音楽リスニング環境と俺


udiscovermusic.comが「The Greatest Jazz Guitar Albums」といふジャズギター入門特集を掲載してゐて、消されないうちに先日転載しておいたが、そこで紹介されてゐる全アルバムをApple Musicで検索して、プレイリスト(フォルダーのやうなもの)を作つて格納し、ひねもす聴いてゐる。
検索・格納時間は、生活のちよつとした空き時間を利用してちよこちよこやつてゐたので連続ではないが、正味小一時間だらう。
これは画期的だ。

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これが昭和であつたらどうか。
まづ、ジャズギター入門特集といふのはジャズライフとかニューミュージックマガジン、ギターマガジンといつた雑誌に載つてゐるのである。だから書店まで足を運び、選び、買ふ。持ち帰り、読み、その中のアルバムリストをルーズリーフに書き写す。ここまでで1日かかる。
そしてそのリーズリーフ片手にレコード店へ駆け込み、リストと付き合はせながら物色。たいてい、無いものも結構あるので、さうした場合、周辺の町をハシゴすることになる。全部集めるのは至難の技だ。金の問題もあり50枚ぐらいとなると週1枚買つて行つたとしても1年はかかるだらう(レンタルといふ手もあるが)。
さらにそれを1枚1枚カセットテープにダビングするのだが、平成なら、PCや何やらに取り込むことになる。いづれにせよ、この時間がバカにならぬ。容量の問題で外付けハードディスクに保存するのであれば、その外付けハードディスクは容易に壊れうる、といふリスクも忘れてはいけないだらう。

以上、壮大な営みが小一時間に短縮されたのである。
革命的、と言つてもよい。
これから音楽の世界にどつぷり入つて行かうといふ輩には、この上ない便利な時代が到来した。 無料で情報と音楽が手に入り(音楽は月980円だが)、あらゆる音楽(邦楽はまだまだ完全ではない)をいつでもどこでも聴けて、独自の切り口でのオムニバステープ(プレイリスト)も一瞬で作れて、いくらでも独自の聴き方ができるのである。

本は電子書籍と紙版は両立するし、映画もよほどバキバキのシステムを自宅に組まない限り映画館に観に行くといふ行為はなくならないだらう。しかし音楽に於いては、メディアとしてのCDはもはやお呼びでない。

といふわけで、30年余の歳月をかけて蓄積してきた3000枚のCD、レコードコレクションは「CDレコード棚」といふ一オブジェと化してゐる。これなら「レコード棚の絵」を飾つてゐるのと変はらない。


※この環境を整へるためには、実はSOFTBANK等の通信会社に月額1万6000円ほど払ふ必要があることを見逃してゐるわけではない。これは音楽を聴かなくてももはや必須の出費、固定費なので問はないことにするまでである。これが固定費となつたことの恐ろしさは別問題なので別稿に譲る。




by ichiro_ishikawa | 2017-09-26 09:32 | 音楽 | Comments(0)  

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