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プレスリリース「多忙の理由」


俺は何故多忙か? 貧乏暇なしか?
答えは単純で、やる事ベスト5が数多あるからだ。
だのに、その大半は金に繋がっていないからだ。
例えば、先日のスクイーズのギロッポンギグでみた激地味渋名曲「ジ・エレファント・ライド」を反芻するためにApple Musicで収録アルバム『スウィーツ・フロム・ア・ストレンジャー』(1982)を紐解く。するとそのデラックス盤なるものが存在している事に気づく。中身はというとクソ名曲「ヒズ・ハウス、ハー・ホーム」のデモヴァージョンが入っているではないか。その他、10曲以上知らなんだ曲やらヴァージョン違いやらが追加収録されているっていう。ということは、それらの出所来歴みたいなものを一曲一曲辿って、スクイーズ全キャリアの中での位置付け、アルバム自体の評価などを更新していかねばならない。
そのためには当然一曲一曲を丹念に聴いていかねばならない。


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スクイーズ5th『sweets from a stranger』
このアルバム後一時解散、ディフォード&ティルブルックのデュオ作を挟み、1985年に激渋名作『Cosi Fan Tutti Frutti 』で復活する。そんな過渡期的アルバムでスクイーズ前期の中では一般的評価は低いが、コステロ参加の代表曲「Black Coffee in Bed」以外にもなかなかどうして佳曲が並ぶ。


スクイーズの「ジ・エレファント・ライド」をきっかけにこれだけの事態が発生するわけで、これがあとどれだけあるんだっていう話である。
もちろんスクイーズだけではないし、イギリスだけでもないし、欧米だけでもない。また、映画や文学においても同様の事が起こるわけで、おまけにもはや僅かながら新作の類にも触れているわけだから、1日何時間あっても不足だ。

かつこの他にゴトシという人殺しにちかい作業をこなしていく必要がある。これは他者ありきの行為だから、時間配分としては最優先される。

なお当然、この合間に睡眠、エサ摂取、排泄、シャドウボクシングといったルーティンもある。

このうち対価が発生するのは他者ありきのゴトシのみ。

以上、貧乏暇なしの理由分析まで。

by ichiro_ishikawa | 2016-04-27 09:35 | 音楽 | Comments(0)  

スクイーズ来日ギグ

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グレン・ティルブルックがスクイーズとして10数年ぶりの新作『Cradle To The Grave』を提げたライブをビルボード東京で行った。なぜにビルボード東京? 吉祥寺のライブハウスでやってくれよ。しかもクリス・ディフォードが居ないのでティルブルック&ヒズ・バンドの様相。
とはいえ、貴重なスクイーズのライブということで観に行かざるをえなかった。
ハイライトは「Some Fantastic Place」のギターソロ。
ソロのライブではアクースティックギターでここのところを無理やり演っていたので、ぜひCD通りのエレクトリックソロが聞きたかった次第。


収穫は激地味渋名曲「Elephant Ride」が聞けた事だ。1時間15分という短すぎるセットリストを挙げん。

1. Hourglass
from Babylon and On (1987)


2. Another Nail From My Heart
from Argy Bargy (1980)


3. Only 15
from Cradle To The Grave (2015)


4. Beautiful Game
from Cradle To The Grave (2015)


5. Some Fantastic Place
from Some Fantastic Place (1993)


6. The Truth
from Play (1991)


7. Nirvana
from Cradle To The Grave (2015)


8. Elephant Ride
from Sweets from a Stranger (1982)


9. Pulling Mussels from a Shell
from Argy Bargy (1980)


10. Everything
from Cradle To The Grave (2015)

11. Labelled with Love
from East Side Story (1981)


12. Slap & Tickle
from Cool For Cats (1979)


13. Black Coffee In Bed
from Sweets from a Stranger (1982)


14. Goodbye Girl
from Cool For Cats (1979)


encore

15. Take Me I'm Yours
from Squeeze (1978)


by ichiro_ishikawa | 2016-04-26 00:20 | 音楽 | Comments(0)  

ソウルフルな女性コーラスが効いてるロックベスト5

男性ボーカル、バンドの後ろで秀逸な女性コーラスが響いている名曲ベスト5。


The Style Council
「Walls Come Tambling Down」
ちなみにタイトルは聖書の「ジェリコの戦い(Joshua Hit the Battle Of Jericko)」の言葉。PVは、ポーランドのワルシャワで撮影。




