とんねるずと俺


氷室に続きとんねるずも引退(みなおか終了)。
カリスマが去つた。



とんねるずは素人時代のTVジョッキーこそ後追いであるが、お笑いスタ誕以来、ピョン吉ロックンロール、オールナイトフジ、コラとん、オールナイトニッポンとリアルタイムでずつと追つてきてをり、みなおかに至つては当然火曜ワイスペでの特番(1〜4)からビデオ保存してゐる。ジャッキーチェン率いる香港サッカーチームがさんま率いる日本のザ・ミイラとの国立競技場で対戦した際に、ミイラに木梨が参加するとなつたら、中学の卒業式を終へたその足で観にも行つた、そこまでのファンである実は。

とんねるずはボウイ吉川長渕と並ぶ中学時代(1984-86)のヒーローなのであつた。それらの共通点は、1984-86年がそのキャリアにおける全盛期であること、未だに現役最前線に居ること、内実的には男つぽさである。
世における俺自身の見え方とは、両性具有の文学少年であらうが、内面はバリバリ硬派の体育会的精神の持ち主で、実際スポーツブリバリである。だからか、さうした男を好む傾向にあるのであつた。いはば矢吹丈の系譜だ。

とんねるずのどこが好きだつたかといふと、ザ・ベストテンで松下アナを石橋が羽交い締めにして木梨がドロップキックするところだつたり、夕やけニャンニャンでおニャン子クラブに切れてセットを壊して途中退場するところだつたり、スタジオ観覧の中高生をボコボコに蹴り飛ばすところだつたり、要は2018年現在においてすべてご法度な、その破天荒な行動である。
そして何より、石橋は帝京の野球部補欠投手で、木梨は同じく帝京の、3年時に全国制覇を遂げたサッカー部の補欠である。石橋の代は帝京にしては弱いチームだつたがそれでも早実と黄金期を築いた時代のピッチャーであり、木梨も補欠とはいへ全国制覇を遂げた代にして、都大会では出場も果たしたほどの、ギリ補欠であり、つまり全国レベルのスキルを持つ選手であつた。
そこが好きだ。

とはいへ本当に好きだつたのは昭和までで、1990年以降、生ダラが始まつた辺りからは全く見ることがなくつた。プロレスは83年、ジャンプは86年で引退したやうにとんねるずも91年まで、長渕は94年、氷室と吉川も96年までで追はなくなつたから、2018年の今の今までずつと追いかけてきたわけではないのだが、「昔入れあげてゐた」人なわけで、要はてめえの青春を懐かしんでゐるだけに過ぎないと言へば過ぎない。しかし「昔入れあげてゐた」人は、どうしたつて一生好きなのであつた。

さうした昔入れあげてゐた人が、ついに引退するといふと、てめえの青春もついに終はり、「余生」が始まつたな、といふ感を改めて思ひしるのであつた。







by ichiro_ishikawa | 2018-04-01 18:58 | お笑い | Comments(0)  

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