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仲井戸麗市×バンバンバザール


仲井戸麗市がやって来る ヤア!ヤア!ヤア!
バンバンバザール presents
勝手にウッドストック 10周年
※2004年版のレポートはこちら


THE仲井戸麗市BOOK
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by ichiro_ishikawa | 2011-07-27 01:45 | 音楽 | Comments(0)  

明るい表通りで


Darjeeling × バンバンバザール
「 明るい表通りで」



Dr.kyOn ニューオーリーンズアレンジ
「鉄腕アトム」
Vocal:岸田繁(くるり)、Vocal & guiter:福島康之、guiter:富永寛之、bass:黒川修、tenor sax:山本拓夫、percussion:三沢またろう、Darjeeling(guiter:佐橋佳幸、keybord: Dr.kyOn)

by ichiro_ishikawa | 2011-03-15 21:37 | 音楽 | Comments(0)  

バンバンバザール20110312

バンバンバザール ライブ1部


バンバンバザール レコードの夕べ&ライブ2部

by ichiro_ishikawa | 2011-03-14 19:57 | 音楽 | Comments(1)  

京都拾得で驚愕のショー目撃


 1975年5月、外道の伝説のライヴが行われた京都・拾得にて、2011年2月、バンバンバザールpresents 平成版ジョニー・オーティス ショー「ヒジョーにお手隙deショー」が開催。外道に勝るとも劣らぬ、ものすげえライヴであった…。
 これは、鬱病に苛まれている場合じゃねえ、記しておかねばならぬ、これは義務だと、やおらいきりだち、ここに一筆したためん、と思った次第だ。

 出演は支配人兼司会者の福島康之率いるバンバンバザール、チャラン・ポ・ランタンのもも(vo)、小春(accordion)、カンザスシティバンドから下田卓(vo.tp)と大沢きみのり(dr)、THE TRAVELLERSのvo.g、石原顕三郎の面々。
 懐メロでもない、昭和歌謡でもない、「新しい日本のスタンダードを歌う」、をコンセプトにした平成のキャバレー、ディースコッ遊びだ。

 支配人・福島康之の鶴光風「レッツゴー・ミュージック〜!」の掛け声と共に、バンマス富永寛之&エレベ黒川修のデュオによる「ブルー・シャトウ」で幕を開け、中年の卑猥さが匂い立つS先輩こと下田卓、「注目の若手姉妹デュオ」チャラン・ポ・ランタンのもも&小春、福島康之の旧友・久留米からのヒットマン、ザブケンこと石原顕三郎、そして福島康之が入れ替わり立ち代りボーカルをとり、「日本のスタンダード」を連射していくというショーだ。

曲目は、ざっと、以下の通り。
[第1部]
「ブルー・シャトウ」(ジャッキー吉川とブルー・コメッツ/1967)
「ブルーライト・ヨコハマ」(いしだあゆみ/1968)
「渚のうわさ」(弘田三枝子/1967)
「恋のフーガ」(ザ・ピーナッツ/1967)
「うぐいすだにミュージックホール」(笑福亭鶴光/1975)
「花と小父さん」(伊東きよ子/作詞作曲:浜口庫之助/1967)
「黒い花びら」(水原弘/作詞:永六輔、作曲:中村八大/1959/第1回日本レコード大賞)
「君が僕を知ってる」(RCサクセション/1980)
「タイムマシンにおねがい」(サディスティック・ミカ・バンド/1974)
「ランナウェイ」(シャネルズ/1980)
ジングル(休憩は15分)