BOØWY
「ホンキー・トンキー・クレイジー」
公式クレジットによるとバッキング・ヴォーカルはクリーン・ロビンソンなる人物。
ライブでは布袋がファルセットで対応している。




Dexys Midnight Runners
「Come On Eileen」
「ホンキー・トンキー・クレイジー」のネタ元だから当然入ってくるわけだ。




U2
「I Still Haven't Found What I'm Looking For」
ハーレム・ゴスペル・クワイアとのこのセッションは神がかっている。




David Bowie
「Young Americans」
痩せこけた白人公爵の声はしゃがれ、バックで黒人女性がハーモニーを奏でる構図がすこぶるいい。




The Rolling Stones
「Gimme Shelter」
これをあげるために企画した次第。










by ichiro_ishikawa | 2016-03-08 09:21 | 音楽 | Comments(1)  

BOØWY幻のスタジオアルバム

 1987年12月24日のライブを持って活動を終えたBOØWY
 直後、氷室京介はソロアルバムの制作に入り、布袋寅泰は山下久美子のプロデュースを継続すると同時に自身のソロプロジェクトをスタート。
 翌年には早速それぞれがアルバムをリリースした。

1988年6月21日 山下久美子『Baby alone』
1988年9月1日 氷室京介『Flowers For Algernon』
1988年10月5日 布袋寅泰『GUITARHYTHM』

 もし、BOØWYが解散していなかったら、これらの3枚のアルバム中の楽曲群が『サイコパス』の次のアルバムとして構成されていたかもしれず、その場合おそらくこうなっていたであろうという、幻の、7thオリジナルスタジオアルバムを考えてみた。タイトルは『STRANGER』。

1.ANGEL
2.C'est la vie
3.GLORIOUS DAYS
4.ROXY
5.MATERIALS
6.ALISON
7.DANCING WITH THE MOONLIGHT

8.微笑みのその前で
9.STRANGER
10.Stop Stop Rock'n' Roll
11.DEAR ALGERNON
12.WAITING FOR YOU
13.STRANGE VOICE
14.独りファシズム

以上。

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by ichiro_ishikawa | 2016-02-17 02:25 | 音楽 | Comments(0)  

山下久美子の黄金期

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 山下久美子は何と言っても布袋とのコラボ時期(1985〜95あたり)が最強で、特に『BOØWY』から『GUITARHYTHM』に至る1985〜88年は布袋のクリエイティビティのピークと山下の成熟時が見事に重なった、最高にロックな数年間で、ロック史にしかと刻印されるべきピリオドである。
 『BLONDE』は『JUST A HERO』で、「GIRL-FRIEND」「BOY-FRIEND」「SINGLE」『1986』は『BEAT EMOTION』で、「リリス」『POP』「MELODY」は『PSYCHOPATH』。「微笑みのその前で」『Baby alone』はBOØWYの幻のラストシングル、アルバムだ。

 約3年の休養を経た後の91年以降も「Tonight (星の降る夜に)」「真夜中のルーレット」「宝石」「DRIVE ME CRAZY」といった良作を出し続けたが、良質のJ-POPどまりで、ロックではなくなっている。山下本人が落ち着いて、成熟し、ロックの女王から優しく可愛い大人のポップシンガーに変わった。その後、布袋との離婚を経てシングルマザーとなり、今では大沢選手とのコラボを中心にいい感じの活動を続けているが、現在、公式プロフィールに布袋の名前はなく、そのディスコグラフィも抹消されているのは仕方がないが、ロック史に残る宝石がなかったことになってしまうのは残念でもある。
 ということで、山下久美子×布袋寅泰の黄金期を、時系列に、布袋のキャリアを軸として、ここに辿らんとす。

布袋との初コラボレーション
(1985年『BOØWY』期)
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 いつからかは明確ではないが、山下のレコーディングにスタジオミュージシャンとして布袋が参加したのが最初の出会い。おそらくBOØWYがYUI音楽工房、東芝EMIと契約する前後、1984年ごろではないかと推測される。当時の山下は赤道小町で一発当て、すでに歌謡/ロック界の寵児となっており、その知名度は、まだアングラ的場所にいた布袋の比ではなかった。それに比例して経済的な格差も顕著で、布袋は原宿のボロアパートを出て山下の住む青山の高級マンションに転がりこむ。始まりは格差婚であった。

