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それはうまく口では言えないやな

 夏休みもクライマックスに近づいているというのに宿題には全く手をつけず、「勝手に自由研究」の一環で、小林秀雄全集未収録作品を集めては片っ端から読んでいるが、今の気分に合致していて面白かったものを下記に抜粋する。別の所でも書いていた(すぐ出ない)実業家の知人に関する、軽めのエピソードだが、小林秀雄の核に触れている重要な一節だ。

 昭和34年11月30日、NHK第二放送の教養特集で放送された池島信平(当時文藝春秋新社編集局長)、嶋中鵬二(当時中央公論社社長)との鼎談「文壇よもやま話」。この鼎談は、後の昭和36年4月に青蛙書房から刊行された『文壇よもやま話 上巻』に収録され、長らく絶版になっていたが、昨年の2010年10月、唐突に中公文庫に入った。ベタ起こしに近く、本人もそんなに推敲していないのか、文章としていささか読みにくいが、その分、収録時の生々しさが再現されていて、これはこれでよろしい。



 僕はね、よく考えるんだけどね、……もう死んだんだけど、僕の知人だった人に実業家があったんだよ。親しくしてたんだ。非常に有能で立派な人だったがね。僕は面白いと思ったのはね。人がいろんな意見を述べるでしょう? いろんなことを言うとね、「ごもっとも」ッて言うんだよ、「ごもっとも」ッて。また、反対のいろんな意見を言う奴が来ても、「ごもっとも」ッて言うんだよ。それから今度ね、自分が喋る段階になると、「ごらんのとおり」ッて言うんだよ、「ごらんのとおり」ッて。何にも弁解も、説明もしねえんだよ。それが癖みたいな人があったけどね。あ、成る程なア、こういうことがあるんだなあッて、まだ、覚えてることがあるけどね。その……いろんな意見ッてね、いろんなことを言ってみてもね。皆ごもっともだろう? だけど君、違うんだよね、本当のことは違うんだよ。それが、いろいろ実地に当たって仕事をして来た人は、いつでも実地ッてものを考えてるでしょう。実地ッてものは、つまり材料が沢山あるわけだろう……その中からあれだなッていうものはチャンと判ってるわけだな。それはうまく口では言えないやな。だから口でいろいろ意見を言う奴は「ごもっとも」なんだよ、みんな。だから「ごもっとも」っッて言ってるんだよ。さて、今度は自分が説明しようと思っても、あれだなッてことは、あんまり材料を沢山知ってるから、うまく言えないんだよ。だから「ごらんのとおり」なんだよ(笑)。「ごらんのとおり」ッ言ってるんだよ。で、僕はね、やっぱりね、批評のコツってのはそういうもんじゃないかね。僕はそういう風に思うがね。
 つまり材料が沢山なくちゃだめよ。だからホラ、新聞の政治論文でも、文化論でも、なんでも材料が実に貧弱なのよ。だから後は言葉で誤摩化さなくちゃならないでしょ? だから空論ばかり吐くわけだろ? ところが材料が沢山あると、これは中々ものは言えないもんだよね。あんまり沢山矛盾した材料があるでしょう? それをじいッと眺めているとだね、材料の中の方から、なんか結論が自然と浮かんでくるもんだよね。で、それは巧く言えないもんだよね。で、こいつをキャッチしてる奴ね、こいつをキャッチしてる奴は、あんまり喋らんだろ? 「ごらんのとおり」ッて言ってるよ。……僕はね、この頃、ジャーナリズムというものが非常に僅かな材料をもって喋っているということと、それから沢山材料を持ってる人は喋らんということを思うね。喋らん人達はジャーナリズムに顔を出さないんだよ。で、こいつらがね、僕は日本の文化の原動力だと思うよ。この「ごらんのとおり」ッて言ってる奴がね。


 上記の知人は、小林秀雄自身のことでもあろう。
 小林秀雄は、何とも言いがたい悲しみを胸に、様々なる意匠すべてを「ごもっとも」で済まし、後年は、ただ「ごらんのとおり」と言うことだけに専念した……。

by ichiro_ishikawa | 2011-08-14 22:19 | 文学 | Comments(0)  

