タグ:pop ( 99 ) タグの人気記事

 

心と顔

c0005419_14344356.jpg


1986年12月、ロックンロールサーカスツアーの真っ只中に、3回目となる「夜のヒットスタジオ」への出演を果たした際、共演していた中山美穂の歌前に、中山の大ファンとして司会に引き出され、中山美穂のどこが好きかを問われた氷室が「顔が好きです」と答えた事は、当時中学生の俺には衝撃であった。


普通かうした芸能界的な場では、気の強そうなところとか、内面に言及するか、顔にしても、目が綺麗とか、細部に特化する事で、誰もがホッと聞ける無難な答えをするところだらう。

ところが氷室は、顔が好きですと即答。俺はそれを聞き、本当の事をストレートに言ったなと思ったのだった。

これは2年後、1988年末のレコード大賞でアルバム大賞を受賞した際に、「よろこびの声」を司会の関口宏に求められ、受賞できたのは、バックから支えてくれたスタッフと、参加してくれた大勢のミュージシャンと、ファンのみんなのおかげであり、それからあとは俺の実力、とコメントしたのと同じ性質のものを認めることができる。あ、本当の事をストレートに言ったなと思った。

実力がないのにサポートだけで受賞はかなわないし、そも実力のない人にサポーターは集まらない。もちろん実力があってもサポートなしには成し得ない。さうした当たり前すぎる、身も蓋もないことを写実したまでだ。

通常、本当の事をストレートに言っては身も蓋もなくなるので、ポイントをぼかしたり修辞を工夫したりして、ソツなくその場を凌ぐ慣習が公の場ではあるが、さうはしないのが氷室の特徴で、さらに言へば、BOΦWYを再結成をしないのも、耳の不調で引退するのも、同じ理由なのであった。

顔の話であった。
だけど心なんてお天気で変わるのさ、
とアン・ルイスが歌ったやうに、人の内面なんて一定でないし、同じ人が同じ日にキリストにも殺人鬼にも変わるものである。また、対恋人、妻、友人、仕事関係、師や弟子、母親、父親、兄弟姉妹、親戚などなど対人関係によっても性格や内面はコロコロ変わる。生き方だって、ストイックなアスリートが麻薬に溺れる例も数多ある。どれが本当といふわけでもなく、移ろうのが本当だ。
内面や生き方を好きといふ場合、どの時点の?といふ質問に迫られることは避けがたい。

いや、顔だって経年劣化が起こるし、同じ日でも微妙な変化も起きると人は言ふやもしれぬ。しかし、内面の差異に比べれば微々たるもので、グッと安定感がある。経年によりどう劣化するかもだいたい想像がつく。
俺はたとへば氷室のやうな性格になろうと思へばなれるが、氷室の顔にはならないし、吉川のやうな体型になるには骨格をいじらなければならない。
だから人が人を評価する、好きになったりする基準は顔や外見であって然るべきだし、それが全うな判断基準だと思ふのである。

意は似せ易し、姿は似せ難し。
歌について、本居宣長もさう言っていた。

by ichiro_ishikawa | 2016-06-29 14:07 | 日々の泡 | Comments(0)  

哀悼 白川由美


 白川由美が逝った。合掌。

 短大を出ながら自動車修理工の夫と結婚、団地住まいで二人の息子を進学校、東大に合格させる事に全身全霊を傾ける専業主婦を見事に演じた「家族ゲーム」。
 少しでも「いい高校」に進み、「いい大学」に入学し、「いい会社」に入ることが男子の本懐と信じられていた80年代の中流家庭の日常を、ものすごいリアリティで活写した「家族ゲーム」での名演はテレビドラマ史に燦然と輝く。
 家庭教師の吉本を主演した長渕は、そんな白川演じるお母さんに翻弄されながら、勉強もそこそこに独自のやり口で「人間にとってほんとうにたいせつなもの」を二人の息子に実地で勝手に叩き込んでいく。

c0005419_11580516.jpg


c0005419_11580198.jpg


「家族ゲーム」
1983年8月26日~9月30日、TBS、20:00 - 20:54。全6回
その後、続編の「家族ゲーム2」と共に、1986年あたりまで夕方に度々再放送された。
高校受験を控えた1986年、
ビデオを録り何百回と鑑賞。セリフもほぼ暗記。


c0005419_11581089.jpg


夫、二谷英明を亡くし途轍もない哀しみに暮れる…


c0005419_11580859.jpg


天国で再会

by ichiro_ishikawa | 2016-06-15 23:02 | ドラマ | Comments(0)  

