エセー「現実逃避&直視」


 「2」になってから、毎日、出来れば一日数本のペースで書きなぐって行こうと思っていたが、ここのところ日銭仕事で時間が取られ、更新が途絶えてしまった。一回中断すると癖になるから絶対に途絶えさすまいとの意志も、もろいものだ。思索的執筆は精神的にきついから、日々の由なし事の記述でも、得意の誤摩化しYouTube貼付けでもいいから、とにかく一日数本UPを目指さんとす。

 先の土曜は、6人の人間(うち一人は肉親)が「同時に」俺を外に連れ出すオファーをしてくるという、激レアな日であった。3連休の初日という、1日無駄にしてもまだ2日ある「俺と接触するには絶好の日取り」なのだという事をいけしゃあしゃあと述べた輩の誘いに乗る必要はなかったが、ふだん自分から誘う事はない分、誘いは絶対に断らないと決めている俺にとって、あとのセレクトは苦渋の決断だった。体は一つしかないため、中でも最もレアな人物の誘いに応じることになったが、他の4人が「もう誘わねえ」とふてくされてしまう事を恐れる。

 いま俺は分業負担が日増しに増えて行くルーティーンの雑誌作りと共に単行本を2冊同時に編集中で、まずは4月25日(日)、ものすげえものが出る予定。持ち込み企画だが、手の抜けない貧乏性の俺が関与しているということでそれはすげえものになる事必至。乞うご期待だ。3月中に手を離れなければならないが、残りの作業を俯瞰するに到底終わるとは思えず。だが終わらないといろいろな人が、実にいろいろな人が迷惑を被る事請け合い。今は、事象的現実から逃れ、本質的現実を直視するため、ジャックダニエルズをグイッとあおりながら、萩原朔太郎の「内部に居る人が奇形な病人に見える理由」を精読している。

by ichiro_ishikawa | 2010-03-23 00:02 | 日々の泡 | Comments(0)  

名前
URL
削除用パスワード

<< 伝説のTV番組「東京イエローページ」 引用「いい書評」 >>