新木場にてゲスギグ鑑賞。

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ゲスギグ初鑑賞。

今年の夏にゲスを初めて知つてからわづか3ヶ月、その間、Apple Musicで全音源を聴き倒し、印をつけ、プレイリストを作り、ギターとベースをコピーし、歌ふ、といふ行為を続けてきたわけだが、ふと「生ギグ観てえな…でもドームはやだな」と思つてゐたら、なんとライブハウスで普通にやつてゐるといふ。何かすごく話題になつてゐたし、紅白にも出たといふ噂を聞いてゐたため、てつきりドーム、ホールクラスかと思ひ込んでゐた。だがこれだけの才能、最後のライブハウスだらう、来年からはもう数百キャパではやれないだらう、と、すべてのゴトシと用事を抛つて新木場スタジオコーストへ向かつた。

ボーカル、ギター、ベース、キーボード、ドラム、コーラス、MCすべてよし。

オーディエンスも品が良いといふか大人しい女の子が多く、よい。嬌声もモッシュもなく、かといつて冷めてるわけでもない、丁度よい盛り上がり方で、これは新鮮だつた。

全盛期の若いバンドのギグといふと、1994〜95年のOasis、Radioheadら以来、実に20年ぶりの参戦だつたわけだが、世の中変はつた。なんといふか、みなライブ慣れしてゐる。おそらくこれもインターネットだ。YouTubeで世界中のギグを観られるし、フェスもふんだんにあるし、あらゆるものが用意周到なアイツが考えたゲーム、「こんなもんでしょ」なのだらう。20年前は、まだガツガツしてゐた。興奮してゐた。ドラッグが蔓延してゐた。クラブ文化の残り火があつた。今の若いロックファンはものすごくオトナチックなのであつた。おそらく最年長であつた40半ばのオッサンが居ても浮かない、心地よいスペースがそこにはあつた。

新しい発見としては、川谷絵音のベシャリがものすごく面白いといふ点。一回一回がすごく長いのだが、みな、ちよつとしたすべらない話レベルであつた。極め付けが本ツアーで毎回やつてゐるといふアコギ即興弾き語り。オーディエンスから6つのワードをもらひ、ステージ上で5〜6分で曲を作り披露する。この日は「豚足」「ハイボール」「大戸屋」「宮古島」「女子高生」「ゲシュタルト崩壊」
この作詞作曲タイムの間はベースの休日課長の漫談で繋ぐ。その間、絵音はギターを持つてゐるのだが一切弾かず、腕を組みただただ黙考してゐる。これは歌詞を考へてゐるのであつた。歌詞さへできれば曲はその場で如何様にもつけられるといふのだらうか。
実際、出きたその即興ソングは、歌詞が素晴らしいのであつた。
ゲスはメロディと楽曲構成やアレンジが素晴らしいと思つてゐたし、実際ものすげえのだが、なにより歌詞がすげえのだと思ひ知つた。
まあつまり全部だな。よいバンドといふのはさういふものだ。魅力がすごいよ。

ちなみに川谷絵音は大学時代、武蔵小金井のデニーズでバイトをしてゐたといふことが、今回のそのすべらないMCで発覚。ウィキペディアによると川谷は1988年12月生まれで東京農工大学工学部応用分子化学科卒業。農工大工学部は東小金井にキャンパスがあり、といふことは、浪人留年をしてゐなければ2007年4月〜2011年3月まで在学していたといふことで、デニーズでのバイトもその間であらうか。
なぜこれが大事かといへば、俺は2009年12月に武蔵小金井に引越し、爾来2011年頃までその武蔵小金井デニーズにかなり入り浸つてゐたため、川谷の大学時代後半、界隈で遭遇してゐた可能性が大いにあるのであつた。だからどうといふことはないが、縁を感じないでもない。



by ichiro_ishikawa | 2017-11-07 09:14 | 音楽 | Comments(0)  

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