日本のポップ年表 1984-1988

1984年 ポップ点火 

2月1日 吉川晃司「モニカ」
2月11日 吉川晃司 映画『すかんぴんウォーク(同時上映『うる星やつら2 ビューティフルドリーマー』)公開
2月25日 映画『プロジェクトA(A計劃)』公開
3月21日 長渕剛「孤独なハート」
3月21日 小泉今日子「渚のはいから人魚」

4月20日 長渕剛 ドラマ「家族ゲームII」(〜7月13日)
6月 とんねるず TV「オールナイトフジ』復帰
6月1日 吉川晃司「サヨナラは八月のララバイ」
6月21日 小泉今日子「迷宮のアンドローラ」
8月4日 映画『五福星(奇諜妙計五福星)』公開
8月18日 長渕剛『HOLDYOUR LAST CHANCE』
9月10日 吉川晃司「ラ・ヴィアンローズ」
9月21日 小泉今日子「ヤマトナデシコ七変化」
10月24日 井上陽水「いっそセレナーデ」
12月5日 とんねるず「一気!」
12月5日 吉川晃司「MAIN DISH -PARTY VERSION- (No No サーキュレーション)」
12月15日 映画『スパルタンX(快餐車)』公開
12月21日 小泉今日子「The Stardust Memory」


1985年 ポップ大爆発

1月11日 吉川晃司「YouGotta Chance 〜ダンスで夏を抱きしめて〜」
3月23日 映画『皇帝密使(最佳拍檔女皇密令)』公開
3月30日 長渕剛「久しぶりに俺は泣いたんだ」

4月1日 とんねるず TV『夕やけニャンニャン』開始
4月10日 小泉今日子「常夏娘」
4月21日 とんねるず「青年の主張」
4月23日 吉川晃司「にくまれそうなNEWフェイス」
6月1日 BOØWY「ホンキー・トンキー・クレイジー」
6月15日 映画『プロテクター(威龍猛探)』公開
6月21日 BOØWY『BOØWY』
6月21日 中山美穂「C」
7月1日 稲垣潤一「バチェラー・ガール」
7月7日 とんねるず TV「コラーッ!とんねるず」開始
7月22日 長渕剛「勇次」
7月25日 小泉今日子「魔女」
8月10日 映画『大福星(福星高照)』公開
8月22日 BOØWY「BAD FEELING」
8月22日 長渕剛『HUNGRY』
9月5日 とんねるず「雨の西麻布」
9月14日 映画『ファースト・ミッション(龍的心)』公開
9月25日 吉川晃司「RAIN-DANCEがきこえる 」
10月1日 中山美穂「生意気」
10月15日 とんねるず ラジオ『とんねるずのオールナイトニッポン』開始
11月21日 山下久美子『BLONDE』
11月21日 小泉今日子「なんてったってアイドル」
12月5日 中山美穂「BE-BOP-HIGHSCHOOL」
12月14日 映画『ポリス・ストーリー/香港国際警察(警察故事)』 公開
12月31日 吉川晃司 TV「紅白歌合戦」(ギター燃やし)


1986年 ロックへの政権交代

1月1日 吉川晃司「キャンドルの瞳」
1月21日 とんねるず「歌謡曲」
2月1日 BOØWY「わがままジュリエット」
2月5日 中山美穂「色・ホワイトブレンド」
2月21日 吉川晃司『MODERNTIME』
3月1日 BOØWY『JUST A HERO』
3月3日 BOØWY TV「夜のヒットスタジオDELUXE」、「オールナイトフジ」出演
3月21日 吉川晃司「MODERN TIME」

