子、母親、父親、兄弟姉妹、親戚などなど対人関係によっても性格や内面はコロコロ変わる。生き方だって、ストイックなアスリートが麻薬に溺れる例も数多ある。どれが本当といふわけでもなく、移ろうのが本当だ。
内面や生き方を好きといふ場合、どの時点の?といふ質問に迫られることは避けがたい。

いや、顔だって経年劣化が起こるし、同じ日でも微妙な変化も起きると人は言ふやもしれぬ。しかし、内面の差異に比べれば微々たるもので、グッと安定感がある。経年によりどう劣化するかもだいたい想像がつく。
俺はたとへば氷室のやうな性格になろうと思へばなれるが、氷室の顔にはならないし、吉川のやうな体型になるには骨格をいじらなければならない。
だから人が人を評価する、好きになったりする基準は顔や外見であって然るべきだし、それが全うな判断基準だと思ふのである。

意は似せ易し、姿は似せ難し。
歌について、本居宣長もさう言っていた。

by ichiro_ishikawa | 2016-06-29 14:07 | 日々の泡 | Comments(0)  

事務と俺

よく「教わってない」とか「聞いてない」とか言い訳する奴が居るが、自ら知り、声なき声を聞くのが人生だ、といふ事が分かってないな。

俺は、幼少から少年期の絵画も野球もサッカーもバスケもボクシングも酔拳も勉強も、成人後の文學も音楽も映画も、そしてゴトシも、全部独学だ。誰かに「教わった」事はない。

なぜなら、俺は人に何かを教わるのが苦手、つまり対人関係が苦手なのだ。
ただし、それが逆に奏功してか、背中を観るのはすげえ得意。だから作品やプレイを何十何百と読んだり観たり、分析したり、抱きしめたりして、てめえなりに会得している。

だからそれを「教わった」と言ふのなら、散々教わりまくってきたことにはなる。
てめえで何かを生み出した事はない。
クリエイティブが苦手だ。

が、掃除とか片付けとか会計とか予算作成、スケジュール作成とか、事務処理はものすげえ得意だ。

「お前は官庁へ行け。一生安泰だぞ」

クリエイティヴィティがてめえの持ち味と思っていた小学生の俺に、さう言ひ放った故・父は全てを見抜いていた。

いや、てめえが自営で苦労したから、官庁=親方日の丸=事務=楽、といふイージーな発想でさう言っただけだらう。夢見る子供に。

by ichiro_ishikawa | 2016-06-24 14:09 | 日々の泡 | Comments(2)  

日本のポップ年表 1984-1988

1984年 ポップ点火 

2月1日 吉川晃司「モニカ」
2月11日 吉川晃司 映画『すかんぴんウォーク(同時上映『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』)公開
2月25日 映画『プロジェクトA(A計劃)』公開
3月21日 長渕剛「孤独なハート」
3月21日 小泉今日子「渚のはいから人魚」

4月20日 長渕剛 ドラマ「家族ゲームII」(〜7月13日)
6月 とんねるず TV「オールナイトフジ』復帰
6月1日 吉川晃司「サヨナラは八月のララバイ」
6月21日 小泉今日子「迷宮のアンドローラ」
8月4日 映画『五福星(奇諜妙計五福星)』公開
8月18日 長渕剛『HOLDYOUR LAST CHANCE』
9月10日 吉川晃司「ラ・ヴィアンローズ」
9月21日 小泉今日子「ヤマトナデシコ七変化」
10月24日 井上陽水「いっそセレナーデ」
12月5日 とんねるず「一気!」
12月5日 吉川晃司「MAIN DISH -PARTY VERSION- (No No サーキュレーション)」
12月15日 映画『スパルタンX(快餐車)』公開
12月21日 小泉今日子「The Stardust Memory」


1985年 ポップ大爆発

1月11日 吉川晃司「YouGotta Chance 〜ダンスで夏を抱きしめて〜」
3月23日 映画『皇帝密使(最佳拍檔女皇密令)』公開
3月30日 長渕剛「久しぶりに俺は泣いたんだ」

