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泣きごと「メモと俺」

 吉行淳之介か吉行淳之介的な人が、男は一歩外に出ると7、8人の敵と対峙する事になる、というような事を書いていたが、まさにそうで、おまけにどたまと腹が常時うすらいてえというハンデを背負っているものだから家に帰る頃には精魂尽き果てた気分になる事しばしばだが、そんな時、俺もう疲れちったよ、と漏らしそうになるところをグッと堪えてサンドバッグを叩き縄跳びをしてからロードワークに出るのが俺だ。ただし、食材に同梱されていた「体に気をつけて働いてください。ママより」と書かれた、大興住建という社名ロゴの入ったメモ紙を玄関のドアに貼って毎日一字一句を奥歯で噛み締めているマザコンでもある。

by ichiro_ishikawa | 2010-06-28 23:29 | 日々の泡 | Comments(0)  

アンソロジー「モンティ・パイソン」


これは買うべきか否か。
「モンティ・パイソン アンソロジー MONTY PYTHON “ALMOST THE TRUTH”」 [DVD]
 
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今なら2,676円OFFの7,614円。以下、amazonより。

伝説のコメディ集団、モンティ・パイソンの過去が遂に明かされる3枚組DVD!!

コメディ集団、モンティ・パイソンの誕生から現在までのメンバーの足跡を辿りつつ、その成り立ちやギャグ、意義を回顧した6夜連続のアンソロジー・ドキュメント番組シリーズを3枚組DVDセットにまとめ、遂にリリース。
生存しているパイソンの全メンバー(ジョン・クリーズ、テリー・ギリアム、エリック・アイドル、テリー・ジョーンズ、マイケル・ペイリン)が、このプロジェクトのために20年ぶりに一堂に会した。晩年のグラハム・チャップマンのアーカイブ映像も収録され、彼らの幼年時代、学校教育と大学生活、パイソン以前の作品もハイライトで収録。
パイソンに影響を受けたという今日のコメディアンやパフォーマーへのインタビューや、もちろんメンバーらのインタビューもふんだんに収録されている。

★DVD3 枚組(本編ディスク2枚+特典ディスク)デジパック仕様
★日本語字幕監修/ライナーノーツ 須田泰成

<<特典ディスク>>
●伝説のネタ集ダイジェスト・ハイライト
「The Parrot Sketch」「Spanish Inquisition」
「The Fish Slapping Dance」「Ministry Of Silly Walks」「Lumberjack Song」
「The Cheese Shop」「Spam」
●パイソンズのインタビュー、アウトテイクス。
●静止画特典としてテリー・ギリアムのピクチャー・ギャラリーが収録
●日本版にしか収録されない貴重な特典映像も。
ニューヨーク/プレミア・イベント時のレッドカーペットにて、全メンバー・インタビュー(約18分)

<<仕様>>
カラーステレオ&5.1ch 片面2層 ドルビーデジタル 16:9&4:3 総収録時間約480分

by ichiro_ishikawa | 2010-06-28 20:39 | お笑い | Comments(0)  

来日「Julie Electro」


 先日、ジュリー・エレクトロのボーカル&ギターが梅雨前線を引き連れて来日し、約8年ぶりに対面。四谷のカプリチョーザでトマトとニンニクのスパゲッティを食しながらインタビューを試みた。プライベートな部分は自粛し、以下に独占掲載する。

−−今、何を?
「株」
−−最近、何読んでる?
「万葉集」
−−最近、何聴いた?
「フィジカル・グラフィティ」

例によって全返答が意外だったが、特に「フィジカル・グラフィティ」が意外で、ゼッペリンで1位は確かに「フィジカル・グラフィティ」。ファンキーだからだ。10年ぶりに聴いたが、やはりジョン・ボーナム、いい。

「The Wanton Song」


「Trampled Under Foot」


「Moby Dick」



おまけ。
The Stone Roses「Love Spreads」


The Stone Roses「Fools Gold」

by ichiro_ishikawa | 2010-06-26 00:03 | 音楽 | Comments(0)  