4月30日 小泉今日子「100%男女交際」
5月16日 中山美穂「クローズ・アップ」
5月28日 とんねるず「やぶさかでない」
6月7日 長渕剛 ドラマ「親子ゲーム」(〜8月16日 )
7月2日 長渕剛「SUPERSTAR」
7月10日 小泉今日子「夜明けのMEW」
7月15日 中山美穂「JINGI・愛してもらいます」
7月21日 山下久美子「GIRL-FRIEND」「BOY-FRIEND」
7月31日 BOØWY『“GIGS” JUST A HERO TOUR 1986』
8月4日 BOØWY、吉川晃司、山下久美子、大澤誉志幸「ウォーター・ロック・フェス」(新宿 都有3号地)
8月5日 とんねるず「寝た子も起きる子守唄」
8月14日 石井明美「CHA CHA CHA」
8月16日 映画『サンダーアーム/龍兄虎弟(龍兄虎弟)』公開
8月21日 とんねるず 映画『そろばんずく』公開
8月21日 中山美穂「ツイてるねノッてるね」
9月29日 BOØWY「 B・BLUE」
9月30日 吉川晃司「すべてはこの夜に」
10月1日 山下久美子「SINGLE」
10月21日 山下久美子『1986』
10月21日 とんねるず「人情岬」
10月22日 長渕剛『STAY DREAM』
11月5日 BOØWY TV「夜のヒットスタジオDELUXE」出演
11月8日 BOØWY『BEAT EMOTION』
11月11日 とんねるず TV特番『とんねるずのみなさんのおかげです Part.1』
11月19日 小泉今日子「木枯しに抱かれて」
11月21日 中山美穂「WAKU WAKUさせて」
11月22日 映画『スペクターX(最佳拍當ⅳ之千里救差婆)』公開
12月3日 BOØWY TV「夜のヒットスタジオDELUXE」、「オールナイトフジ」出演
12月28日 とんねるず『キャニオン初』


1987年 日本総ロック化の完成

2月25日 とんねるず「嵐のマッチョマン」
2月25日 小泉今日子「水のルージュ」
3月1日 山下久美子「REINCARNATION」
3月5日 吉川晃司「MARILYNE」、『A-LA-BA・LA-M-BA』
3月15日 サッカードリームマッチ 香港「明星隊」×日本「ザ・ミイラ」(国立競技場)
3月18日 中山美穂「派手!!!」

4月5日 とんねるず「迷惑でしょうが…」
4月7日 とんねるず TV特番「とんねるずのみなさんのおかげですPart.2」
4月6日 BOØWY「ONLY YOU」
4月10日 長渕剛 ドラマ「親子ジグザグ」(〜8月21日)
5月25日 長渕剛「ろくなもんじゃねえ」
6月5日 とんねるず「大きなお世話サマー」
6月5日 吉川晃司「終わらないSun Set」
7月1日 山下久美子「リリス」
7月1日 小泉今日子「Smile Again」
7月7日 中山美穂「50/50」
7月21日 山下久美子『POP』
7月22日 BOØWY「Marionette」
7月25日 映画『プロジェクトA2 史上最大の標的(A計劃續集)』公開
7月31日 BOØWY「CASE OF BOØWY」(神戸ワールド記念ホール)
8月7日 BOØWY「CASE OF BOØWY」(横浜文化体育館)
8月5日 長渕剛『LICENSE』
8月29日 長渕剛、志穂美悦子と再婚
9月5日 BOØWY『PSYCHOPATH』
9月16日 長渕剛「泣いてチンピラ」
9月17日 とんねるず「おらおら」
10月3日 とんねるず TV『ねるとん紅鯨団』開始
10月7日 中山美穂「CATCH ME」
10月13日 とんねるず TV特番『とんねるずのみなさんのおかげです Part.3』
10月21日 とんねるず『河口湖』
10月21日 山下久美子「MELODY」
10月21日 小泉今日子「キスを止めないで」
10月26日 BOØWY「季節が君だけを変える」
11月21日 吉川晃司「HOTLIPS」、『GLAMOROUS JUMP』
12月1日  山下久美子『ACT RESS』
12月12日 映画『七福星(夏日福星)』公開
12月24日 BOØWY「DR.FEELMAN'S PSYCHOPATHIC HEARTS CLUB BANDTOUR」最終日(渋谷公会堂)
12月31日 長渕剛 TV「日本レコード大賞」出演(最優秀アルバム賞『LICENSE』)


