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知覚の扉「The End」


The End / The Doors


by ichiro_ishikawa | 2009-11-30 00:15 | 文学 | Comments(1)  

詩的戯曲「神之凌一登場」


「よう、与太郎、調子はどうだ」
「か、神之凌一…!」
「ウィ〜!」
「な、なんすか、それは」
「テキサス・ロングホーン! ウィ〜!」
「(う、うぜえ…)」
「鬱だって?」
「快方には…」
「相変わらずブれてんだろう」
「い、いや…」
「信念だよ、信念」
「し、信念はあるんですが…」
「来るもんは来る、来ねえもんは来ねえ」
「それ、何も言ってないのと同じじゃ…」
「何?」
「い、いえ…」
「右側に気をつけろ」
「気をつけてます…」
「あと当人な」
「は、はい」
「来なかったらしょうがねえよ」
「……そうすね…、あ、どこへ…」
「旅は続くんだよ」
「行っちまった…、謎の言葉、当人…」

by ichiro_ishikawa | 2009-11-30 00:10 | 文学 | Comments(1)  

戯曲「在ると無い」


「おいどこ行ってた、貴様に話しかけたと思ったらママだったからビビったぞ」
「どうせ独り言だから必要ねえと思って。そんなの聞いてくれるの実親ぐらいってこったな」
「実際は聞いてねえけどな、というか実親にはそんな話できねえし。生活の話だけだし」
「いいリハビリになったんじゃねえか」
「緊張しただけだ。ときに、貴様俺がなんで文量産してるか知ってるか」
「ヒマだからだろ」
「確かにヒマだが、それなら別にやる事もあるだろ」
「じゃあなんだよ」
「俺のPCは窓辺にあるんだよ」
「え、話変わった?」
「いや。つまり、PCに向かって文書いていると、家のモノが目に入らないからだ」
「目に入っちゃまずいのか」
「目に入るとゲボが出る」
「まったく意味不明だぞ」
「モノにはいろいろな意味がこびりついてるから、その意味を見いだしてゲボが出る」
「よくわかんねえが、意味があるというのは妄想だぞ」
「妄想だろうが、あると思っちゃってるわけだから」
「思わなきゃいいだろう。あるいは捨てちゃえばいい」
「捨てたら捨てたで、無いということに意味が発生しちまって、その意味を見いだしてまたゲボが出る」
「…どういうこと? 何かの比喩か?」
「メタファーのようでいて実は事実そのままだ」
「うーん、分かってやりたいが、分からん」
「いい、聞いてくれるだけでいい」
「そろそろ、そういうの終わりにしねえか」
「おそらく来週本当に終わる。そうしたら、次の展開、ものすげえことになるからな、覚悟してろよ」
「ものすげくなくていいから、普通にしてくれ」

by ichiro_ishikawa | 2009-11-30 00:05 | 文学 | Comments(1)  

戯曲「マザー・ネイチャーズ・サン」


「前だけ見るのってむつかしいよな」
「お前何また言ってんの?」
「あれ? ママ…、あ、あいつはどこ行った…」
「あいつって誰?」
「いや、あの、あいつ…逃げたな…」
「あんたご飯食べてんの? またそんなに細くなって」
「た、食べてるよ」
「頭は痛くないの?」
「痛くないから大丈夫」
「おなかは」
「下痢便秘だがいつもの事」
「お前、ヨーグルトとかね、リンゴとか食べなさい。毎朝食べるといいんだから」
「食べるようにしてるよ」
「仕事は大丈夫なの」
「まあ普通…」
「もう38なんだから早く結婚して、子供作って」
「そのうちなるようになるから。そんな事より、肝臓大丈夫なのか」
「一日おきに注射打ってるからね」
「ちゃんと医者行って、よく寝る事だぞ」
「行ってるよ。それよりあんた早く…」
「いいから、パパと旅行でも行って、毎日よく笑ってる事だよ」
「そうだな。お前連れってってくれよ」
「いつでも連れてくから。そうだな温泉とかな…。じゃあ俺行くから」
「ちゃんと朝ご飯食べるんだよ。たまには帰って来なよ」
「わ、分かってるよ、じゃあ。…あいつ…どこ行った…。二人きりにさせやがって…緊張するじゃねえか。俺は人見知りなんだからな」

by ichiro_ishikawa | 2009-11-29 23:26 | 文学 | Comments(1)  