[第2部]
「栞のテーマ」(サザンオールスターズ/1981)
「サボール・アミ(サボラミ)」(メキシカン・ボレロ)
「街の灯り」(堺正章/1973)
無駄話「16年前の東京と4年前の久留米」(福島康之&石原顕三郎)
「気絶するほど悩ましい」(Char/1977)
「たどりついたらいつも雨ふり」(モップス/作詞作曲:吉田拓郎)
「朝まで踊ろう」(舘ひろし/1977)
「Show Me」(森川由加里/The Cover Girlsのカバー/1987/男女7人秋物語)
「抱きしめてTONIGHT」(田原俊彦/1988/教師びんびん物語)
「Won't Be Long」(バブルガム・ブラザーズ/1990)
「メリー・ジェーン」(つのだ☆ひろ/1971)
「どうにもとまらない」(山本リンダ/作詞:阿久悠、作曲:都倉俊一/1972)
「君はファンキー・モンキー・ベイビー」(キャロル/1973)
「大阪ラプソディ」(海原千里・万里/1976)
ジングル(アンコールはもうすぐ)

[アンコール]
「硝子の少年」(KinKi Kids/1997)
「学園天国」(フィンガー5/1974)

このジャンルのボーダーレス感はどうだ。瑞々しい嗜好を有するが故に有する唯一の溌剌たる尺度は「いい歌」。多彩なミュージシャンを見事立たせながら一つのショーとして成立させるプロデュース力、演奏力。福島康之の司会、とみやんの自由自在、融通無碍なギター、黒川修のニュートラルな安定感。特筆すべき点は多々ある。エッセンスをヒデ風に言えば、様々な解釈が累々と重なり合うところ、あたかも様々な色彩が重なり合い、それぞれの色彩が、互に他の色彩の余色となって色を消し合うが如く、遂に一条の白色光線が現れ、その中に原作が元のままの姿で浮かび上がって来る驚きをどう仕様もない。ってとこだな。

この日のベストは、なんといっても福島康之ボーカルのRCサクセション「君が僕を知ってる」。福島康之が清志郎を歌う奇跡。継いで、下田卓ボーカル・福島康之コーラスのシャネルズ「ランナウェイ」、とみやんロックギターが爆烈したモップス「たどりついたらいつも雨ふり」。
そして、とみやん&黒川修の黒いファンキーギター&ベースが腰に来たバブルガム・ブラザーズの「Won't Be Long」。

2月、8月の閑散期にお手隙のミュージシャンを率いて今後も繰り広げられる予定という、この平成版ジョニー・オーティス ショー「ヒジョーにお手隙deショー」。音楽好き日本人の桃源郷だ。
春には東京開催も!?
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by ichiro_ishikawa | 2011-02-08 21:24 | 音楽 | Comments(0)  

ローリングサンダーレヴュー「『SIDE B』SIDE A」


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最初に言っておくと、このアルバムはアナログ盤で聴くとそのすげさがグンバツに上がる。おそらく20年後にこの限定アナログ盤は10万で取り引きされる事になるから、将来なんかあった時のために10枚持っておけば100万になるっていう寸法だ(経済通)。

