批評「小林秀雄 by 池田晶子」
日本における「考える文章」の最高峰。
思索の深さは同時代の学者や評論家の及ぶところではない。これまた「考える」と「書く」との見事な一致。それは他でもない人生の覚悟である。文体とは肉体である。ゆえに文体の所有とは覚悟の所有なのである。「本物の人間」の味わいがたまらない。惚れる。
(『無敵のソクラテス』所収「池田晶子・選 大人のための哲学書案内」より、
小林秀雄『考えるヒント』評)
by ichiro_ishikawa | 2010-02-11 22:02 | 文学 | Comments(0)