小林秀雄と政治

 小林秀雄が政治を直接主題とした作品には、「政治の文学支配」(東京朝日新聞・昭和12年6月)「政治論文」(朝日新聞・昭和15年11月)「政治と文学」(初出:昭和26年10〜12月『文藝』/収録:『常識について 小林秀雄講演集』筑摩叢書・昭和41年7月20日、『小林秀雄 現代人生論全集第七巻』雲華社・昭和41年7月25日、『文学・芸術論集』白凰社・昭和45年12月10日、『Xへの手紙・私小説論』新潮文庫・昭和37年4月10日、『常識について』角川文庫・昭和43年11月30日、『考えるヒント3』文春文庫・昭和51年6月25日)があり、特に「政治は虫が好かない、ただその虫の居所には気をかけている」が有名な「政治と文学」は、小林秀雄の政治観をよく表す代表作といえる。

 今夏の自由研究の最中に、全集未収録作品を所収する絶版本を多数Amazonn古書店で購入。俺はPrime会員なので早いものだと当日届く。その中で特に気になっていた作品の一つに、「政治について―鼎談/亀井勝一郎・河盛好蔵・小林秀雄」があって、早速読んでみた。骨子は、名作「政治と文学」と変わらぬが(「政治と文学」の4年後)、せっかくなので以下に抜粋する。

 政治という概念は大変あいまいですね。政治家といっても人間としてもあいまいな人種ですね。例えば八百屋さんとか、文士とかいうものは何をやっているかと言えばすぐ判るけれども、政治家というものは一体何をやっているのか。

 政治家というものは、何か偉いもののようにみんな思っているね。そういう考えをやめればいい。第一政治家というものは文化の生産の中にたずさわるものじゃないんだから。彼等は生産された文化を管理したり整理したりする役目でしょう。そういう人が何が偉いんだ。

 官僚には、事務という仕事があるが、所謂政治家というものは、実際仕事というものを、実体ある仕事というものを持っていない不思議な職業だな。仕事がないから、権力だとか支配欲とか、そういうものにどうしても捕らえられるのではないかな。人々が皆それぞれの生産にたずさわって暇がないのをいい事にして、そのすきに成功するという人種に見えるな。僕は、そういう人間が嫌いだ。みんな嫌っていいいと思うのだよ。

 或る機械的な組織が、非常な能率を上げるという場合、この組織を発明したのは人間だが、これが、だんだん発明者の手に負えなくなる、そういう事は実際に起こるだろうが、官僚組織の悪というものは、そういうものではないね。まるで人間の能率を低下させる為に工夫された組織みたいな恰好をしてますからね。やっぱりこれは大改革を要するでしょう。困難ではあるが、手に負えないというものではないでしょう。政府の行政改革がお題目に終るというのは、実行の困難に、実際にぶつかるのか、それともそんなものをやる気がはじめから全然ないとか実に疑われますね。。政治家は一向能率の上がらぬ官僚組織の上にあぐらをかいている方が、本当は気持ちがいいのかも知れないね。

 政治家は、文化の生産者ではない、生産された文化の管理者という所が根本だと思います。だから政治家の自己主張ということは、常に危険なんだな。自己主張は直ぐ煽動になる。集団的な権威の台頭になる。こういう考えは保守的な考えなのだが、政治の問題というものに関しては、僕は保守派だな。政治というものは常識が根本だと考えるからです、人間の個性の創造性ということでは、革命的なものも破壊的なものも認めざるを得ないが、政治の集団行為の中に革命原理というものを持ち込む事は、必ず不幸を招くと思う。残虐と暴力が常識を乗り越えてしまうのだ。(中略)やはり政治とは、衣食住の合理化の実際技術だと思うね。パーフェクトなものを決して追わず、若干の成果は確実におさめていくという道だと思うな。イデオロギーなど洗い落として、そこに常識と善意と努力が現れるという事でなければいけないという考え方です。

 ついでに亀井勝一郎のよい言葉も記しておく。

 政治というものは(中略)あらゆる人間の平均性というものに立脚したものでしょう。平均して徐々に生活もよくなればいいけれども、平均性というものをどこに置いて、それをどんなふうにつかむかということが政治技術だと思う。文学というものは平均性に対する反抗から出てきているから、私は絶対に相容れないものだと思うし、相容れないからいいんだという考えを持っている。

「政治について―鼎談/亀井勝一郎・河盛好蔵・小林秀雄」
(初出:NHK第二放送教養特集 → 週刊NHK新聞、昭和30年1月)
新潮社版第五次全集未収録
『小林秀雄対話録』新潮社一時間文庫(昭和30年7月15日)収録作品