Aー1 「好事魔」
 アルバムの1曲目という場所は、ジャケットと共に、その作品のイメージをバシッと決めてしまう、極めて重要なポジションであることは言わずもがなだが、『リサイクル』の「世紀の楽団」、『できました』の「こんにちは」、『4』の「Friday Night エビフライ」、『スゲバンバ』の「JUST MOMENT PLEASE 」、『ジェントルマン』の「ロックンロール」、『十』の「明るい表通りで」、とバンバンバザールは、そのポジショニングにおいてことごとく成功を収めてきた。これはつかみの難しさを体で熟知している百戦錬磨のライブ・バンドならではでもあるし、曲作りは無論、企画宣伝業務から野外ライブで使う鍋の買い出しまで、バンバンバザール運営のための会社経営的事務処理すべてをバンド自らがこなすDIYな戦略家気質も一役買っているが、何よりも、古今東西数多の名盤を聴き倒してきたプロ・リスナーとしての嗅覚こそが、なせるワザであろう。
 「根が明るいもんで、これまでマイナーキーの曲を作ったことがない」と、いつか福島康之は言っていたが、パーッと幕が開いたワクワク、ドキドキの度合いがいつにもましてものすごいことになっているのが、このオープニング・トラックだ。
 「好事魔」。このトランペットのイントロ! その後ろでドン、ドン、シャカシャカなっているドラム! それに次いで流れてくるギター! そしてピアノ! ドラム with ペットの間の手! とソロ回し的フィーチャリング各楽器が転がりまくったあと、満を持して入る歌が、「好事魔、好事魔、好事魔…」。最高だ。この瞬間、このアルバムが傑作であることが既に保証されてしまう。
 「だから心配しなくていいぜ、こんな最低な夜にゃよ」。「好事」でないから、「魔」が「差すはずがないぜ」。とてつもなく、かっこいいフレーズ。「夜にゃよ」が福島節。おお、好事魔…好事魔…。ここ数ヶ月耳にこびりついて、離れない。挨拶代わりに「おお、好事魔」と言う小学生が増殖中というのもうなずける。クラスの小島は、しっかり「俺のテーマ」に認定してしまってはばからない。
 歌はこの短いワン・パラグラフでおしまい、ビシッとワンレーズのみ、というのがまたかっこ良く、アウトロはペット、そしてドラム・フィーチャーで終わる。音楽が全世界を包み込む、とんでもないアルバムの始まり、ってわけだ。

Aー2「情熱のありか」
 そんな小粋なオープニングに続いて、いきなりの普遍の名曲である。2曲目にこの手の名曲を配置するのもバンバンの手だ。『4』の「夏だったのかなぁ」、『スゲバンバ』の「さよならと言ってくれ」、然り。ピアノのイントロがいい。こういう良質のポップソングがかけるところが、数多のジャグバンド、ブルーズバンド、ジャズバンドと一線を画す。
 とまれ、この1、2曲目のワン・ツーで、もう「Rolling Stone」誌の「Album of the year」が確定した。

Aー3「フジヤマ」
 と思ったら、それよりすげえ曲が次々と出てくることになろうとは誰が思いますか!? これはPVも出来ている旅バンドならではの超秀逸な叙景/抒情歌。激・名曲。気張らない牧歌的なリラックスムードで進展する中、1番のブリッジ「浪裏には船が揺れて」で、失禁は免れない。異様な緊張感から変な汗が出てくる。このゆとりある雰囲気の中、哀しみが……。これはおそらく無常観、ってやつか。極めつけは、2番のサビ「僕の心はどこにあるの」の、歌詞カードにはないケツの「の」。海賊版『カバーデイル・デヴィッド』の最後に収録されているアクースティック・バージョンでも、きっちり「の」が入っているところをみると、意図的だ。ちなみにそのアクースティック・バージョン、イントロの、おそらく福島康之によるアルペジオが、ものすげえヤバい。

A−4「快速エアポート」
 まさか、である。すわ、このレコードは、曲を追えば追うほど、よりすげえ曲が出てくるっていうのか!? A−4という、野球で言う7番ぐらいの比較的地味な位置に配されたこの曲が、何を隠そう今作ナンバーワンだ。イントロのギター、低音の歌い出しがヤバすぎる。「窓の水滴が君の頬を流れていたんだ」のブリッジ。そして、「エアポート 快速でお願い」。かなり地味な曲とも言えようが、既に200回は聴いているというのに一向に飽きることない、「最高のB面感」が、ここにはある。この曲によって、「Rolling Stone」誌の特集「The All Time Best Album」で、ビートルズやストーンズやディランやレイ・チャールズと肩を並べることになった。