1988年 ロックの権威化、昭和の終焉へ

2月3日 吉川晃司「プリティ・デイト」
2月3日 BOØWY『MORAL+3』、「DAKARA」  
2月5日 長渕剛「乾杯」
2月25日 とんねるず「炎のエスカルゴ」
3月5日 長渕剛『NEVER CHANGE』
3月8日 とんねるず TV特番「とんねるずのみなさんのおかげです Part.4」
3月9日 小泉今日子「GOOD MORNING-CALL」
4月4,5日 BOØWY「LAST GIGS」
4月23日 映画『サイクロンZ(飛龍猛将)』公開
5月3日 BOØWY『“LAST GIGS”』
5月21日 山下久美子「微笑みのその前で」
5月25日 長渕剛「NEVERCHANGE」
6月21日 山下久美子『Babyalone』
7月6日 とんねるず「YAZAWA」
7月21日 氷室京介「ANGEL」
8月13日 映画『ポリス・ストーリー2/九龍の眼(警察故事 續集)』公開
9月1日 氷室京介『FLOWERSfor ALGERNON』
10月5日 布袋寅泰 『GUITARHYTHM』
10月7日 氷室京介「DEAR ALGERNON」
10月7日 長渕剛 ドラマ「とんぼ」(〜11月25日)
10月13日 とんねるず TV「とんねるずのみなさんのおかげです」開始
10月26日 長渕剛「とんぼ」
12月31日 氷室京介 TV「日本レコード大賞」出演(最優秀アルバム賞『FLOWERS for ALGERNON』)

by ichiro_ishikawa | 2016-06-14 19:57 | 日々の泡 | Comments(0)  

SQUEEZE Elephant Rideギターコード

SQUEEZE  Elephant Ride
(Difford/Tilbrook)


Am A Am A

Today is none of our concern
Am A Am A
Today is none of our concern
Am A Am A
Today is none of our concern
Am A Am A
Today is none of our concern

A
That rewarding cigarette
F#m Dm A
That burns slowly by the bed
A
Fills the room with mystery
F#m F
The apple ripens on the tree
C#m Bm (7th Fret) (or a high E)
That protected seal of love
G#m Bm (2nd Fret)
Broken by the flame of fun
A Am
Lying back with Exodus
A
In the arms of lovers trust

Am A Am A
Today is none of our concern
Am A Am A
Today is none of our concern

E E7
That romantic dance of light
A E
From the curtain broken night
E7
Shadows fall on mystery
A F
Love has ripened here for me
C#m Bm (7th Fret) (or a high E)
Stubbing out the cigarette
G#m Bm (2nd Fret)
I see the clothes beside the bed
A Am
As the half light of the day
A
Pulls the sheet up once again

Am A Am A
Today is none of our concern
Am A Am A
Today is none of our concern

E
As the phone hangs by the cord
Am E
As the streets begin to fill
There's no distance anymore
F#m Dm
There's no wanting when you will
C#m Bm (7th Fret) (or high E)
We'll be sleeping through the day
G#m Bm (2nd Fret)
As the world around us turns
A Am
As the phone hangs by the cord

A Am A
Today is none of our concern
A Am A
Today is none of our concern
A Am A
Today is none of our concern

E
Today.

by ichiro_ishikawa | 2016-05-02 16:41 | 音楽 | Comments(0)  

プレスリリース「多忙の理由」


俺は何故多忙か? 貧乏暇なしか?
答えは単純で、やる事ベスト5が数多あるからだ。
だのに、その大半は金に繋がっていないからだ。
例えば、先日のスクイーズのギロッポンギグでみた激地味渋名曲「ジ・エレファント・ライド」を反芻するためにApple Musicで収録アルバム『スウィーツ・フロム・ア・ストレンジャー』(1982)を紐解く。するとそのデラックス盤なるものが存在している事に気づく。中身はというとクソ名曲「ヒズ・ハウス、ハー・ホーム」のデモヴァージョンが入っているではないか。その他、10曲以上知らなんだ曲やらヴァージョン違いやらが追加収録されているっていう。ということは、それらの出所来歴みたいなものを一曲一曲辿って、スクイーズ全キャリアの中での位置付け、アルバム自体の評価などを更新していかねばならない。
そのためには当然一曲一曲を丹念に聴いていかねばならない。


c0005419_10105145.jpg
スクイーズ5th『sweets from a stranger』
このアルバム後一時解散、ディフォード&ティルブルックのデュオ作を挟み、1985年に激渋名作『Cosi Fan Tutti Frutti 』で復活する。そんな過渡期的アルバムでスクイーズ前期の中では一般的評価は低いが、コステロ参加の代表曲「Black Coffee in Bed」以外にもなかなかどうして佳曲が並ぶ。