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by ichiro_ishikawa | 2011-08-13 22:26 | 文学 | Comments(0)  

人間の理解と誤解・錯覚


 友人の文学者の中で、林房雄は恐らく一番難解な男だ、と僕はいつも思っているが、人間というのは妙なもので、実に難解な人だと合点して了えば、そこに退引きならぬ理解が生れてくらしい。もう誤解という様なものの仕様がなくなるのである。あの男は、ああいう男だ、という動かし難い感覚を持つ様になる。そういう風に考えて行けば、何もこれは林君に限った事はない。難解な人物という様なものもなければ、単純な人物という様なものもあるまい、という身も蓋もない話になりそうだ。なるだろう。なれば大したものである。本当に人間が人間を理解するとは、そういう身も蓋もない処へ行き着くのが理想だろうから。

       ※

 浅薄な誤解というものは、ひっくり返して言えば浅薄な人間にも出来る理解に他ならないのだから、伝染力も強く、安定性のある誤解で、釈明は先づ覚束ないものと知らねばならぬ。

       ※

 衰弱して苛々した神経を鋭敏な神経だと思っている。分裂してばらばらになった感情を豊富な感情と誤る。徒らに細かい概念の分析を見て、直覚力のある人だなどと言う。単なる思い付きが独創と見えたり、単なる連想が想像力と見えたりする。或は、意気地のない不安が、強い懐疑精神に思われたり、機械的な分類が、明快な判断に思われたり、考える事を失って退屈しているのが、考え深い人だと映ったり、読書家が思想家に映ったり、決断力を紛失したに過ぎぬ男が、複雑な興味ある性格の持主に思われたり、要するに、この種の驚くべき錯覚のうちにいればこそ、現代作家の大多数は心の風俗を描き、材料の粗悪さを嘆じないで済んでいるのだ。これが現代文学に於ける心理主義の横行というものの正体である。

小林秀雄「林房雄」昭和16年3月 
(『作歌の顔』新潮文庫ほか所収)

by ichiro_ishikawa | 2011-08-13 18:36 | 文学 | Comments(0)  

小林秀雄 全集・単行本未収録作品(戦前篇)

 小林秀雄の年譜を丹念に追いながら、出生から終戦までの時期の小林秀雄を生きてみたが、全集や単行本未収録の作品がちらほら見つかった。『小林秀雄 全集・単行本未収録作品(戦前篇)』の刊行を待ちたいが、とりあえず下記にリストアップする。「いやいやコレはアレにあるよ」などの情報、あれば伝えられたし。なければ舎弟を国会図書館に走らせる。
※( )内は初出誌


1930年
2月「横顔」(詩神)

1932年
2月 「一月の作品」(作品)

1934年
3月 「未発表の氏の表現」(梶井基次郎全集(六峰書房)内容見本)
4月 「わが愛読の日本古典」(若草)
11月 「十二月の創作」(国民新聞)

1936年
7月 「著者の言葉」(讀賣新聞)
9月 「ノイフェルト『ドストエフスキイの精神分析』」「第八回文学界賞選後評」(文学界)
11月 「第十回文学界賞選後評」(文学界)

1937年
2月 「中村光夫を推す」「第十三回文学界賞選後評」(文学界)
5月 「批評家等は何をやり遂げようとしてゐるのか?」(文学界)

1938年
10月 「精神の優位」(精神の優位 創元社リーフレット アラン特集号)

1939年
4月 「「サント・ブウヴ「断想」」(文学界)
12月 「デカルト讃」(創元社『デカルト選集』第三巻月報)

1940年
7月 「芸術と道義性」(文芸思潮 創刊号)

1941年
2月 「紹介の意義」(朝日新聞)
5月 「第一回文芸推薦評論審査後記」(文芸)

1942年
1月 「三つの放送」(文藝春秋 現地報告)

by ichiro_ishikawa | 2011-08-12 22:50 | 文学 | Comments(0)  

小林秀雄 戦前の対談・鼎談・座談会・講演


 小林秀雄は、戦前にものすごい数の対談、鼎談、座談、講演をこなしていた。
 全集に収められているものは、1941年8月の三木清との対談「実験的精神」(初出『文芸』)のみで、他も単行本にも入っておらず、国会図書館で初出誌に当たっていかざるを得ない。
 『小林秀雄 戦前の全対談・鼎談・座談集』(講演は残っていまい)の刊行を待ちたいが、とりあえず、下記にリストアップする。