「いいギター弾くじゃん」と山下は一発で布袋を気に入ったらしいが、それは187cm、60kgのシルエットとも相まってであろう。譜面の読めないことを隠しながらのスタジオミュージシャン期、山下久美子というロックの女王に見初められた布袋は、間もなくメジャー契約を果たし、『BOØWY』を生み出すわけだ。山下のあげまんぶりは凄まじい。まさに幸運の女神である。氷室、山下との出会いが布袋をメジャーに押し上げた。近年のタランティーノに匹敵する、いやそれ以上の、人生の転機となった運命的邂逅、大抜擢である。

いうまでもなく当時BOØWYは世間的にはまだまだ知られておらず、布袋? という人が殆どだったはず(中2の俺は少年マガジンのピモピモ広場の新譜紹介欄で3rd『BOØWY』を知ったのがBOØWYとの初接触)。山下の先見の明が光る。BOØWYは『BOØWY』以降のメジャー展開で、アイドル全盛のシーンを一気にロックに塗り替えていき、ポップシーン全体での頂点へと登りつめていくわけだが、その黎明期である1985年秋、すでに山下久美子とのコラボ第一弾『BLOND』は放たれている。ポップネスがまだやや薄いのは布袋の若さゆえか。トンガリ感が強い。山下への、世間へのロックアピールかもしれない。

  1985年2月24日 BOØWYアルバム『BOØWY』レコーディング開始(ベルリンのハンザ・スタジオ)
  1985年3月12日 BOØWYライブ at マーキー・クラブ(ロンドン)
  1985年4月13日 BOØWYコンベンションライブ at 赤坂ラフォーレミュージアム
  1985年6月1日 BOØWYシングル「ホンキー・トンキー・クレイジー」
  1985年6月21日 BOØWYアルバム『BOØWY』
  1985年8月22日 BOØWYシングル「BAD FEELING」

1985年11月21日 山下久美子アルバム『BLONDE』
  
  1985年12月24日 BOØWYライブ at 渋谷公会堂(「BOØWY'S BE AMBITIOUS TOUR」、山下との結婚を発表)

  1986年2月1日 BOØWYシングル「わがままジュリエット」
  1986年3月1日 BOØWYアルバム『JUST A HERO』


布袋絶頂期のPOP連打
(1986年『BEAT EMOTION』期)
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 最も生き生きとしていたのがこの時期だろう。呼吸がそのまま名曲になってしまうような、布袋はメロディメイカーとして神がかっていた。山下版ビートエモーション期である。1986年という日本においてロックが歌謡曲を凌駕した記念すべき年をアルバム名にしたことも興味深い。『ビートエモーション』は『1986』で、ビートルズでいう『リヴォルバー』。いわゆるイギリスと日本のポップ時差20年説の根拠の一つがこれである。

1986年7月21日 山下久美子シングル「GIRL-FRIEND」
1986年7月21日 山下久美子シングル「BOY-FRIEND」

  1986年7月31日 BOØWYアルバム『“GIGS”JUST A HERO TOUR 1986』

1986年8月4日 山下久美子シングル at 新宿都有3号地(「ウォーター・ロック・フェス」、BOØWY、吉川晃司と共演)


  1986年9月29日 BOØWYシングル「B・BLUE」

1986年10月1日 山下久美子シングル「SINGLE」


1986年10月21日 山下久美子アルバム『1986』

  1986年11月8日 BOØWYアルバム『BEAT EMOTION』

1987年3月1日 山下久美子シングル「REINCARNATION」


BOØWY・山下久美子の完成
(1987年『PSYCHOPATH』期)
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 1987年というのは、ポップシーンを席巻し、その頂点に立ったロックの喧騒が止み、王者として金字塔を打ち立てていく年。周知の通り長渕のライセンス、BOØWYのサイコパスがその象徴なわけだが、山下久美子の『POP』もその到達に肩を並べるものである。到達、完成は終わりでもある。そして新しいことの始まりである。