スクイーズの「ジ・エレファント・ライド」をきっかけにこれだけの事態が発生するわけで、これがあとどれだけあるんだっていう話である。
もちろんスクイーズだけではないし、イギリスだけでもないし、欧米だけでもない。また、映画や文学においても同様の事が起こるわけで、おまけにもはや僅かながら新作の類にも触れているわけだから、1日何時間あっても不足だ。

かつこの他にゴトシという人殺しにちかい作業をこなしていく必要がある。これは他者ありきの行為だから、時間配分としては最優先される。

なお当然、この合間に睡眠、エサ摂取、排泄、シャドウボクシングといったルーティンもある。

このうち対価が発生するのは他者ありきのゴトシのみ。

以上、貧乏暇なしの理由分析まで。

by ichiro_ishikawa | 2016-04-27 09:35 | 音楽 | Comments(0)  

スクイーズ来日ギグ

c0005419_01153724.jpg


グレン・ティルブルックがスクイーズとして10数年ぶりの新作『Cradle To The Grave』を提げたライブをビルボード東京で行った。なぜにビルボード東京? 吉祥寺のライブハウスでやってくれよ。しかもクリス・ディフォードが居ないのでティルブルック&ヒズ・バンドの様相。
とはいえ、貴重なスクイーズのライブということで観に行かざるをえなかった。
ハイライトは「Some Fantastic Place」のギターソロ。
ソロのライブではアクースティックギターでここのところを無理やり演っていたので、ぜひCD通りのエレクトリックソロが聞きたかった次第。


収穫は激地味渋名曲「Elephant Ride」が聞けた事だ。1時間15分という短すぎるセットリストを挙げん。

1. Hourglass
from Babylon and On (1987)


2. Another Nail From My Heart
from Argy Bargy (1980)


3. Only 15
from Cradle To The Grave (2015)


4. Beautiful Game
from Cradle To The Grave (2015)


5. Some Fantastic Place
from Some Fantastic Place (1993)


6. The Truth
from Play (1991)


7. Nirvana
from Cradle To The Grave (2015)


8. Elephant Ride
from Sweets from a Stranger (1982)


9. Pulling Mussels from a Shell
from Argy Bargy (1980)


10. Everything
from Cradle To The Grave (2015)

11. Labelled with Love
from East Side Story (1981)


12. Slap & Tickle
from Cool For Cats (1979)


13. Black Coffee In Bed
from Sweets from a Stranger (1982)


14. Goodbye Girl
from Cool For Cats (1979)


encore

15. Take Me I'm Yours
from Squeeze (1978)


by ichiro_ishikawa | 2016-04-26 00:20 | 音楽 | Comments(0)  

ソウルフルな女性コーラスが効いてるロックベスト5

男性ボーカル、バンドの後ろで秀逸な女性コーラスが響いている名曲ベスト5。


The Style Council
「Walls Come Tambling Down」
ちなみにタイトルは聖書の「ジェリコの戦い(Joshua Hit the Battle Of Jericko)」の言葉。PVは、ポーランドのワルシャワで撮影。




BOØWY
「ホンキー・トンキー・クレイジー」
公式クレジットによるとバッキング・ヴォーカルはクリーン・ロビンソンなる人物。
ライブでは布袋がファルセットで対応している。




Dexys Midnight Runners
「Come On Eileen」
「ホンキー・トンキー・クレイジー」のネタ元だから当然入ってくるわけだ。




U2
「I Still Haven't Found What I'm Looking For」
ハーレム・ゴスペル・クワイアとのこのセッションは神がかっている。




David Bowie
「Young Americans」
痩せこけた白人公爵の声はしゃがれ、バックで黒人女性がハーモニーを奏でる構図がすこぶるいい。




The Rolling Stones
「Gimme Shelter」
これをあげるために企画した次第。










by ichiro_ishikawa | 2016-03-08 09:21 | 音楽 | Comments(1)  

BOØWY幻のスタジオアルバム

 1987年12月24日のライブを持って活動を終えたBOØWY
 直後、氷室京介はソロアルバムの制作に入り、布袋寅泰は山下久美子のプロデュースを継続すると同時に自身のソロプロジェクトをスタート。
 翌年には早速それぞれがアルバムをリリースした。

