松任谷由実の、アルバムのみの収録曲から隠れた佳作を発掘中だが、もつともさういふ、B面も含めたシングルリリースされてゐない佳曲では、すでに「卒業写真」(『Cobalt Hour』1975)、「中央フリーウェイ」(『The 14th Moon』1976)、「冷たい雨」(『OLIVE』1979)、「Destiny」(『悲しいほどお天気』1979)、「恋人がサンタクロース」(『SURF&SNOW』1980)、「真珠のピアス」(『Pearl Pierce』1982)、「リフレインが叫んでる」(『Delight Slight Light KISS』1988)がある。
これらはテレビや何やらで流れてゐたのか、余りにも有名で、ファンになる前から元々知つてゐたものであり、今のプロジェクトとは、もつと隠れたものの発掘作業である。
そして、佳曲がないことを祈りながら、恐る恐る掘つてゐることは以前書いた。
しかし、早速4曲も見つかつてしまつた。
「生まれた街で」
(『Misslim』1974)
細野晴臣の変なベースがいい。
「Cobalt Hour」
(『Cobalt Hour』1975)
やはり細野晴臣の変なベース。メロディもいい。
「破れた恋の繕し方教えます」
(『No Side』1984)
これも聴きどころはおかしいベース。このおそろしいスラッピングはLouis Johnsonかと思はれる。
(アルバムクレジットとして高水健司、Louis Johnsonとあり)
「無限の中の一度」
(『TEARS AND REASONS』1992)
バブル期の大作路線だが、いかにもな時代の打ち込みベース&ドラム、シンセ、キーボードの伴奏、サックスがいい。