いいベースリフ「white Line」


Grandmaster Flash「White Lines (Don't Do It)」 (1983)


Duran Duran「White Lines」(1995)


山下久美子「REF・RAIN」(1991)

by ichiro_ishikawa | 2010-06-25 23:57 | 音楽 | Comments(0)  

感想「雁」


 森鴎外『雁』再読。
 「美文に耽溺する月間」における一試みにすぎないが、今の俺のゴトシ場が本郷にあり、よく東大内部及び周辺をぶらついているのだが、そこには言わずと知れた『雁』の舞台、無縁坂があるのだった。美男子東大生・岡田と薄幸美女・お玉の、想像を絶する儚い恋が育まれた無縁坂。ある日、「そういや俺は岡田だったな…。T−岡田は悪ノリし過ぎだろ……」と邪念とともに『雁』を思い出し、坂を通るたび、お玉がいないかチラチラ脇見をしながら上り下りしていたわけだが、もはやお玉はいない。俺はお玉を蘇生させることにした。

 お玉の美しさは、ズバリおとなしさだ。
 芸者かと見まがう美なる容貌を持つお玉。しかし芸者とは決定的に違うものがあった。町でお玉を見かけたお常が抱いた感慨。

「この女が芸者の持っている何物かを持っていないのに気が附いた。その何物かはお常には名状することは出来ない。それを説明しようとすれば、態度の誇張とでも云おうか。芸者は着物を好(い)い恰好に着る。その好い恰好は必ず幾分か誇張せられる。誇張せられるから、おとなしいと云う所が失われる。お常の目に何物かが無いと感ぜられたのは、この誇張である」

 そんなお玉は、恋しい岡田が散歩で無縁坂を通るのを、坂沿いにある寂しい家の格子戸からただ見ているのみ。ある日、意を決して声をかけようと試みるお玉。しかし「鯖の味噌煮」が原因で、それは叶わなかったのだった。岡田が坂を通ったとき、隣には学友の「僕」と石原がいたからだ。

「僕は石原の目を掠めるように、女(俺注・お玉)の顔と岡田の顔とを見較べた。いつも薄紅に匂っている岡田の顔は、確に一入赤く染まった。そして彼は偶然帽を動かすらしく粧って、帽の庇に手を掛けた。女の顔は石のように凝っていた。そして美しくみはった目の底には、無限の残惜しさが含まれているようであった」

 翌日、岡田は渡独。永遠の別れとなった。





『雁』森鴎外
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by ichiro_ishikawa | 2010-06-24 00:52 | 文学 | Comments(0)  

エセー「レイトショーと俺」


 自宅から程近いジャズの町、吉祥寺は、駅をちょっと離れるといいジャズを流す雰囲気の落ち着いた喫茶店兼バーが多くあり、いいのだが、もうひとつ、バウスシアターという、ラインナップが秀逸な映画館があり、つい先日まで爆音ナイトが開催されていた。
「ソウルパワー」(2008年)をはじめ、マーティン・スコシージ「ラスト・ワルツ」(1978年)、アントン・コービン「コントロール」(2007)、ジャン=リュック・ゴダール「JLG/自画像」(1995)、パーシー・アドロン「バグダッド・カフェ」(1987)、ジャン=マリー・ストローブ「ジャン・ブリカールの道程」(2008)、レオス・カラックス「ポーラX」(1999)、 石井聰亙「爆裂都市 BURST CITY」(1982)、 塚本晋也「鉄男」(1989)、と、凄まじいラインアップを堪能。
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 さらに朗報、7月9日と16日の21時からモグワイのライヴ映像の爆音上映決定。その前、7月3日から6日間、ピクシーズのラウドクワイアットラウドの爆音再上映。