1930年
6月 座談会「既成芸術派検討座談会」(『近代生活』)
9月 座談会「最近文学の享楽的傾向に就いて」(『作品』)

1931年
10月 座談会「「作品」の会合」(『作品』)

1932年
1月 座談会「一九三二年の文芸界の動向を語る」(『新潮』)
2月 座談会「新年の創作を中心として」(『新潮』)
5月 座談会「新しき文学の動向に就いて語る」(『新潮』)
10月 座談会「純文学の危機に就いて語る」(『新潮』)
11月 東京帝国大学で講演 (文学部学友会主催)

1933年
4月 座談会「大衆文学はどうなるだらうか」(『新潮』)
11月 座談会「文芸復興座談会」(『文藝春秋』)

1934年
8月 座談会「政治と文学に関する座談会」(『文学界』)
9月 座談会「リアリズムに関する座談会」(『文学界』)
9月 「文学志望者へ」(「文藝春秋」奥羽・北海道地方講演会で講演)

1935年
1月 座談会「思想についての座談会」(『行動』)
9月 講演「文藝春秋社講演会」(浅虫)
11月 講演(文藝春秋社大阪愛読者大会)

1936年
1月 座談会「文学界同人座談会」(『文学界』)
2月 座談会「純文学・大衆小説・新聞小説」(『新潮』)
2月 座談会「文学界同人座談会」(『文学界』)
4月 座談会「文学界同人座談会」(『文学界』)
6月 座談会「最近の文学から問題を拾つて」(『新潮』)
6月 座談会「「夜明け前」合評会」(『文学界』)
7月 座談会「現代小説の諸問題」(『文学界』)
8月 座談会「詩と現代精神に関して」(『文学界』)
9月 座談会「菊池・久米を囲む文学論」(『文学界』)
10月 座談会「鎌倉組放談会」(『エスエス』)
11月 座談会「現代青年論」と「欧羅巴漫遊問答」(『文学界』)
12月 座談会「文学は何を為し得たか」(『文学界』)

1937年
1月 放送「本年の文壇の展望」(『JOAK第二放送』)
1月 座談会「現代芸術の分野」(『文学界』)
2月 座談会「現代文学の日本的動向」(『文学界』)
3月 座談会「文学と政治」(『文学界』)
3月 座談会「現代文芸思潮の対立」(『文学界』)
3月 座談会「青野季吉を検討する(合評)」(『讀賣新聞』)
4月 座談会「文学雑談」(『文学界』)
5月 座談会「『壮年』を中心として明治精神を論ず」(『文学界』)
6月 座談会「文化の大衆性について」(『文学界』)
7月 座談会「文学主義と科学主義」(『文学界』)
8月 座談会「最近の文学の諸問題」(『改造』)
9月 座談会「現代人の建設」(『文学界』)

1938年
1月 座談会「支那を語る」(『文学界』)
1月 座談会「志賀直哉の人と芸術」(『文芸』)
2月 座談会「若さの探求」(『新女苑』)
4月 河上徹太郎と対談「『若い人』に就いて語る」(『新女苑』)
7月 三好達治・岸田国士と鼎談「現地より還りて」(『文学界』)

1939年
3月 佐藤信衞・真船豊と鼎談「現代日本文化の欠陥」(『文学界』)
4月 亀井勝一郎・林房雄と鼎談「現代人の課題」(『文学界』)
6月 堀辰雄・三好達治と鼎談「詩歌について」(『文芸』)
7月 座談会「癩文芸を語る」(『改造』)
8月 座談会「歴史と文学-小林秀雄氏を囲む座談会」(『批評』創刊号)
8月 講演「鎌倉ペンクラブ夏期大学講演」

1940年
10月 中島健蔵と対談「時代的考察」(『文芸』)
10月 座談会「文化政策と社会教育の確立」(『文藝春秋』)
11月 座談会「英雄を語る」(『文学界』)
12月 林房雄と対談「歴史について」(『文学界』)

1941年
1月 林房雄と対談「現代について」(『文学界』)
1月 中島健蔵・窪川鶴次郎と鼎談「文芸評論の課題」(『文芸』)
5月 林房雄と対談「道徳を論ず」(『文学界』)
8月 三木清と対談「実験的精神」(『文芸』)
9月 座談会「現代の思想について」(『文藝春秋』)