A−5「ブルーシャドウ」
 あまり名曲を連発してしまってはベスト盤になってしまうので、ここで少し緩急をつけてきた。とはいえ曲のクオリティは衰えない。非常にムーディーな佳曲だ。森と泉にかこまれたジャッキー吉川とブルー・コメッツ「ブルー・シャトウ 」を意識しつつ、「A Whiter Shade of Pale」の邦題「青い影」を逆英訳した秀逸なタイトル。「アルテミスの馬車が 横切る交差点」、「あの角を曲がると もうすぐ見えてくる 君の寝息も浮かぶ灯り 我が家」といった歌詞のすげさ。「番犬のいびきも 聞こえそうな夜です」の比喩、「月の光」と「月に雁」のふざけたライミング。素晴らしい…。

A−6「奥様 どうぞご勝手に」
 『十』の「浮かれたオートモービル」で開発された、黒川修のメタボ・セクシャルなボーカルをフィーチャーしたアクセント曲。「と〜き」「か〜い」「けれど〜」という文字では全く伝えようがない、黒川修の天才的節回しがものすげえ。。白眉は2番の出だし「っどこかはぁあ!」だ。
 それにしても、浮き出てしまうのが、黒川修の裏でにやけながら糸を引いているプロデューサー福島康之である。「浮かれたオートモービル」もそうだが、完璧な歌詞のフレーズ、構成、物語、オチ……完璧なプロデュース。「信じ難いね」「つがいになった」という表現センス、「恋はアモーレ 食事はマンジャーレ 歌はカンターレ」、そして「鳴らせファンファーレ」。プロのワザだ……。「奥様 どうぞご勝手に」という、男尊女卑的な思想を宿しつつの紳士的、謙譲的な別れ際のカッコ良さも、福島節といえる。
 そんなこんなで、「あー笑った…」と言って、レコードをひっくり返すと……。
 驚くべき、信じられないことが、まさか、起こるのであった……!!

 to be continued......

by ichiro_ishikawa | 2010-09-14 02:13 | 音楽 | Comments(0)  

CD発売「ブルームーンカルテット」


 ブルームーンカルテットのCDが出ていることが、バンバンバザールのギタリスト、富やんこと富永寛之のブログ「聞きっぱなし 言いっぱなし 食べっぱなし」にて発覚。

ブルームーンカルテット「シーズン1」(フェルトケース入り)
8曲収録 定価1,500円
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「チャンクロ(黒川修/ベース)が腰痛と戦いながら車や電車の中でノートパソコンで仕上げた盤面」がふるっている。「アジア圏ならではのヤリ口」が、非常に気に入っているという。バンバンバザール周辺は、細部のシャレがいちいち秀逸だ。

ブルームーンカルテットとは、black bottom brass band と ban ban bazar の自称スタープレーヤーで結成された軽音楽カルテット。古今東西のスタンダードからオリジナルまで粋で酒脱に聴かせる。2008年結成、以後マイペースながらもライブを続けている。

 普通、こういうプロフィールを書く際は、こちらの文体と文意に沿って適宜編集を施すのだが、ことバンバンバザール周辺に限っては、文の表現がいちいち秀逸なので、まま転載した方がクオリティが高い、という事態になる。以前、当ブロムで「バンバンバザール富永寛之は文もすげえ」ことに触れたが、この富永寛之ブログも、更新頻度と文字量がマジハンパねえ。富やんは、何かをきちんと伝えたい性分で、文書き好きなのだろう。文の端々からは文書きに対する一種のリスペクトも感じられる。内容も当然読ませるウィットに富みまくっていて、余技とはいえかなり高レベル。ギターも文もすげえとは、どういうことなのか。

by ichiro_ishikawa | 2010-09-13 13:12 | 音楽 | Comments(0)  

早くも流出「『SIDE B』別バージョン」


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『SIDE B』の興奮、いまだ全く冷めやらぬ中、「情熱のありか」別テイク(デモ?)、「Bell Desk Blues」ライヴヴァージョン、「ブルーシャドウ」ライヴヴァージョン、「さらば花よ」ライヴヴァージョン、「フジヤマ」別テイク(テンポ早めアクースティック)などを収めた海賊盤『スネイクホワイト』がすでに流出している。これら『SIDE B』の新曲群のバージョン違いが堪能できる素晴らしさと、既発曲では、「Friday Night エビフライ」での全編でべろべろに歌いまくる富やんギターがものすげえ事(他曲でもライブバージョンは例外なく爆発しているが)、「ちょっとだけブギ」でのエルヴィス・タイム(客にも強要)がとんでもねえ事を、取り急ぎ特筆しておく。

by ichiro_ishikawa | 2010-09-11 14:37 | 音楽 | Comments(0)  

