詳細年表 40代 戦後の小林秀雄

「コメディ・リテレール」。母、精子死去。『無常といふ事』『モオツァルト』「秋」。「ゴッホの手紙」連載開始


1946年(昭和21)44歳
1月
『近代文学』同人との座談会「コメディ・リテレール――小林秀雄を囲んで」(2月号に掲載)

2月
『無常といふ事』(創元社)

5月27日
母、精子死去(66歳)

6月
「新日本文学」で〈戦争責任者〉に指名される

7月1日
『作家論』(民友社)
7月
座談会「偉大なる魂について」(「世界文学」第三号)

8月31日
明治大学教授辞任

この頃
水道橋駅のプラットホームから墜落し、湯河原で2ヶ月間静養する

11月
「ドストエフスキイのこと」(『時事新報』)

12月
青山二郎、石原龍一と『創元』を編集し、「モオツアルト」を発表

 
1947年(昭和22)45歳
2月
サント・ブーヴ『我が毒』(翻訳、養徳社)

3月
「ランボオIII」(『展望』)

7月
『モオツアルト』(創元社)
座談会「旧文学界同人との対話」(『文学界』)

8月
「推薦の言葉」「サント・ブウヴ選集」第一巻月報、実業之日本社

9月
辰野隆、青山二郎と鼎談(『文学界』) 

10月
「光悦と宗達」(『國華百粋』第四輯)

11月
「文藝復興」誌のため北海道を旅行

12月
「梅原龍三郎」(『文体』復刊第一号)
*この年、鎌倉で音楽講座のため「表現について」を講演


1948年(昭和23)46歳
1月
「横光さんの死」(『毎日新聞』)

2月
片山修三と対談「小林秀雄氏との一時間-近代自我をめぐって」(『個性』)

3月 
桑原武夫と対談「神秘と現実」(『世界文学』)
「横光さんのこと」(『改造文芸』創刊号)

3月6日
菊池寛死去(六十歳)→「菊池さんの思ひ出」(発表誌未詳)

4月
「鐵斎I」(「時事新報」)
創元社取締役就任

6月
鎌倉市雪ノ下39番地に移転(いわゆる「山の上」の家)
6月15日
『文藝評論』再刊(日産書房) 

7月
座談会「菊池寛・人と文学を語る」(『別冊・文藝春秋』)
京都で湯川秀樹と対談→「人間の進歩について」(『新潮』8月号)

8月
坂口安吾と「伝統と反逆」の題で対談(『作品』創刊号)

9月
「骨董」(発表誌未詳)
9月10日
ランボオ『地獄の季節』再刊(三光社)
9月15日
『ドストエフスキイ』(弘文堂「アテネ文庫」)

10月
大阪で「私の人生観」講演

11月
「チェーホフ」(季刊『批評』)
「『罪と罰』について」(『創元』)
正宗白鳥と「大作家論」の題で対談(『光』)
11月20日
『ランボオ詩集』(創元社)刊行、「後記」を付す

12月
「ゴッホの手紙」連載(『文体』)
『対話 人間の進歩について』(新潮社)
*この年、福田恆存を知る


1949年(昭和24)47歳
1月
三好達治・富岡益次郎と「鐵斎を語る」の題で鼎談(『新文学』)
「西欧文学と日本文学他」の題で太田水穂と対談(「潮音」)
「文化について」講演(横光利一追悼講演会)

2月
『小林秀雄対話録』(創芸社)

3月
「鐵斎II」(『文学界』)
「島木君の思ひ出」(『文藝往来』)
「死体写真或は死体について」(『作品』)
「翻訳」(『創元月報』第六号)

4月
座談会「小林秀雄とともに」(『季刊文藝評論』第二輯)
『談話「政治的な常識について〈共産党に望む〉」(民主評論』)

5月 
「文化について」「第一回横光利一賞銓衡記」(『改造文藝』第四集)
「現代文学雑談」の題で舟橋聖一、河盛好蔵と鼎談(『新潮』)
「同姓同名」(発表誌未詳)

6月
「吉田満『戦艦大和の最期』」(『サロン』) 

7月
「私は思ふ(「私の人生観」の一部)」(『文学界』)
「ゴッホの手紙」第二回(「文体」第四号)
「知識階級について」講演(読売新聞社講演会)
三好達治と「文学と人生」の題で対談(「文体」)

8月
「中原中也の思ひ出」(『文藝』)

9月
「美の問題(「私の人生観」の一部)」(『新潮』)
「私の人生観」(『批評』)

10月
『私の人生観』(創元社)
「知識階級について」(『作品』第四集)
「トルストイ」(『トルストイ全集』第一巻月報、講談社)
「感想(芥川氏の作品は...)」(「芥川龍之介の美神と宿命」の後半)(『芥川龍之介作品集』内容見本、岩波書店)
*奥湯河原の加満田旅館を常宿とし、毎年年末年始を過ごすようになる


1950年(昭和25)48歳

1月
「秋」(『藝術新潮』)
「酔漢」(『文学界』)
「『きけわだつみのこゑ』」(『夕刊新大阪』)
「感想(相州の...)」(未詳)