1942年
4月 座談会「即戦体制下文学者の心」(『文学界』)
5月 平出海軍大佐・河上徹太郎と鼎談「海軍精神の探究」(『大洋』)
10月 座談会「近代の超克」(『文学界』)
11月11日~17日 講演「言葉のいのちについて」(岡山)

1943年
5月15日 講演(第一高等学校記念祭)

by ichiro_ishikawa | 2011-08-12 22:39 | 文学 | Comments(0)  

小林秀雄の対談・鼎談・座談一覧

 夏休みの自由研究として、小林秀雄の全著作目録をエクセルで作っているが、途中本文を読み込んでしまったりしてなかなか進まないので、小休止的に、対談・鼎談・座談のたぐいを一覧にまとめてみる。
 この対談・鼎談・座談のたぐいは、『第五次全集別巻Ⅱ 無私を得る道』によると140余篇あるのだが、そのうちの39篇が22種25冊の単行本に散らばって収録されていて(第五次全集には22篇しか収録されていない)、かつ各々でだぶっていたりもするから、ややこしい。
 「小林秀雄 全対談・鼎談・座談集」の刊行を待ちたいが、とりあえず、以下に現状整理をする。

第五次全集収録作品
※=単行本収録なし
■「実験的精神」――対談/三木清(昭和16年8月)
■「コメディ・リテレール 小林秀雄を囲んで」――座談/「近代文学」同人(昭和21年2月)
■「旧文学界同人との対話」――座談/河上徹太郎・亀井勝一郎・林房雄(昭和22年6月)
■「鼎談」――鼎談/辰野隆・青山二郎(昭和22年9月)※
■「伝統と反逆」――対談/坂口安吾(昭和23年8月)
■「人間の進歩について」――対談/湯川秀樹(昭和23年8月)
■「大作家論」――対談/正宗白鳥(昭和23年11月)
■「鉄斎を語る」――鼎談/富岡益太郎・三好達治(昭和24年1月)※
■「小林秀雄とともに」――座談/久保田万太郎・真船豊・永井龍男(昭和24年4月)※
■「文学と人生」――対談/三好達治(昭和24年7月)※
■「古典をめぐりて」――対談/折口信夫(昭和25年2月)※
■「「形」を見る眼」――対談/青山二郎(昭和25年4月)
■「放談八題」――鼎談/井伏鱒二・硲伊之助(昭和25年10月)※
■「美の行脚」――対談/河上徹太郎(昭和30年4月)
■「美術を語る」――対談/梅原龍三郎(昭和30年11月)※
■「文学と人生」――鼎談/中村光夫・福田恆存(昭和38年8月)
■「教養ということ」――対談/田中美知太郎(昭和39年6月)
■「人間の建設」――対話/岡潔(昭和40年10月)
■「文学の四十年」――対談/大岡昇平(昭和40年11月)
■「芸について」――対談/永井龍男(昭和42年4月)
■「音楽談義」――対談/五味康祐(昭和42年5月)
■「交友対談」――対談/今日出海(昭和50年9月)


第五次全集未収録・他書籍収録作品
■「神秘と現実」――対談/桑原武夫(昭和23年3月)
→『小林秀雄対話録』(創芸社 昭和24年2月15日)

■「現代文学とは何か」――対談/大岡昇平(昭和26年9月)
→『小林秀雄対話集』(講談社文芸文庫 平成17年9月10日)

■「批評について」――対談/永井龍男(昭和29年8月)
→『小林秀雄対話集』(講談社文芸文庫 平成17年9月10日)

■「政治について」――鼎談/亀井勝一郎・河盛好蔵(昭和30年1月)
→『小林秀雄対話語録』(新潮社一時間文庫 昭和30年7月15日)

■「美のかたち」――対談/三島由紀夫(昭和32年1月)
→『小林秀雄対話集』(講談社文芸文庫 平成17年9月10日)

■「文壇よもやま話」――聞き手/池嶋 信平・嶋中 鵬二 (昭和34年11月)
→『文壇よもやま話〈上〉』(中公文庫 平成22年12月)

■「現代に生きる歴史」――対談/田中美知太郎(昭和35年9月)
→『小林秀雄対談集 歴史について』(文春文庫昭和53年12月25日)

■「誤解されっぱなしの美」――対談/江藤淳(昭和36年1月)
→『小林秀雄対話集』(講談社文芸文庫 平成17年9月10日)

