中森明菜の最高傑作「Blonde」に決定


薬師丸ひろ子のベストが「Woman "Wの悲劇"より」(1984年10月24日、作詞: 松本隆、作曲: 呉田軽穂)であることが前に分かつたが、ここへ来て、中森明菜は「Blonde」であることが判明した。

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作詞作曲:BIDDU, WINSTON SELA

編曲:中村哲/日本語詞:麻生圭子

1987年6月3日 ワーナーパイオニア



原曲は、シングル発売後の1987年8月25日に発売された全曲英語詞のスタジオ・アルバム『Cross My Palm』収録曲「THE LOOK THAT KILLS」だが、こちらはシンセをかませすぎて凡庸な80sポップの域を出てゐない。特に明菜の歌唱もキーを上げすぎてゐて魅力は半減してゐる。英語もハマつてない。




しかし、この麻生圭子による日本語詞、中村哲のアレンジからなるシングル「Blonde」は、最高傑作に生まれ変わつてゐる。

麻生圭子は吉川晃司「 You Gotta Chance 〜ダンスで夏を抱きしめて〜」(1985)の作詞者でもある。中村哲は森園勝敏のバックバンドやプリズムで活躍したミュージシャンにして多数のポップスを手がけてゐる職業作編曲家。

シングル「Blonde」は、1980年半ば以降、歌謡界が急速にロック、洋楽志向へ進む中、洋楽テイストを盛り込みながら最終的にはウェットな日本の歌謡として成立させたもの。その洋邦のブレンド加減がよい。八百万の神的な日本ならではの、ザッツ歌謡曲である。

ベキッ、ベキッといふ強いアクセントをかますプリングベースを筆頭に演奏、サウンドが素晴らしいが、なんと言つても明菜の歌唱と振り付けがよい。セクシー極まりない低音から、サビでの明菜ギリ高温域でのさらにセクシーな歌ひ上げは、最初から最後まで喘いでゐるかのやうな妖艶さである。



呼ばれるまま かしずいた 

出逢えたのが 奇跡のようね 


私より強い男を捜してた 

その低い声に 髪を引きずられ 夜へ 

乱れたい  


Blondy Tonight 

女は誰も 劇しく愛されたい 

時代が甘やかすから 

男たち 愛に手を抜くの 

やるせない  


この私を 黙らせて 

愛を縛る 眼差しの系 


微熱より熱い 男を待ってた 

氷が溶けてく オーラの炎で 胸に 

狂わせて  


Blondy Tonight 

女は誰も 本当はだまされたい 

綺麗と愛していると 男たち 

言葉を使って  


稲妻のような 男ならいいわ 

別離れる時には 愛だけ残して 消えて 

許すから  


Blondy Tonight 

女は誰も きらめき愛されたい 

時代に逆らいながら 踊りたい 

抱きしめられて



by ichiro_ishikawa | 2018-04-13 09:13 | 音楽 | Comments(1)  

Commented by さんきち at 2018-06-01 21:13 x
ブロンドのジャケットは、豊かな胸元にドキドキしてしまいます。
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