1987年7月1日 山下久美子シングル「リリス」


1987年7月21日 山下久美子アルバム『POP』

  1987年7月31日 BOØWYライブ at 神戸ワールド記念ホール(GIGS CASE OF BOØWY)
  1987年8月7日 BOØWYライブ at 横浜文化体育館

  1987年9月5日 BOØWYアルバム『PSYCHOPATH』


1987年10月21日 山下久美子シングル「MELODY」


1987年12月1日 山下久美子ライブアルバム『ACT RESS』


BOØWYラストアルバム的『Baby Alone』
(1988年『PSYCHOPATH』と『GUITARHYTHM』の間)

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 「到達」したためにBOØWYを解散させた布袋は、この時点ですでに吉川晃司とのCOMPLEX結成を決めていたのだが、その前に一発ソロアルバム『ギタリズム』を放っておく必要があったという逸話は有名だが、同時に解散できないソロシンガーである山下久美子のプロデューサーとしての活動は止めるわけには行かなかった。呼吸がそのまま名曲になる奇跡の季節はまだ続いており、矢継ぎ早にまた傑作を送り出す。『Baby Alone』はBOØWYが解散していなかったらアルバムに入っていただろう楽曲がズラリと並ぶ、実質的BOØWYラストアルバムと位置付けられる。ギタリズムと同時進行で、かつBOØWYとCOMPLEXの間を埋める、「シンガーの横の布袋」の才能が爆発している点が重要だ。

  1987年12月24日 BOØWYライブ at 渋谷公会堂(解散宣言)
  1988年4月4日、5日 BOØWYライブ at 東京ドーム(LAST GIGS)

1988年5月21日 山下久美子シングル「微笑みのその前で」



1988年6月21日 山下久美子アルバム『Baby alone』




布袋・松井・池畑を従えた集大成としてのギグ
(1988年『GUITARHYTHM』期)
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 以上数年の奇跡の集大成がこの時期のライブで、見事にパッケージで残された。『Stop Stop Rock'n Roll』は山下版ラストギグズである。ソロシンガー山下は音楽的にピークを迎えた。しかし布袋はバンドを終えただけで、これからソロ活動が本格的にスタートするのであって、そのズレは見ようによっては不幸なものだった。創造は生活にどうしても犠牲を要求する。あるいは生活に合わせた創造となる。精神と肉体。これを併せ持つ人間の宿命、必然として、2人は数年後、訣別する。ああ人生…。

1988年8月26日 山下久美子ライブ at MZA有明サウンドコロシアム
(「Baby alone in BABYLON Tour 1988」)※布袋、松井恒松、池畑潤二、ホッピー神山と共に参加。
  1988年10月5日 布袋寅泰アルバム『GUITARHYTHM』
  1988年10月26日・11月15日 布袋寅泰初ソロライブ『GUITARHYTHM LIVE』
  1988年12月 COMPLEX結成

1988年12月5日 山下久美子ライブ at 東京ベイNKホール(『stop stop rock'n'roll "LIVE"』)
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1989年2月1日 山下久美子アルバム『Stop Stop Rock'n Roll』





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by ichiro_ishikawa | 2016-02-16 00:11 | 音楽 | Comments(0)  

模倣とポップミューッジク



 東京五輪のロゴデザインを巡って模倣問題が話題になっているが、ことポップミュージックに目を向けると、これはもう模倣の嵐なわけだ。訴えられれば問答無用で「盗作」扱いされること確実な楽曲だって多数ある。しかしそれがなぜ許されているかといえば、やはりどれだけ似ていてもオリジナルと認定される、というか、模倣の事実を超えてそれが受け手に感動を与えてくれるからにほかならない。受け手と送り手が一体となった、模倣しあって高め合っていければよし、といった暗黙の了解事項が成立しているのだ。

 例えば、模倣の天才、大滝詠一作曲による、稲垣潤一の「バチェラー・ガール」。こういう曲だ。



 この名曲の名曲たる所以は、「雨はこわれたピアノさ 心は乱れたメロディー」というサビのメロディーにあろう。
 しかしこれはよく知られたことだが、Eddie Jason「Stay And Love Me All Summer」のサビとほぼ同じメロディーである。 