4月1日 とんねるず TV『夕やけニャンニャン』開始
4月10日 小泉今日子「常夏娘」
4月21日 とんねるず「青年の主張」
4月23日 吉川晃司「にくまれそうなNEWフェイス」
6月1日 BOØWY「ホンキー・トンキー・クレイジー」
6月15日 映画『プロテクター(威龍猛探)』公開
6月21日 BOØWY『BOØWY』
6月21日 中山美穂「C」
7月1日 稲垣潤一「バチェラー・ガール」
7月7日 とんねるず TV「コラーッ!とんねるず」開始
7月22日 長渕剛「勇次」
7月25日 小泉今日子「魔女」
8月10日 映画『大福星(福星高照)』公開
8月22日 BOØWY「BAD FEELING」
8月22日 長渕剛『HUNGRY』
9月5日 とんねるず「雨の西麻布」
9月14日 映画『ファースト・ミッション(龍的心)』公開
9月25日 吉川晃司「RAIN-DANCEがきこえる 」
10月1日 中山美穂「生意気」
10月15日 とんねるず ラジオ『とんねるずのオールナイトニッポン』開始
11月21日 山下久美子『BLONDE』
11月21日 小泉今日子「なんてったってアイドル」
12月5日 中山美穂「BE-BOP-HIGHSCHOOL」
12月14日 映画『ポリス・ストーリー/香港国際警察(警察故事)』 公開
12月31日 吉川晃司 TV「紅白歌合戦」(ギター燃やし)


1986年 ロックへの政権交代

1月1日 吉川晃司「キャンドルの瞳」
1月21日 とんねるず「歌謡曲」
2月1日 BOØWY「わがままジュリエット」
2月5日 中山美穂「色・ホワイトブレンド」
2月21日 吉川晃司『MODERNTIME』
3月1日 BOØWY『JUST A HERO』
3月3日 BOØWY TV「夜のヒットスタジオDELUXE」、「オールナイトフジ」出演
3月21日 吉川晃司「MODERN TIME」

4月30日 小泉今日子「100%男女交際」
5月16日 中山美穂「クローズ・アップ」
5月28日 とんねるず「やぶさかでない」
6月7日 長渕剛 ドラマ「親子ゲーム」(〜8月16日 )
7月2日 長渕剛「SUPERSTAR」
7月10日 小泉今日子「夜明けのMEW」
7月15日 中山美穂「JINGI・愛してもらいます」
7月21日 山下久美子「GIRL-FRIEND」「BOY-FRIEND」
7月31日 BOØWY『“GIGS” JUST A HERO TOUR 1986』
8月4日 BOØWY、吉川晃司、山下久美子、大澤誉志幸「ウォーター・ロック・フェス」(新宿 都有3号地)
8月5日 とんねるず「寝た子も起きる子守唄」
8月14日 石井明美「CHA CHA CHA」
8月16日 映画『サンダーアーム/龍兄虎弟(龍兄虎弟)』公開
8月21日 とんねるず 映画『そろばんずく』公開
8月21日 中山美穂「ツイてるねノッてるね」
9月29日 BOØWY「 B・BLUE」
9月30日 吉川晃司「すべてはこの夜に」
10月1日 山下久美子「SINGLE」
10月21日 山下久美子『1986』
10月21日 とんねるず「人情岬」
10月22日 長渕剛『STAY DREAM』
11月5日 BOØWY TV「夜のヒットスタジオDELUXE」出演
11月8日 BOØWY『BEAT EMOTION』
11月11日 とんねるず TV特番『とんねるずのみなさんのおかげです Part.1』
11月19日 小泉今日子「木枯しに抱かれて」
11月21日 中山美穂「WAKU WAKUさせて」
11月22日 映画『スペクターX(最佳拍當ⅳ之千里救差婆)』公開
12月3日 BOØWY TV「夜のヒットスタジオDELUXE」、「オールナイトフジ」出演
12月28日 とんねるず『キャニオン初』