1988年6月21日 山下久美子『Baby alone』
1988年9月1日 氷室京介『Flowers For Algernon』
1988年10月5日 布袋寅泰『GUITARHYTHM』

 もし、BOØWYが解散していなかったら、これらの3枚のアルバム中の楽曲群が『サイコパス』の次のアルバムとして構成されていたかもしれず、その場合おそらくこうなっていたであろうという、幻の、7thオリジナルスタジオアルバムを考えてみた。タイトルは『STRANGER』。

1.ANGEL
2.C'est la vie
3.GLORIOUS DAYS
4.ROXY
5.MATERIALS
6.ALISON
7.DANCING WITH THE MOONLIGHT

8.微笑みのその前で
9.STRANGER
10.Stop Stop Rock'n' Roll
11.DEAR ALGERNON
12.WAITING FOR YOU
13.STRANGE VOICE
14.独りファシズム

以上。

c0005419_17151987.jpg
c0005419_17152138.jpg
c0005419_17152250.jpg




by ichiro_ishikawa | 2016-02-17 02:25 | 音楽 | Comments(0)  

山下久美子の黄金期

c0005419_00510408.jpg


 山下久美子は何と言っても布袋とのコラボ時期(1985〜95あたり)が最強で、特に『BOØWY』から『GUITARHYTHM』に至る1985〜88年は布袋のクリエイティビティのピークと山下の成熟時が見事に重なった、最高にロックな数年間で、ロック史にしかと刻印されるべきピリオドである。
 『BLONDE』は『JUST A HERO』で、「GIRL-FRIEND」「BOY-FRIEND」「SINGLE」『1986』は『BEAT EMOTION』で、「リリス」『POP』「MELODY」は『PSYCHOPATH』。「微笑みのその前で」『Baby alone』はBOØWYの幻のラストシングル、アルバムだ。

 約3年の休養を経た後の91年以降も「Tonight (星の降る夜に)」「真夜中のルーレット」「宝石」「DRIVE ME CRAZY」といった良作を出し続けたが、良質のJ-POPどまりで、ロックではなくなっている。山下本人が落ち着いて、成熟し、ロックの女王から優しく可愛い大人のポップシンガーに変わった。その後、布袋との離婚を経てシングルマザーとなり、今では大沢選手とのコラボを中心にいい感じの活動を続けているが、現在、公式プロフィールに布袋の名前はなく、そのディスコグラフィも抹消されているのは仕方がないが、ロック史に残る宝石がなかったことになってしまうのは残念でもある。
 ということで、山下久美子×布袋寅泰の黄金期を、時系列に、布袋のキャリアを軸として、ここに辿らんとす。

布袋との初コラボレーション
(1985年『BOØWY』期)
c0005419_00065639.jpg


 いつからかは明確ではないが、山下のレコーディングにスタジオミュージシャンとして布袋が参加したのが最初の出会い。おそらくBOØWYがYUI音楽工房、東芝EMIと契約する前後、1984年ごろではないかと推測される。当時の山下は赤道小町で一発当て、すでに歌謡/ロック界の寵児となっており、その知名度は、まだアングラ的場所にいた布袋の比ではなかった。それに比例して経済的な格差も顕著で、布袋は原宿のボロアパートを出て山下の住む青山の高級マンションに転がりこむ。始まりは格差婚であった。

「いいギター弾くじゃん」と山下は一発で布袋を気に入ったらしいが、それは187cm、60kgのシルエットとも相まってであろう。譜面の読めないことを隠しながらのスタジオミュージシャン期、山下久美子というロックの女王に見初められた布袋は、間もなくメジャー契約を果たし、『BOØWY』を生み出すわけだ。山下のあげまんぶりは凄まじい。まさに幸運の女神である。氷室、山下との出会いが布袋をメジャーに押し上げた。近年のタランティーノに匹敵する、いやそれ以上の、人生の転機となった運命的邂逅、大抜擢である。

いうまでもなく当時BOØWYは世間的にはまだまだ知られておらず、布袋? という人が殆どだったはず(中2の俺は少年マガジンのピモピモ広場の新譜紹介欄で3rd『BOØWY』を知ったのがBOØWYとの初接触)。山下の先見の明が光る。BOØWYは『BOØWY』以降のメジャー展開で、アイドル全盛のシーンを一気にロックに塗り替えていき、ポップシーン全体での頂点へと登りつめていくわけだが、その黎明期である1985年秋、すでに山下久美子とのコラボ第一弾『BLOND』は放たれている。ポップネスがまだやや薄いのは布袋の若さゆえか。トンガリ感が強い。山下への、世間へのロックアピールかもしれない。