整理「『SIDE B』序章」


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 ちょっともはや誰も追いつかない所に行ってしまったな……。バンバンバザールの13thアルバムが、世界の音楽シーンに大ダメージを与える、ものすげえすげえ件について、一筆したためんとす。

 最新作『SIDE B』は、全作最高傑作であるこれまでのバンバンバザールの傑作群の中で見ても、傑出している。ずば抜けた。
 歌詞、演奏、楽曲、歌。これはもうとんでもない。

 特に際立っているのは、ズバリ、10点あるが、うち2つを言うなら、まず歌詞。そして、Bメロ/ブリッジ王の面目躍如たるところだ。

 演奏がすげえのは今さら言わずもがな、サビ(コーラス部)はそりゃサビだからものすげえのだし、本当にすげえ曲というのは、細部、そして細部のポップな部位である所のBメロやブリッジがとんでもないものだ。しかもそれは、Bメロ、ブリッジなわけだから、サビを食う様な露骨なすげさではダメという、サラッと通過してしまう、しかし無意識下にそのぬくもりがずっと残っている様なすげさだ。
 これが、今作、全曲にわたって冴え渡っている。
 タイトルの「サイドB」とは、バンバンのBで、BメロのBで、ブリッジのBで、なんとビートルズのBなのであった。そうした自負がうかがえるし、うかがう。これは、も・の・す・げ・え。折しもマーク・チャップマンが仮釈放されるところだったという。標的は、福島康之か……。

to be continued...

by ichiro_ishikawa | 2010-09-08 00:59 | 音楽 | Comments(0)  

PV「SIDE B」


 YouTube上にバンバンバザールのチャンネルが出来ていた。そして、マジ傑作『SIDE B』から、名曲「情熱のありか」と佳曲「フジヤマ」のPVが上がっている。バンバンバザールは、和田ラヂヲが認め、ポカスカジャンに嫉妬され、おそらく知ったらリリー・フランキーも舌を巻くほど、「冗談」がすげえだけに、今後PVにも一層期待を寄せたい。

「情熱のありか」
「ありか」「すがしき」、という言葉がいい。「あなたの あなたのことを」「そして今 今、私は」の繰り返しがいい。一人称「私」がいい。「笑うけれど」「はにかむけれど」の「けれど」の譜割りがいい。↓ このライブバージョンもいいが、『SIDE B』の方がより、いい。


1〜2年ぐらい前からライブでは披露されていた名曲。初めは「情熱」のストレートさ、あまりにもポップなメロディに、若干あれ?と思ったが、『SIDE B』のスタジオバージョンを聴いて「そういうことってわけかい」とわかった。「どういうこと」かは言わぬ。己が耳で確かめられたし。


「フジヤマ」
1:40のブリッジ「浪裏には船が揺れて」。あと3:28の「僕の心はどこにあるの」の「の」がやばい。

by ichiro_ishikawa | 2010-08-30 23:56 | 音楽 | Comments(1)  

マジ傑作「B面 」

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 バンバンバザールの最新作『Side B』が、アナログ盤を先行してリリースとあいなった。
 前作『ウクレレバンバンバザール』(2008年)から2年ぶり、完全オリジナルアルバムとしては、2005年の『十』以来、実に5年ぶりとなる。
 その間は、ライブ・バンドとして毎日の様なライブ活動に加え、毎初秋に開催されている「勝手にウッドストック」というライヴ・イベント等の主催、尾藤イサオや有山じゅんじ、吾妻光良らと一曲ずつ共演した企画アルバム『One Day,One Month,One Year!』(2008年)やライブビデオ『SELF(VIDEO DE BAN BAN vol.3)』(2009年)のリリースもあったから、日々話題に事欠かないバンバンバザールではあったが、待望のという言葉が、お決まりの形容詞としてでなく文字通りの意味として立ち上がる、オリジナル・フルアルバムの登場だ。