1987年 日本総ロック化の完成

2月25日 とんねるず「嵐のマッチョマン」
2月25日 小泉今日子「水のルージュ」
3月1日 山下久美子「REINCARNATION」
3月5日 吉川晃司「MARILYNE」、『A-LA-BA・LA-M-BA』
3月15日 サッカードリームマッチ 香港「明星隊」×日本「ザ・ミイラ」(国立競技場)
3月18日 中山美穂「派手!!!」

4月5日 とんねるず「迷惑でしょうが…」
4月7日 とんねるず TV特番「とんねるずのみなさんのおかげですPart.2」
4月6日 BOØWY「ONLY YOU」
4月10日 長渕剛 ドラマ「親子ジグザグ」(〜8月21日)
5月25日 長渕剛「ろくなもんじゃねえ」
6月5日 とんねるず「大きなお世話サマー」
6月5日 吉川晃司「終わらないSun Set」
7月1日 山下久美子「リリス」
7月1日 小泉今日子「Smile Again」
7月7日 中山美穂「50/50」
7月21日 山下久美子『POP』
7月22日 BOØWY「Marionette」
7月25日 映画『プロジェクトA2 史上最大の標的(A計劃續集)』公開
7月31日 BOØWY「CASE OF BOØWY」(神戸ワールド記念ホール)
8月7日 BOØWY「CASE OF BOØWY」(横浜文化体育館)
8月5日 長渕剛『LICENSE』
8月29日 長渕剛、志穂美悦子と再婚
9月5日 BOØWY『PSYCHOPATH』
9月16日 長渕剛「泣いてチンピラ」
9月17日 とんねるず「おらおら」
10月3日 とんねるず TV『ねるとん紅鯨団』開始
10月7日 中山美穂「CATCH ME」
10月13日 とんねるず TV特番『とんねるずのみなさんのおかげです Part.3』
10月21日 とんねるず『河口湖』
10月21日 山下久美子「MELODY」
10月21日 小泉今日子「キスを止めないで」
10月26日 BOØWY「季節が君だけを変える」
11月21日 吉川晃司「HOTLIPS」、『GLAMOROUS JUMP』
12月1日  山下久美子『ACT RESS』
12月12日 映画『七福星(夏日福星)』公開
12月24日 BOØWY「DR.FEELMAN'S PSYCHOPATHIC HEARTS CLUB BANDTOUR」最終日(渋谷公会堂)
12月31日 長渕剛 TV「日本レコード大賞」出演(最優秀アルバム賞『LICENSE』)


1988年 ロックの権威化、昭和の終焉へ

2月3日 吉川晃司「プリティ・デイト」
2月3日 BOØWY『MORAL+3』、「DAKARA」  
2月5日 長渕剛「乾杯」
2月25日 とんねるず「炎のエスカルゴ」
3月5日 長渕剛『NEVER CHANGE』
3月8日 とんねるず TV特番「とんねるずのみなさんのおかげです Part.4」
3月9日 小泉今日子「GOOD MORNING-CALL」
4月4,5日 BOØWY「LAST GIGS」
4月23日 映画『サイクロンZ(飛龍猛将)』公開
5月3日 BOØWY『“LAST GIGS”』
5月21日 山下久美子「微笑みのその前で」
5月25日 長渕剛「NEVERCHANGE」
6月21日 山下久美子『Babyalone』
7月6日 とんねるず「YAZAWA」
7月21日 氷室京介「ANGEL」
8月13日 映画『ポリス・ストーリー2/九龍の眼(警察故事 續集)』公開
9月1日 氷室京介『FLOWERSfor ALGERNON』
10月5日 布袋寅泰 『GUITARHYTHM』
10月7日 氷室京介「DEAR ALGERNON」
10月7日 長渕剛 ドラマ「とんぼ」(〜11月25日)
10月13日 とんねるず TV「とんねるずのみなさんのおかげです」開始
10月26日 長渕剛「とんぼ」
12月31日 氷室京介 TV「日本レコード大賞」出演(最優秀アルバム賞『FLOWERS for ALGERNON』)

by ichiro_ishikawa | 2016-06-14 19:57 | 日々の泡 | Comments(0)