  1985年2月24日 BOØWYアルバム『BOØWY』レコーディング開始(ベルリンのハンザ・スタジオ)
  1985年3月12日 BOØWYライブ at マーキー・クラブ(ロンドン)
  1985年4月13日 BOØWYコンベンションライブ at 赤坂ラフォーレミュージアム
  1985年6月1日 BOØWYシングル「ホンキー・トンキー・クレイジー」
  1985年6月21日 BOØWYアルバム『BOØWY』
  1985年8月22日 BOØWYシングル「BAD FEELING」

1985年11月21日 山下久美子アルバム『BLONDE』
  
  1985年12月24日 BOØWYライブ at 渋谷公会堂(「BOØWY'S BE AMBITIOUS TOUR」、山下との結婚を発表)

  1986年2月1日 BOØWYシングル「わがままジュリエット」
  1986年3月1日 BOØWYアルバム『JUST A HERO』


布袋絶頂期のPOP連打
(1986年『BEAT EMOTION』期)
c0005419_00082241.jpg

 最も生き生きとしていたのがこの時期だろう。呼吸がそのまま名曲になってしまうような、布袋はメロディメイカーとして神がかっていた。山下版ビートエモーション期である。1986年という日本においてロックが歌謡曲を凌駕した記念すべき年をアルバム名にしたことも興味深い。『ビートエモーション』は『1986』で、ビートルズでいう『リヴォルバー』。いわゆるイギリスと日本のポップ時差20年説の根拠の一つがこれである。

1986年7月21日 山下久美子シングル「GIRL-FRIEND」
1986年7月21日 山下久美子シングル「BOY-FRIEND」

  1986年7月31日 BOØWYアルバム『“GIGS”JUST A HERO TOUR 1986』

1986年8月4日 山下久美子シングル at 新宿都有3号地(「ウォーター・ロック・フェス」、BOØWY、吉川晃司と共演)


  1986年9月29日 BOØWYシングル「B・BLUE」

1986年10月1日 山下久美子シングル「SINGLE」


1986年10月21日 山下久美子アルバム『1986』

  1986年11月8日 BOØWYアルバム『BEAT EMOTION』

1987年3月1日 山下久美子シングル「REINCARNATION」


BOØWY・山下久美子の完成
(1987年『PSYCHOPATH』期)
c0005419_00091426.jpg

 1987年というのは、ポップシーンを席巻し、その頂点に立ったロックの喧騒が止み、王者として金字塔を打ち立てていく年。周知の通り長渕のライセンス、BOØWYのサイコパスがその象徴なわけだが、山下久美子の『POP』もその到達に肩を並べるものである。到達、完成は終わりでもある。そして新しいことの始まりである。

1987年7月1日 山下久美子シングル「リリス」


1987年7月21日 山下久美子アルバム『POP』

  1987年7月31日 BOØWYライブ at 神戸ワールド記念ホール(GIGS CASE OF BOØWY)
  1987年8月7日 BOØWYライブ at 横浜文化体育館

  1987年9月5日 BOØWYアルバム『PSYCHOPATH』


1987年10月21日 山下久美子シングル「MELODY」


1987年12月1日 山下久美子ライブアルバム『ACT RESS』


BOØWYラストアルバム的『Baby Alone』
(1988年『PSYCHOPATH』と『GUITARHYTHM』の間)

c0005419_00093426.jpg

 「到達」したためにBOØWYを解散させた布袋は、この時点ですでに吉川晃司とのCOMPLEX結成を決めていたのだが、その前に一発ソロアルバム『ギタリズム』を放っておく必要があったという逸話は有名だが、同時に解散できないソロシンガーである山下久美子のプロデューサーとしての活動は止めるわけには行かなかった。呼吸がそのまま名曲になる奇跡の季節はまだ続いており、矢継ぎ早にまた傑作を送り出す。『Baby Alone』はBOØWYが解散していなかったらアルバムに入っていただろう楽曲がズラリと並ぶ、実質的BOØWYラストアルバムと位置付けられる。ギタリズムと同時進行で、かつBOØWYとCOMPLEXの間を埋める、「シンガーの横の布袋」の才能が爆発している点が重要だ。