 もちろん松本隆の歌詞センスと稲垣潤一の蠱惑的なハイトーン、サビ以外のメロディやリズム、井上鑑による全体のアレンジがまったく違うから、トータルとしては誰も盗作とは言わないのだろうが、サビのメロディが丸々同じ、というのはどうなのか、という見解もあろう。

 しかし、いいのであった。同じだけど全体的に違うという感覚、こっちの方がよくなってるじゃない、という感覚が誰にも生じているだろうから。ここにポップミューッジクの魅力と懐の深さがある。
 つまりは、ポップミューックの歴史、伝統というものが、オリジナリティや個性といった胡散臭いものを無効にするのだ。
 刹那的に消費され、たとえ一時でもその時代時代で深い感動を呼ぶという、いさぎよい覚悟が、結果、長く聴かれ続ける名曲を生んでいく。
 ネタ元の作家もこの新しい模倣作の登場で自身がより知られるきっかけになる。聴き手はそれを知ることで、ポップミュージックの深い森へと誘われることになる。
 こうした作り手と聴き手の美しき共犯関係がポップミューッジクの健全性だと考える。
 要は真似だろうがなんだろうが、その楽曲によって聴き手が感動にさらわれるか、それだけが重要で、感動すれば模倣云々は問題でなくなる。情緒が理屈を凌駕していいときがあるのだ。






by ichiro_ishikawa | 2015-08-24 00:25 | 音楽 | Comments(0)  

風街レジェンド 2015.8.22 セットリスト



俺の趣味は44になったいまだにオムニバステープ作りだが、言うまでもなくその楽しみのキモは切り口である。 作詞家別、作曲家別、編曲者別といったパーソネル切りから、演奏ベーシスト、ドラマー別といった演者切り、1984年、1985年、1986年といった年代切り、元ネタ特集、などなど様々にある。 iTunesに詳細なパーソネルを入れておく事で編集が容易になったのはいいが、外付ハードディスク内データ完全消失事件によりiTunesを捨てて以来、専ら「大抵ある」事で名高いyoutubeで編集を楽しんでいる次第だ。

そんな中、楽曲提供者側が自ら俺のためにオムニバスライブショーを開いてくれた。切り口は「松本隆」。ベタな作詞者切りであるが、そのものすげえところは、「当人が登場して生演奏を行った」事である。youtube上のシミュレーションがリアルで実現したという奇跡が起こったわけだ。

山下久美子、はっぴいえんど3/4、ナイアガラ軍団といったところは、完璧にロックで、すげえのは当然だが、石川ひとみ、太田裕美、早見優、斉藤由貴、稲垣潤一といった、「ナマで観ることは想像だにしていなかったシンガー達」を観られたのは超貴重であった。

今回該当の1970〜80年における日本の音楽界は、アメリカの50〜60年に相当する(アイデア、インスピレーションの源泉)、大充実期であり、楽曲、シンガーのポップクオリティが極めて高いため、通常の懐メロ大会とは一線を画す大ポップフェスティバルとなった。

それを可能にした立役者のひとつがバックバンド。特に大滝詠一楽曲及び寺尾の時にいかんなく発揮された。そのメンバーは、
井上鑑(大滝詠一、寺尾、ピンク・レディー、松田聖子、薬師丸ひろ子、ラッツ&スター、沢田研二、稲垣潤一、今井美樹、石川ひとみ、小泉今日子など大多数)
林立夫(キャラメルママ/ティン・パン・アレー、「氷の世界」、「NIAGARA MOON」「A LONG VACATION」、「HOSONO HOUSE」など)
松原正樹(松任谷由実、松田聖子、さだまさしなど)
今剛(ジャッキーチェン、稲垣潤一、井上陽水、今井美樹、吉川晃司、寺尾聰、中島みゆき、布袋寅泰、松田聖子、松任谷由実、矢沢永吉など)
といったパラシュートの面々に、
吉川忠英(中島みゆき、松任谷由実など)
高水健司(赤い鳥、五輪真弓、井上陽水、寺尾
山木秀夫(SHOGUN、マライヤ、渡辺香津美バンド。氷室京介、布袋寅泰、吉川晃司、とんねるず、寺尾など超多数)
三沢またろう(井上陽水、泉谷しげる、松任谷由実、中島みゆき、サザンオールスターズ、鈴木雅之、矢沢永吉、山下久美子、寺尾聰、ORIGINAL LOVEほか多数)
佐々木久美(山下達郎、UAほか)
プラス、ストリングス、コーラスからなるオリジナル「風街ばんど」。  

