絵画「シャガール」
シャガールは色彩を造形のように扱った。シャガールの絵の中の赤い馬、青い天使、黄色の顔などは、事物の内面の表現ではなく、色を形と考えた結果だと思う。ぼくは絵を観る時、主題やモチーフよりも、筆致や絵具の表情に眼奪われる。絵を見るということは何を描いているかではなく、如何に描かれているかに最大の関心がある。
という横尾忠則のツイートもひとつのきっかけとなり、上野の東京藝術大学大学美術館で、
ポンピドー・センター所蔵作品展
シャガール―ロシア・アヴァンギャルドとの出会い~交錯する夢と前衛~、鑑賞。
筆致や絵具の表情ばかりを見て回った。画家は絵が上手いな。
壁にかかったシャガールにもたれながら、見下ろすハーバーライトの数を数えたら
明日の朝、白い船で、遠い大陸の果てまで。
by ichiro_ishikawa | 2010-07-06 00:07 | 美術 | Comments(1)