  1987年12月24日 BOØWYライブ at 渋谷公会堂(解散宣言)
  1988年4月4日、5日 BOØWYライブ at 東京ドーム(LAST GIGS)

1988年5月21日 山下久美子シングル「微笑みのその前で」



1988年6月21日 山下久美子アルバム『Baby alone』




布袋・松井・池畑を従えた集大成としてのギグ
(1988年『GUITARHYTHM』期)
c0005419_00100736.jpg


 以上数年の奇跡の集大成がこの時期のライブで、見事にパッケージで残された。『Stop Stop Rock'n Roll』は山下版ラストギグズである。ソロシンガー山下は音楽的にピークを迎えた。しかし布袋はバンドを終えただけで、これからソロ活動が本格的にスタートするのであって、そのズレは見ようによっては不幸なものだった。創造は生活にどうしても犠牲を要求する。あるいは生活に合わせた創造となる。精神と肉体。これを併せ持つ人間の宿命、必然として、2人は数年後、訣別する。ああ人生…。

1988年8月26日 山下久美子ライブ at MZA有明サウンドコロシアム
(「Baby alone in BABYLON Tour 1988」)※布袋、松井恒松、池畑潤二、ホッピー神山と共に参加。
  1988年10月5日 布袋寅泰アルバム『GUITARHYTHM』
  1988年10月26日・11月15日 布袋寅泰初ソロライブ『GUITARHYTHM LIVE』
  1988年12月 COMPLEX結成

1988年12月5日 山下久美子ライブ at 東京ベイNKホール(『stop stop rock'n'roll "LIVE"』)
c0005419_23024171.jpg


1989年2月1日 山下久美子アルバム『Stop Stop Rock'n Roll』





c0005419_00510609.jpg


by ichiro_ishikawa | 2016-02-16 00:11 | 音楽 | Comments(0)  

模倣とポップミューッジク



 東京五輪のロゴデザインを巡って模倣問題が話題になっているが、ことポップミュージックに目を向けると、これはもう模倣の嵐なわけだ。訴えられれば問答無用で「盗作」扱いされること確実な楽曲だって多数ある。しかしそれがなぜ許されているかといえば、やはりどれだけ似ていてもオリジナルと認定される、というか、模倣の事実を超えてそれが受け手に感動を与えてくれるからにほかならない。受け手と送り手が一体となった、模倣しあって高め合っていければよし、といった暗黙の了解事項が成立しているのだ。

 例えば、模倣の天才、大滝詠一作曲による、稲垣潤一の「バチェラー・ガール」。こういう曲だ。



 この名曲の名曲たる所以は、「雨はこわれたピアノさ 心は乱れたメロディー」というサビのメロディーにあろう。
 しかしこれはよく知られたことだが、Eddie Jason「Stay And Love Me All Summer」のサビとほぼ同じメロディーである。 



 もちろん松本隆の歌詞センスと稲垣潤一の蠱惑的なハイトーン、サビ以外のメロディやリズム、井上鑑による全体のアレンジがまったく違うから、トータルとしては誰も盗作とは言わないのだろうが、サビのメロディが丸々同じ、というのはどうなのか、という見解もあろう。

 しかし、いいのであった。同じだけど全体的に違うという感覚、こっちの方がよくなってるじゃない、という感覚が誰にも生じているだろうから。ここにポップミューッジクの魅力と懐の深さがある。
 つまりは、ポップミューックの歴史、伝統というものが、オリジナリティや個性といった胡散臭いものを無効にするのだ。
 刹那的に消費され、たとえ一時でもその時代時代で深い感動を呼ぶという、いさぎよい覚悟が、結果、長く聴かれ続ける名曲を生んでいく。
 ネタ元の作家もこの新しい模倣作の登場で自身がより知られるきっかけになる。聴き手はそれを知ることで、ポップミュージックの深い森へと誘われることになる。
 こうした作り手と聴き手の美しき共犯関係がポップミューッジクの健全性だと考える。
 要は真似だろうがなんだろうが、その楽曲によって聴き手が感動にさらわれるか、それだけが重要で、感動すれば模倣云々は問題でなくなる。情緒が理屈を凌駕していいときがあるのだ。






by ichiro_ishikawa | 2015-08-24 00:25 | 音楽 | Comments(0)