惜しむらくは、鈴木雅之、矢野顕子が2日目には出なかったこと、寺尾が「渚のカンパリ・ソーダ」をやらなかったこと、松田聖子、薬師丸ひろ子、氷室京介、中原理恵、CCBが出演しなかったこと。そして大滝詠一がいない事。これはしょうがない。  

入場者には、涙ふく木綿のハンカチーフが配られるという小粋な演出も。ルビーの指環ではなかったのは、かつて、俺に返すつもりならば捨ててくれと強がってしまったから。

しかし歌のトップテンよろしく、これだけ多彩な顔ぶれが入れ替わり立ち替わりめまぐるしく登場したのにもかかわらず、どこか統一された世界観に包まれていたのは、全曲が松本隆の歌詞だったからだ。
詩的な言葉の斡旋、掌編小説のようなストーリー性など、ここまで楽曲全体の中で立ってくる「歌詞」はやはり稀有なものだし、歌詞が曲を連れてきている感もあるのは凄いことだ。はっぴいえんど時代に特徴的な句割れ句跨り(節割れ節またぎ?)の駆使や、「ドキッ」や「クラッ!」といったオノマトペの乗せ方など、ドラマーならではのビート感覚も特筆もの。

今回は松本隆作詞活動45周年記念ライブだったが、「5年後生きてたら50周年やります」と松本。 最後は松任谷由実がお祝いに駆けつけ花束を。  


松本隆作詞活動45周年記念公演 
『風街レジェンド2015』 東京国際フォーラムホールA 
2015年8月22日(土)

1.「夏なんです」はっぴいえんど(松本隆/細野晴臣 1971)
  細野晴臣(vo,b)、鈴木茂(g)、松本隆(ds)


2.「花いちもんめ」はっぴいえんど(松本隆/鈴木茂 1971)
  細野晴臣(b)、鈴木茂(vo,g)、松本隆(ds)



3. 「はいからはくち」はっぴいえんど(松本隆/大瀧詠一 1971) 
  佐野元春(vo)、細野晴臣(b)、鈴木茂(g)、松本隆(ds)



4.「木綿のハンカチーフ」太田裕美(松本隆/筒美京平 1975)
  太田裕美



5.「てぃーんず ぶるーす」原田真二(松本隆/原田真二 1977)
  原田真二



6.「タイム・トラベル」原田真二(松本隆/原田真二 1978)
  原田真二



7.「シンプル・ラブ」大橋純子&美乃家セントラル・ステイション(松本隆/佐藤健 1977)
  大橋純子


8.「ペイパー・ムーン」大橋純子(松本隆/筒美京平 1976)
  大橋純子



9.「三枚の写真」三木聖子(松本隆/大野克夫 1977)
  石川ひとみ



10.「東京ららばい」中原理恵(松本隆/筒美京平 1978)
  中川翔子



11.「セクシャルバイオレットNo.1」桑名正博(松本隆/筒美京平 1979)
  美勇士



12.「ハイスクールララバイ」イモ欽トリオ(松本隆/細野晴臣 1981)
  イモ欽トリオ



13.「赤道小町ドキッ」山下久美子(松本隆/細野晴臣 1982)
  山下久美子



14.「誘惑光線・クラッ!」早見優(松本隆/筒美京平 1984)
  早見優



15.「風の谷のナウシカ」安田成美(松本隆/細野晴臣 1984)
  安田成美



16.「菩提樹」「辻音楽師」シューベルト歌曲集『冬の旅』より
  鈴木准(テノール)・三ツ石潤司(ピアノ)
  (現代語訳 松本隆/ヴェルヘルム・ミュラー/シューベルト 2015)
  鈴木准(テノール)・河野紘子(ピアノ)


