高宮斎場


キリスト教や仏教、ヒンズー教、イスラム教などの宗教美術は、信仰にかかはらず、美的に惹かれるところが多々あつたが、いまは神社だ。

昔、池田晶子が、そこには何もない、といふことを書いてゐて、いつか神社に行つてみたいと思つてゐたが、このたび縁あつて、福岡の宗像大社の高宮斎場まで足を運んだ。

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高宮斎場は、樹木自体を神の御座所とする神籬(ひもろぎ)で、間近で直接見ることが出来る全国でも数少ない古代祭場の一つ。なお岩を神の御座所とするのは磐座(いわくら)。


古事記に、アマテラスとスサノオの誓約(うけい)といふクダリがあり、アマテラスがスサノオの持っている十拳剣(とつかのつるぎ)を受け取って噛み砕き、吹き出した息の霧から三柱の女神(宗像三女神)が生まれたといふが、その三女神が降り立つた場所が、この高宮斎場である。


ちなみにそのクダリは、次にスサノオが、アマテラスの「八尺の勾玉の五百箇のみすまるの珠」を受け取って噛み砕き、吹き出した息の霧から五柱の男神が生まれたとある。


で、地名にもある八王子といふのは、この宗像三女神と五柱の男神を指すと知り、へえさうなんだ、知らなんだ、と思つた。





by ichiro_ishikawa | 2018-07-30 18:31 | 日々の泡 | Comments(0)  

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