iPhoneのなき二日間

土曜朝、商用のためのぞみで京都へ行くも、座席ポケットにiPhoneを置き忘れて降車。
降りた瞬間気づいたため、窓から身を乗り出してホーム確認をしてゐた車掌に、「忘れ物した、取りに行かせてくれ」と頼んだが、「否、駅員に言へ」と一蹴されたため、すぐに駅案内所へ。
「当該車両は博多行きのため、おそらく博多で預かることになる、4時間後に博多駅に電話したまへ」とのこと。

京都での所用中、知り合いにケータイを借りて博多駅に電話したところ、「確かに預かつてゐる、取りに来るか着払ひで送るか選べ」と言ふので、笑止。お前が来い、と思ひつつ着払ひを指示。ただし東京へは二日かかる、月曜着だと言ふ。

といふ訳で、土曜、日曜をiPhone無しで過ごすことになつた。

まづ京都から東京への帰路、殆どの「モノ」がiPhoneに搭載されてゐるため、車中でやらうとしてゐたことが何もできないことに気づく。

・スケジュール確認
・ゲラ読み
・PDF化しておいた資料読み
・メール
・ネット検索、webサイト閲覧、SNS
・Apple Musicでの音楽視聴
・電子書籍読み
・youtube視聴
・mapでの富士山通過確認
・Google earthでの世界の街並み見学

で何をしていたかと言ふと、紙の本の読書。
やはり最終的に信頼できるのは紙の本だつた。
2時間半の間に、単行本1冊、文庫3冊、短歌結社誌1冊を、熟読、読破。
もしiPhoneがあつたなら、これらはおそらく1ページも読まれることはなかつたことを考へると、いかに普段、iPhoneに貴重な読書時間を奪はれてゐるかが露呈した形だ。
ゴトシや連絡は滞るが、大したことはない。平日の昼間にグワッとやればよい。読書の方が大事である。
このひたすら読書のお陰で、億単位の企画が2本浮かび、ひとつのある重要な思想が芽生えた。

置き忘れて大正解であつた。いやむしろあへて置いて行つたといふ方が真実に近い。さらにはいつそ金輪際iPhoneは捨ててしまはうとさへ思つたのだつた。






by ichiro_ishikawa | 2017-11-13 13:00 | 日々の泡 | Comments(0)  

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