2月
「蘇我馬子の墓」(『藝術新潮』)
「古典をめぐりて」の題で折口信夫と対談(「本流」一号、國學院大學)
座談会「除夜の鐘」(『文学界』)

3月
「雪舟」(『藝術新潮』)

4月
「詩について」(『現代詩講座第一巻』創元社)
「信仰について」(『宗教は人類を救い得るか』有恒社)
「表現について」(『哲学講座第五巻』筑摩書房)
「『キティ颱風』を読む」(「文学座パンフレット」)
「第二回横光賞銓衡記」(『改造文藝』)
青山二郎と対談(『藝術新潮』)
座談会「現代文学の全貌」(『文藝』)

5月
「或る夜の感想」(『新潮』)
「辰野隆訳『フィガロの結婚』を読む」(『朝日新聞』)
読売文学賞銓衡委員に

6月
「年齢」(『新潮』)
「文化について」(『読売新聞』)

7月
「好色文学」(『新潮』)
「人物評」(『朝日新聞』)
座談会「今日の出版を語る」(『BOOKS』第五号)

8月
「ニイチェ」(『ニイチェ全集』内容見本、創元社)
「『ペスト』」(『新潮』)
この頃「雲の会」に参加

9月10日
創元社版の第一次『小林秀雄全集』(全8巻)刊行開始(『第五巻 ドストエフスキイ』から)

9月
「日本美術」の題で矢代幸雄・亀井勝一郎と鼎談(『藝術新潮』)
「金閣焼亡」(『新潮』)
「高野山にて」(『夕刊新大阪』)

10月 
「ニイチェ雑感」(『新潮』)
井伏鱒二、硲伊之助と鼎談「放談八題」(『群像』)

11月
「偶像崇拝」(『新潮』)
「感想(ジイド全集に...)」(『ジイド全集』月報第五号、新潮社)
座談会「文学と演劇」(『展望』)
「燈下清談」の題で折口信夫と対談(『図書新聞』)

12月
「『ヘッダ・ガブラー』」(『新潮』)
「瓢鮎図」(高田保『第2ブラリひょうたん』塙書房)


1951年(昭和26)49歳
1月
「ゴッホの手紙」連載(『藝術新潮』)
「武蔵野夫人」(『新潮』、『財政』別冊第三号)
「真贋」(『中央公論』)
「『ひかげの花』」(『荷風全集』第一六巻月報、中央公論社)
「感想」(「「群像」の正月号に...」)(『大阪新聞』)
「感想」(「「中央公論」の正月号の...」)(『読売新聞』)
「感想(一年の計は...)」(掲載誌未詳)

2月
徳川夢聲と対談「常識問答」(『新潮』)
「ゴッホの手紙(2)」(『藝術新潮』)
「悲劇について」を講演(「雲の会」)
大岡昇平と対談「朝の訪問」(NHK第一放送)

3月
『小林秀雄全集』で芸術院賞受賞。
「ピカソの陶器」(『朝日新聞』)
「ゴッホの手紙(3)」(『藝術新潮』)

4月
大岡昇平、河上徹太郎らと創元社版『中原中也全集』編纂
『真贋』(新潮社)
「マチス展を見る」(『読売新聞』)
「中原中也全集によせる」(創元社『中原中也全集』内容見本)
「ゴッホの手紙(4)」(『藝術新潮』)

5月
「古典敬愛の情」(『谷崎潤一郎新訳源氏物語』内容見本、中央公論社)
「ゴッホの手紙(5)」(『藝術新潮』)

6月
「悲劇について」(『演劇』創刊号)
「ゴッホの手紙(6)」(『藝術新潮』)

7月
「演劇の理想像」の題で加藤周一と対談(『演劇』)『芸術家』(新潮社)
「ゴッホの手紙(7)」(『藝術新潮』)

8月
座談会「オスロ土産話」(『演劇』)
「米川正夫氏の訳業」(『ドストエフスキイ全集』内容見本、河出書房)
「ゴッホの手紙(8)」(『藝術新潮』)

9月
「メニューヒンを聴いて」(『朝日新聞』)
「ゴッホの手紙(9)」(『藝術新潮』)
「現代文学とは何か」の題で大岡昇平と対談(『文学界』)

10月
「政治と文学連載」(『文藝』)
「トルストイを読み給へ」(『BOOKS』)
「ゴッホの手紙(10)」(『藝術新潮』)

11月
「政治と文学(2)」(『文藝』)
「崑ちゃん」(清水崑『筆をかついで』序文、創元社)
「ゴッホの手紙(11)」(『藝術新潮』)
「芝居問答」の題で福田恆存と対談(『演劇』)

12月
「政治と文学(3)」(『文藝』)
「ゴッホの手紙(12)」(『藝術新潮』)
佐古純一郎『純粋の探求』(甲陽書房)に「序文」


by ichiro_ishikawa | 2019-06-30 15:00 | 文学 | Comments(0)  

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