遅れてきたファンの音楽の聴き方


知つたときすでにデビューから5年が経つており、ミニアルバム3枚、フルアルバム3枚が出ていて、またそれらには収録されてゐないシングルのカップリングなども多数あり、そしてそれらがApple Musicでいつでも聴けるといふ、かつYouTubeにはシングルのMV、テレビやライブ出演時の模様があまたアップされてゐるといふ状況であつた。

音楽や映画、文学などを、あるミュージシャンなり監督なり作家別にその作品群を遡つて渉猟していくといふことは普通のことであるし、散々して来た。それだけが青春だつたとも言へる。けれど、今回が特異なのは、これらのアーカイブが一挙に目の前にあるといふことと、それが今のアーティストである、といふことである。

かのやうな初めての事態に遭遇して、どう処したか。

まづApple MusicとYouTubeでバーッと聴いていつた。最初はムムムとなるものと、ふーんで終はるものと様々である。
そのうち激名曲なるものが複数あることに気づき、Apple Music内に「ベスト」的なプレイリストを作りその中に名曲を放り込んでいく。
そしてあとはこのベストプレイリストばかりを延々とリピートで聴いていつた。

次第にそのベスト以外によいものはないかと、改めてApple Musicでベスト以外のものもバーツと聴いていく。すると隠れた名曲といふものがものすごい量あることに気づいた。すかさず「地味に名曲」プレイリストを作成。そしてあとはこの「地味に名曲」プレイリストばかりを延々とリピートで聴いていつた。

次第に、名曲だけが名曲ぢやない、他にも何かないか、と改めてApple Musicでバーツと聴いていく。するとマニアックだなこれは、すげえよいなといふものや、かつけえリズムだな、フレイズだなといふ楽曲もまた数多あることに気づき、すかさず「マニアックな名曲」といふプレイリストを作る。

かうして3つのプレイリストをそのときの気分に応じてグワッと聴きたおしていつた。
するとふと「さういやアルバム単位で聴いてなかつたな」と気づき、今度はアルバムごとに聴くといふ、極めてオーソドックスなことを、最後にやることになつた。

さらに、ジャケットやロゴがまたいいんだよな、といふ想いが過ぎり、「CDを買っとくか…音がやはり違うだらうし、ビートルズ級ならモノとしても残して置かなければならないだらう…」といふ危ない想念に苛まれた。
しかしAmazonを見ると、初回限定盤とかトートバッグ付きとか同じ作品でもいろいろなバージョンがある。これは面倒だと、購入を断念する理由ができたことに一瞬喜ぶも、初回限定盤などのレアものもまだ結構安価で手に入ることが判明、さらに、トートバッグなど少し欲しいやも…との想いが頭をもたげてきた。
そしてさらに、「とはいへまだ5年。これからさらに名作が、あと数年は繰り出され続けるだらう。とすると今ここで追いついておくといふのもアリではないか」といふ結論に達し、買ひ目の多い3連単馬券をネットでサクッと買つてしまふやうに、購入確定ボタンをクリック。11枚で12,000円ほどの散財。1年分のApple Music費だ。しかし「モノホンには金を惜しまない」とてめえに言ひ聞かせ、いま到着を待つてゐる。


by ichiro_ishikawa | 2017-12-19 08:57 | 音楽 | Comments(0)  

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