戯曲「ノイローゼ」


「なんか分からない事だらけなんだ」
「何がだ」
「一つ一つ質問したいんだけどな」
「何をだ」
「でも、質問しちゃいけないんだろうな」
「何でだ」
「よしんば、したとしても答えないんだろうな」
「誰がだ」
「とすると一生疑問のまま、靄が晴れぬまま余生を過ごすのか」
「何の話だ」
「でも、それを知っている人はいるんだろう」
「それとは」
「知らぬが仏、知ってキリストってことか?」
「それ俺に聞いてんのか? 何だ、知ってキリストって」
「世界に対してうまく質問するって本当難しいよな」
「独り言か」
「そも、それが疑問だって事自体を忘れちまいたいな」
「帰るぞ」
「でも、そうすると同じ過ちを繰り返しちまうな」
「じゃあな」
「いや、実際それは俺の過失なのか? そも、俺は世界の何を知りたいんだ? おい、貴様はどう考える!?…い、いない…」

by ichiro_ishikawa | 2009-11-29 02:01 | 文学 | Comments(0)  

真打ち「The Smiths」


スミスに縋ろう。








by ichiro_ishikawa | 2009-11-29 00:22 | 音楽 | Comments(0)  

ロック「Come As You Are 」


「あと2日でT.UTU終わるぞ」
「おい、まだ終わってなかったのかよ」
「さすがに終わらねえな、ホームページ通り21日じゃ。あれは平均値だからな。俺の例はちょっと特殊だったからな。やっぱ25日かかる。そして31日で完璧だろ」
「早く終わってくんねえかな。面倒だから」
「終わって欲しいと誰よりも願ってるのはこの俺、当人だぞ」
「それはそうだろうが、うつだうつだって毎日聞かされる他者の身にもなってみろ。こっちが鬱になってくるんだからな」
「なんかしらけちったんだよな。馬鹿らしくてよ」
「おい、人の話を聞け」
「もうどうでもいいや、っつうかな」
「自暴自棄か?」
「それとは違うんだけどな。俺が惜しんでた過去ってちっとも美しくねえんだ、っていうさ。煙草の吸い殻とか、へたくそな鼻歌みたいなもんだ。そんなもん捨てて、忘れちまおう」
「過去を惜しむって、結局自分を大事にしてるだけだよな」
「なんかな、ふざけんじゃねえよ、こちとらロックだバカやろうっていう気分だな、今」
「そのフレーズはどうかと思うぞ」
「俺はキリストなんだけど、教会を全焼させたくもなるんだ。俺はすべてを否定する」
「この前言ってた事と真逆じゃね?」
「な。人間てバカだな。人間ていうか俺な。俺は博愛だが、みんな死ねばいいと思う」
「ま、でも誰でもそうだな。両面が同居してるもんな」
「すぐ一般論で括るな」
「というか、お前の嘆きを聞いていると、なんて普通な奴なんだと思うからで」
「普通だろ。いやあ、11月は本当に史上最悪だったな。November Spawned A Monsterだな。まあ、いずれにせよ、これからだ。それじゃあ最後の曲です、ナヴァーナで、Where Did You Sleep Last Night」


by ichiro_ishikawa | 2009-11-28 22:15 | 文学 | Comments(0)  

バンバンバザール名曲集「男のポジティビティ」


ねじれた心にロックンロールがどうにも響いてこない
ロックンロール

さよならと言ってくれ

プリーズ・ドント・トーク・アバウト・ミー

シカーダ


盛り場に出て行こう


明るい表通りで

by ichiro_ishikawa | 2009-11-28 20:17 | 音楽 | Comments(0)  