■「赤穂浪士(歴史よもやま話)」――聞き手/池島 信平他 (昭和36年12月)
→『歴史よもやま話〈日本篇 下〉』(文春文庫 昭和57年3月)

■「白鳥の精神」――対談/河上徹太郎(昭和38年1月)
→『小林秀雄対話集』(講談社文芸文庫 平成17年9月10日)

■「日本の新劇」――対談/岩田豊雄(昭和39年5月)
→『小林秀雄対話集』(講談社文芸文庫 平成17年9月10日)

■「対話による解説 歴史と文学」――対談/江藤淳(昭和42年12月)
→『人間の進歩について 小林秀雄対談集Ⅱ』(文春文庫 昭和56年3月25日)

■「春日閑談」――対談/今日出海(昭和43年1月)
→『小林秀雄対談集 歴史について』(文春文庫 昭和53年12月25日)、
 『旧友交歓 小林秀雄対談集』(求龍堂 昭和55年1月25日)

■「新宮殿と日本文化」――対談/高尾亮一(昭和44年7月)
→『小林秀雄対談集 歴史について』(文春文庫昭和53年12月25日)

■「飛鳥を語る」――対談/末永雅雄(昭和46年4月)
→『小林秀雄対談集 歴史について』(文春文庫 昭和53年12月25日)

■「鼎談」――対談/河上徹太郎、今日出海(昭和46年11月)
→『旧友交歓 小林秀雄対談集』(求龍堂 昭和55年1月25日)
→『小林秀雄対談集 歴史について』(文春文庫 昭和53年12月25日)

■「歴史について」――対談/江藤淳(昭和46年7月)
→『小林秀雄対談集 歴史について』(文春文庫 昭和53年12月25日)

■「歴史について」――対対談/河上徹太郎(昭和54年11月)
→『旧友交歓 小林秀雄対談集』(求龍堂 昭和55年1月25日)
→『文学と人生について 小林秀雄対談集Ⅲ』(文春文庫 昭和57年12月25日)


※以下、上記を収録書籍別に再配列

『小林秀雄対話録』(創芸社 昭和24年2月15日)
■「神秘と現実」――対談/桑原武夫(昭和23年3月)

『小林秀雄対話集』(講談社文芸文庫 平成17年9月10日)
■「現代文学とは何か」――対談/大岡昇平(昭和26年9月)
■「批評について」――対談/永井龍男(昭和29年8月)
■「美のかたち」――対談/三島由紀夫(昭和32年1月)
■「誤解されっぱなしの美」――対談/江藤淳(昭和36年1月)
■「白鳥の精神」――対談/河上徹太郎(昭和38年1月)
■「日本の新劇」――対談/岩田豊雄(昭和39年5月)

『小林秀雄対話語録』(新潮社一時間文庫 昭和30年7月15日)
■「政治について」――鼎談/亀井勝一郎・河盛好蔵(昭和30年1月)

『小林秀雄対談集 歴史について』(文春文庫昭和53年12月25日)
■「現代に生きる歴史」――対談/田中美知太郎(昭和35年9月)
■「春日閑談」――対談/今日出海(昭和43年1月)*
■「新宮殿と日本文化」――対談/高尾亮一(昭和44年7月)
■「飛鳥を語る」――対談/末永雅雄(昭和46年4月)
■「鼎談」――対談/河上徹太郎、今日出海(昭和46年11月)*
■「歴史について」――対談/江藤淳(昭和46年7月)

『人間の進歩について 小林秀雄対談集Ⅱ』(文春文庫 昭和56年3月25日)
■「対話による解説 歴史と文学」――対談/江藤淳(昭和42年12月)

『文学と人生について 小林秀雄対談集Ⅲ』(文春文庫 昭和57年12月25日)
■「歴史について」――対談/河上徹太郎(昭和54年11月)*

『旧友交歓 小林秀雄対談集』(求龍堂 昭和55年1月25日)
■「春日閑談」――対談/今日出海(昭和43年1月)*
■「鼎談」――対談/河上徹太郎、今日出海(昭和46年11月)*
■「歴史について」――対談/河上徹太郎(昭和54年11月)*

『文壇よもやま話〈上〉』(中公文庫 平成22年12月)
■「文壇よもやま話」――聞き手/池嶋 信平・嶋中 鵬二 (昭和34年11月)

『歴史よもやま話〈日本篇 下〉』( 文春文庫 昭和57年3月)
■「赤穂浪士(歴史よもやま話)」――聞き手/池島 信平他 (昭和36年12月)


