ふと思い出しこと


今となつては昔のことだが語るに値すると思はれるので語り始めることにするのだが、
といふのを、グッと省略したのが、
「今は昔、」であり、
かうした省略の技術といふか感性といふか韻文力は、短歌や俳句といつた短詩型文学がきはめて発達してゐる日本ならでは、日本語ならではのものだと思はれる。
が、これは本題ではなく、今は昔、
テレビのスタジオライブの観覧といふものに初めて行つたとき、テレビ画面に映る前列に見栄えやノリの良い若い女の子たちが配され、俺などは絶対映らないドラムの後ろに回されて、なるへそな、俺がディレクターでもそのやうにレイアウトするだらうなと自ら納得したのだが、一方でやはり冬の寒空の下で何時間も待たされてやつと入場させてもらへたと思つたら音がちやんと聞こえずステージを見ることもできないバックヤードかよ、と不服でなかつたこともなかつたのだが、その時はドラムが高橋まことで、高橋まことをこそ見たかつたので、実は願つたり叶つたりだつたのであつた。
スティックさばきは勿論、バスドラムをキックする様からハイハットの足踏みまでじつくり見ることができた。
以上。





by ichiro_ishikawa | 2018-10-27 02:55 | 日々の泡 | Comments(0)  

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