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黒く塗れ



俺は過去を振り返らないタチで、作品を作ったら即壊して次作を作る、完成品はいよいよ里程標に過ぎぬとばかりに、作る道程にこそ重きを置くタイプであって、常に上へ上へと向かっていく。

最近はコンピューターとのオセロをずっとやっているが、「easy」、「middle」、「hard」と徐々に難易度をあげていき、最早「hard」も容易く倒してしまう腕になっている。

しかしひとつの山を越えたら下を見下ろすヒマもなく、次の山へと向う俺は、今や“すべてを”自色の黒に塗りつぶす「完勝」、でないと勝ちとはいえない、というレベルに達している。

さらに、ここ最近は「完勝」すら当然となってきており、今の目標は、いかに少ないコマですべてを黒く塗りつぶすか、という域にまで及んでしまった。8×8の64つの目を49コマで完勝、というのが最少記録で、いかにそれを切るか、が目標となっている。

45ぐらいを達成したら、このオセロの旅を終えるか、最終形として、黒と白で何かの絵になるよう終わらせる、という芸当に挑むか、思案中ではある。

by ichiro_ishikawa | 2009-09-08 17:05 | 日々の泡 | Comments(2)  

所信表明



 俺の生きる目的は、とどのつまりは真善美の追求だ、というのは、恐ろしく当たり前に知悉(ちしつ)されている事だが、今回は、具体的事象に即して、その目的を述べんとす。

 俺は文学士の免状を持っているだけあって、言葉というものをわりと大事に思っている。言葉には、「おい、まちよ、風呂を沸かしてくれ」といった用を足す道具としての側面がある一方、「愛こそがすべて」といった、それ自体が価値そのもの、いわば魂的側面がある。文は人なりというのは、言葉は魂なのだから、至極当然のことと言えるわけだ。
 そのソウルを芸として昇華させたものが文芸である。

 たかだか38年しか生きていない分際で言うのもなんだが、自分の生を支えてきたものは、愛と音楽と文学である。俺が一番大事にしているものは金でも女でも名誉でもなく、なんだかんだいって愛と音楽と文学なのであった。俺の血と骨は愛と音楽と文学で出来ている。ぎりぎりの状況で真に俺の役に立ったものは愛と音楽と文学である。
 もはや生活自体はどうでもいい俺は、いよいよ本質的な事にしか興味が無い。金のための数取りゲームに人生を費やすのはもうやめにして、人間の、ぎりぎりの状態に真に必要とされるものこそを創出する事で己が精神を充足させたい。結果、それは必ず人の役にも立つ。

 「ジャンピング・ジャック・フラッシュ」のイントロのギターのように一瞬で魅了し、かつ未来永劫消える事の無いもの。そういうものを生み出していきたい。

by ichiro_ishikawa | 2009-09-04 02:28 | 文学 | Comments(4)