後日、以下の要領での完全版をUPする。
①全集収録作品(初出・収録単行本も付記)リスト22篇 ※単行本未収録作品含む
②全集未収録作品(初出・収録単行本も付記)リスト119篇 ※単行本未収録作品含む

by ichiro_ishikawa | 2011-08-12 15:29 | 文学 | Comments(0)  

山下達郎談

 朝日新聞の求人欄コラムのインタビュー如きで、山下達郎が本質的ないい事を言っていた。
 (2011年8月7日付
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 新人バンドなどがよく説得される言葉が「今だけ、ちょっと妥協しろよ」「売れたら好きな事が出できるから」。でもそれはうそです。自分の信じることを貫いてブレークスルーしなかったら、そこから先も絶対にやりたい事はできない。やりたくないことをやらされて売れたって意味がない。そういった音楽的信念、矜持を保つ強さがないとプロミュージシャンは長くやっていけないのです。

 これはどういう事かというと(どういう事も何も読んだ通りなのだが)、翻訳すると(翻訳も何も日本語なので読んだ通りの事を言い換えるに過ぎないのだが)、「信念がなければ、売れも評価されもしない。つまり信念と矜持を持つ事がすべてであり、ただし最も困難な事なのだ」という事だ。

 何かを為すとは、信念と矜持がなければ遂げられないもので、売れるとか評価されるというのは副次的な産物に過ぎない。売れなくても評価されなくても、それは所詮副次的な産物なので、全うしたという事実だけで自足しうる、だが結局、信念と矜持がなければその副次的な産物も実は得られない。
 これこれが売れ線だからこれに則ろう、とか、だれそれが評価しているからそれは良い物だ、といった考え方(そも、考えなどという上等なものではないが)は、全く無意味だし、恥ずかしい。売れ筋だろうなかろうと、誰が評価していようが酷評していようが関係なく、己の信念に則って、良いと思う事をする、それ以外に、創造的な仕事はありえない。ただ、その己の信念の質を高め維持する事は容易ではない。

 

by ichiro_ishikawa | 2011-08-07 21:40 | 文学 | Comments(0)  

追悼 中村とうよう

 中村とうよう 1932年7月17日 - 2011年7月21日

 中村とうよう氏が亡くなった事を今朝ピーター・バラカンのラジオで知った。
 中村とうよう氏はミュージックマガジンの創始者で音楽評論家。私はロッキング・オン渋谷陽一派だったので、かの有名な中村・渋谷論争で完敗した中村氏を、その事実のみで軽視していたのだが、30代に入ってから自分の音楽的嗜好がルーツミュージック、ジャズ、ワールドミュージックに傾いていくにつれ、ブラックミュージックのピーター・バラカン、ルーツ研究のハリー・スミス、アラン・ローマックスと共に日本の重鎮中村とうようの著作物も積極的に読むようになったのだった。
 音楽批評の可能性を果敢に模索し、私に、吉本隆明から小林秀雄に最終的に行き着くための、批評の入り口を示してくれたのは紛れもなく渋谷陽一だが、19世紀後半から現在までのポップミュージックの全体を客観的体系的に捉え直す思索に一役買ってくれたのが中村とうよう氏であった。
 どちらも出版人で大衆音楽についての文章を書くため、つい同じ土俵で語られがちだが、文章の内容から言えば、渋谷は批評、中村は研究という全く異なる仕事をしているといえる。
 以下、中村とうようベスト5.

大衆音楽の真実』 (ミュージックマガジン、1985年)
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アメリカン・ミュージック再発見』(北沢図書出版、1996年)
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by ichiro_ishikawa | 2011-07-22 09:37 | 文学 | Comments(0)  

小林秀雄全文芸時評集


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『小林秀雄全文芸時評集 上』 (講談社文芸文庫)
7月9日発売
昭和5年から昭和9年前半までの20余篇を収録。
昭和9年後半から昭和16年までの20余篇収録の下巻は8月11日発売。

by ichiro_ishikawa | 2011-07-18 21:35 | 文学 | Comments(0)  

チャリング・クロス街84番地

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チャリング・クロス街84番地―書物を愛する人のための本
ヘレーン・ハンフ:著、江藤 淳:訳

名著‼

by ichiro_ishikawa | 2011-06-29 03:08 | 文学 | Comments(0)