 ジャケットがとてつもなく素晴らしいゆえ、ジャケットを部屋に飾るためにも、高価なアナログ版を即決で購入したのが、吉と出た。なんとCDも付属されている(ITunesへの取り込みが容易)という事と、サウンドがもろアナログ向けの手触りなのであった。

 内容は、ズバリ、ものすげえ。
 『SIDE B』というタイトルは単なる洒落に留まらず、一生愛すと決めたくなる珠玉のB面(B Side)集という趣がある。裏も表もねえCD、シングルでは「カップリング」と称されるそれは、レコード盤では、B面といい、音楽ファンなら、ビートルズの「Get Back」のB面「Don't Let Me Down」という例を持ち出すまでもなく、隠れた名曲とか、渋い佳曲というイメージを持つ人が多いはず。この新作は、キャッチーだがすぐ食傷してしまうことも多いA面曲を超え、じわっといつまでも抱きしめていたいB面曲的ナンバーのオンパレードとなっている。
 一聴してハートをズキュンと射抜く類いのものではないけれど(A-2「情熱のありか」あたりはややAぽいが)、「悪くない」から「おや?」、そして「こ、これは…!」、ついには「ものすげえ、すげえぇ!」と叫んでしまう曲がひしめくのだからものすげえ。現に、アナログで10回聴いたあと、裏返すのが面倒くせえから、付属のCDに切り替えて、それこそ寝るときもかけているもんだから、起きたときもそれが流れているという、まさに24時間ずっとリピートで聴いている、ここ数日の俺であった。

 前述したようにCDだとA面とB面の境がないため、アナログとCDではその音質以外に、構成の違いというものも立ち現れてくる。アナログでは、黒川修のボーカル曲でA面がおわり、「一泊、部屋はあるかい?」というリフレインが小気味いい小品でB面が幕を開けるのだが、裏返すという行為がもたらすこの間がすごく重要だ。黒川修のトム・ジョーンズ的、いやらしい世界で終わったあと、「なんかこのままでは終わりたくない気持ち悪さ」を引きずったまま、富やんのジャズ・ギターが響く小粋なナンバーで、「さあ第二部の始まり」というワクワク感が爆発する。バンバンバザールは、いつもこの幕開けのワクワク感を大事にしていて、ライブでもオープニングの登場の仕方にずっとこだわってきている。「4」の前後のライブでは、マッドネスのジャケットのような登場で「こんにちは」に入るという寸劇で始まっていた。
 そして、もはや言わずもがな、歌詞。その『B面』のA面の1曲目、「好事魔」というフレーズがリフレインされるこの言葉のセンスはどうだ。あるいは「いがさん」に続き「田代」という名字が登場する青春抒情曲では、「戸山ハイツ」が飛び出し、サールシー・アクセションの「スローバラード」の「市営グラウンド」を彷彿とさせるどころか、全体の文脈において超えてしまっている気すらする。
 
 ものすげえという衝動のあまり、やや言葉を書きなぐる感じで第一報を入れてしまったが、この傑作、いずれ全曲解説を近いうちにせざるを得ない。俺の研究・批評心をくすぐりまくる「仕掛け」に対して細かくちまちま解説していきつつ、一曲一曲、そして全体の、その本質をズバッと射抜かんとす。というか、直覚した「この感じ(That Feeling)」を言葉にして整えずには、おちおち眠れない。

by ichiro_ishikawa | 2010-08-16 01:44 | 音楽 | Comments(0)