17.「君は天然色」大滝詠一(松本隆/大瀧詠一 1981)
  伊藤銀次・杉真理



18.「A面で恋をして」ナイアガラ・トライアングル(松本隆/大瀧詠一 1981)
  伊藤銀次・杉真理・佐野元春



19.「バチェラー・ガール」稲垣潤一(松本隆/大瀧詠一 1985)
  稲垣潤一



20.「恋するカレン」大滝詠一(松本隆/大瀧詠一 1981)
  稲垣潤一



21.「スローなブギにしてくれ(I want you)」南佳孝(松本隆/南佳孝 1981)
  南佳孝



22.「ソバカスのある少女」ティン・パン・アレー(松本隆/鈴木茂 1975)
  南佳孝・鈴木茂



23.「砂の女」鈴木茂(松本隆/鈴木茂 1975)
  鈴木茂



24.「しらけちまうぜ」小坂忠(松本隆/細野晴臣 1975)
  小坂忠



25.「流星都市」小坂忠(松本隆/細野晴臣 1975)
  小坂忠



26.「ガラスの林檎」松田聖子(松本隆/細野晴臣 1983)
  吉田美奈子



27.「Woman "Wの悲劇"より」薬師丸ひろ子(松本隆/呉田軽穂 1984)
  吉田美奈子



「スピーチ・バルーン」「カナリア諸島にて」大滝詠一(松本隆/大瀧詠一 1981)
風街ばんど
井上鑑(音楽監督, Key)、松原正樹(g)、今剛(g)、吉川忠英(g)、高水健司(b)、林立夫(ds)、山木秀夫(ds)、三沢またろう(perc)、比山貴咏史(cho)、佐々木久美(cho,org)、藤田真由美(cho)、山本拓夫(woodwinds)、金原千恵子(vln)、笠原あやの(chello)




28.「綺麗ア・ラ・モード」中川翔子(松本隆/筒美京平 2008)
  中川翔子


29.「卒業」斉藤由貴(松本隆/筒美京平 1985)
  斉藤由貴



30.「SEPTEMBER」竹内まりや(松本隆/林哲司 1979)
  EPO



31.「さらばシベリア鉄道」太田裕美(松本隆/大瀧詠一 1980)
  太田裕美



32.「やさしさ紙芝居」水谷豊(松本隆/平尾昌晃 1980)
  水谷豊



33.「ルビーの指環」寺尾聡(松本隆/寺尾聡 1981)
  寺尾聡



34.「驟雨の街」細野晴臣(松本隆/細野晴臣 2015)
  細野晴臣(vo,b)、鈴木茂(g)、松本隆(ds)


35.「風をあつめて」はっぴいえんど(松本隆/細野晴臣 1971)
  細野晴臣(vo,b)、鈴木茂(g)、松本隆(ds)ほか全員





by ichiro_ishikawa | 2015-08-23 00:40 | 音楽 | Comments(0)  

2015.6.7 set list

Elvis Costello & The Attractions「Everyday I Write The Book」

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バンバンバザール「夏のイメージ」


John Lennon「Woman」

Bob Dylan「I Want You」

Al Green「Let's Stay Together」


Bill Withers「Just the two of us」

Nick DeCaro「Under the Jamaican Moon」

Atlantic Five Jazz Band「It Don't Mean A Thing」

Bill Evans「 Waltz For Debby」

Elvis Costello「She」


Elvis Costello「Veronica」

The Police「 Every Breath You Take」

Squeeze「She Doesn't Have to Shave」

Squeeze「Up The Junction」

The Ronettes「Be My Baby」

Bee Gees「How Deep Is Your Love」

ヘンリー・マンシーニ「ムーンリバー」( 「ティファニーで朝食を」OST)

Bryan Ferry「Will You Still Love Me Tomorrow」

The Platters「Smoke Get In Your Eyes」

Ben E. King「Stand By Me」

フジ子・ヘミング「Nocturne op.9-2」


Elvis Costello「Peace Love and Understanding」



バンバンバザール LIVE

1.「Story About You」


2.「小さな喫茶店」



3.「こんな気持ち」


4.「情熱のありか」



by ichiro_ishikawa | 2015-06-09 22:33 | privates | Comments(0)  

the headmaster ritual


レディオヘッドがスミスをカバー(2007)


The Smiths lip-synching to "The Headmaster Ritual" as part of a set on The Oxford Road Show, 1985.


by ichiro_ishikawa | 2015-02-21 21:15 | 音楽 | Comments(0)  

DEAF SCHOOL 超名曲 taxi


デフスクール
「taxi」




「What a way to end it all」





by ichiro_ishikawa | 2015-02-19 20:00 | 音楽 | Comments(0)