ミステリー「無知の知」


「ちょうど3週間前の日曜、朝、うぁあああ!って飛び起きたんだ」
「まだ言うか。どんな悪夢見たんだよ」
「悪夢ならマシ。言わば覚めない悪夢、つまり絶望という現実だな」
「絶望とかよく安いロックの歌詞に出てくる言葉だな」
「俺だってそんな言葉は使いたくないが、あれ、絶望だ」
「絶望って何だよ」
「真夜中、太平洋のど真ん中にポンと放り出されたんだよ。島見えねえし、ずっと泳いでるわけに行かねえし、真っ暗だし、こええんだよ。そのまま沈んで死んでもいいんだけど、死ぬまですげえ苦しいんだよ。水の中って息できねえんだよ。俺は肉食系でも草食系でもなく、魚介食系中高年だが、決して魚類じゃねえからな」
「でも結局覚めたんだろ」
「まあな。屈強な精神力でもってバタフライで島にたどり着いた。とりあえず陸地だから今はそんなに怖くない。というか、怖がっていちゃ生きていけないからな」
「時が解決するんだろやっぱ」
「そんときも分かっていたけどな。熱はいつか下がる。止まない雨はないじゃないというやつだな。でも高熱で土砂降りの最中は苦しいって吐いちゃうだろ」
「今がいいならいいじゃねえか。もう黙ってろよ」
「鬱は治ったがまだ決して良くはないから、黙ってねえんだろうな。というか、貴様、もしかして何もかも分かってるのか」
「何も分かってないという事がはっきり分かってる」
「…おい、なんだ、その哲人みたいな言い草は…、そういや、き、貴様は、いったい誰だ!?」
「俺か、俺はな…」

to be continued...

by ichiro_ishikawa | 2009-11-28 02:16 | 文学 | Comments(1)  

聖書「イエスな生き方」


「鬱になって分かったのが、誰が信用できて誰ができないかだな」
「そういう事いうもんじゃないよ、悪いのは全部お前だよ」
「たとえば飲酒運転で事故って血がだらだら流れてるときに、説教をする人間と、とりあえず応急処置を施す人間とがいるんだ」
「前者はいねえだろ」
「でもいるからおでれえた。後者の中でも、応急処置が終わってから説教してくるやつと、完治までじっと付き添ってくれる人間に分かれる」
「普通前者だな。お前のためを思ってこそだろ、それが。後者はキリストだな」
「俺はキリストが好きなんだ」
「お前は人に甘えすぎだな」
「俺は甘えん坊なんだよ」
「それで世を嘆いていても誰も聞いてくれねえぞ」
「知ってる。でも俺は逆の立場だったらキリストなんだ。俺はすべてを肯定していくことに決めたんだから」
「たんだからって。甘えん坊だな」
「あと、完全に病気だから、病者の光学から健常者には分からないいろいろな事が分かったぞ」
「たとえば?」
「普通な生活がいかに奇跡的かだな」
「というと?」
「飯食ったり、お茶飲んだり、ごみ捨てたり、生活グッズ買ったり、洗濯したり、掃除したり、つまり誰もがやる日常のあれやこれやだ」
「それが奇跡的とは?」
「そういう何でもないあれやこれやが実は楽しいんであって生きる喜びであって、旅行とか祝祭イベントみたいなものはおまけみたいなものなんだな、まあ、なくてもいい。あってもいいが。病気だとな、そうした行住坐臥が、なんとできないのであった」
「のであった、とかはいいから」
「だから、健常者はな、そうした普通の営みができることがすげえ事だということを認識すべし」
「病者のくせに上からなんだな」
「俺は今後、そういう事の一つ一つをかみ締めながら生きていく。そして全部肯定していく。イエスしか言わない。何があんのかな?ってルーペで見たら、yes、て書いてあった、みたいなな」
「何かよくわかんねえ引用だな」
「病み上がりで頭が回んねえし。感覚だ。適当だ」

by ichiro_ishikawa | 2009-11-27 20:46 | 文学 | Comments(2)