 そんな映画づいた勢いで、ゴトシ帰りに独りでレイトショーを見る、というアクションを、10年ぶりにしてみた。レイトショーでやるような「後追い名画」は殆ど見尽くした事、夜のゴトシが増えて物理的時間の確保が難しくなった事、ライブなどと違って同じものが何度も繰り返されるため今この時を逃すことが致命的ではない事、などが、遠のいていた理由だが、一番大きいのは、心のゆとりが出来たからなのやも知れぬ。「あ、こんな事してる場合じゃねえ」という焦燥感に駆られると、落ち着いて2時間座っていられないが、例えば、明日ゴトシ的なのっぴきならぬミッションがあるとしても、その物理的精神的準備はその前に片付ける時間の余裕が出てきたし、もっと目に見えない「何かしなきゃ」、という「何か」も、うすうす正体が分かってきたので、後でやればいい、と「物理的な計画」に組み込むことができるようになったため、今は映画、とどっしりと構えていられるのだった。

 というのは、後からこしらえた理屈で、人に酒宴に誘われ新宿駅で待っていると、武蔵野映画館の看板が目に入ったのだった。
 「ジョニー・トー最新作、『冷たい雨に撃て、約束の銃弾を』
 香港映画は80年代で終わったと思っている俺は、このジョニー・トーだけは認めている。愚直なところがいい。洋の東西を問わず様々なる稚拙な意匠を凝らした女子供相手のエンタメ映画が多い中、バカな男の生き様を、カッコつけることなく(すげえカッコつけてるけどな)、諦念、シニシズムに酔うことなく、ストレートに描く、その手つきがいい。
 今作は、「記憶をなくした男に復讐の意味はあるのか」というテーマが気に入っての鑑賞という事もあったが、実際、それが掘り下げられているわけではない。文芸映画だったら、拍子抜けするところだが、香港映画だから、まあよい、とする。香港映画はそこじゃない。
 俺は映画のテーマにも、脚本や撮影、美術といったテクニカルな部分にもさほど興味はなく(すげえあるけどな)、誰がどんなツラでやるか、特にその眼、こそを見る。この映画は言わずもがな、アンソニー・ウォンがいい(ずっとグラサンだけどな)。

「約束を最後まで守れるかどうかが、本物の男かどうかを図る最大の基準。そういう男たちのドラマを描きたい」 ジョニー・トー(2010)
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by ichiro_ishikawa | 2010-06-22 16:23 | 映画 | Comments(0)  

情報「コステロのサイト」


 コステロのホームページがリニューアルして、いい
 
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by ichiro_ishikawa | 2010-06-21 18:25 | 音楽 | Comments(0)  

映画「不朽の名作ベスト5」

公開順(かつ今日の気分、ロック、ランボオ、20代)

「イージー・ライダー」(1969)


「気違いピエロ」(1965)


「タクシードライバー」(1976)


「ノスタルジア」(1983)


「パリ、テキサス」(1984)


「汚れた血」(1986)


「ベティ・ブルー」(1986)


「インディアン・ランナー 」(1991)

by ichiro_ishikawa | 2010-06-21 01:34 | 映画 | Comments(0)  

放談「なう」


 ツイッターの「なう」という表現を使う事に憚りがあるという輩がたまにいるが、小林秀雄が、その名作「徒然草」の中で引いている『一言芳談抄』の中の一編に親しんでいる俺は、さほど違和感を感じない。

 或云(あるひといはく)、比叡の御社に、いつはりてかんなぎのまねしたるなま女房の、十禅師の御前にて、夜うち深け、人しづまりて後、ていとうていとうと、つゞみをうちて、心すましたる声にて、とてもかくても候、なうなうとうたひけり。其心を人にしひ問はれて云(いはく)、生死(しやうじ)無常の有様を思ふに、此世のことはとてもかくても候、なう後世(ごせ)をたすけ給へと申すなり。云々

by ichiro_ishikawa | 2010-06-18 13:48 | 文学 | Comments(4)  

ついに解禁「或る家族の肖像」


幻の名作「或る家族の肖像」解禁!
山形国際ドキュメンタリー映画祭出品予定。






by ichiro_ishikawa | 2010-06-16 23:40 | 映画 | Comments(0)