詳細年表 50代の小林秀雄

「中庸」執筆、「「白痴」についてII」「近代絵画」連載開始



1952年(昭和27)50歳

1月

「中庸」(『朝日新聞』)

「ヴァイオリニスト」(『新潮』)

「セザンヌの」自画像」(『中央公論』)

「ゴッホの手紙(13)」(『藝術新潮』)

「ヨーロッパ周遊」の題で岸田国士、硲伊之助と鼎談( 『群像』)


2月

「ゴッホの手紙(14)」(『藝術新潮』)連載終了

「『賭はなされた』を見て」(『西日本新聞』)

「『天井桟敷の人々』を見て」(『読売新聞』)


3月

文藝春秋社主催の「文藝春秋30周年記念愛読者大会」で講演

東京で文士劇「父帰る」に出演

  

4月

座談会「文藝春秋三十年の思ひ出」(『文藝春秋』)

座談会「文学界二十年の歩み」(『文学界』)

京都・大阪で文士劇「父帰る」に出演

「雑談」(『婦人朝日』)


5月

「「白痴」についてII」(『中央公論』)連載


6月

「埴輪」(『日本の彫刻 上古時代』美術出版社)

「「白痴」についてII(2)」(『中央公論』)

『ゴッホの手紙(書簡による伝記)』(新潮社)


7月

「「白痴」についてII(3)」(『中央公論』)


8月

「「白痴」についてII(4)」(『中央公論』)


9月

「「白痴」についてII(5)」(『中央公論』)

座談会「芸術批評について」に出席(『藝術新潮』)


10月

「「白痴」についてII(6)」(『中央公論』)

「自分の本」(『限定版手帖』九号)

「現代文学の諸問題」の題で石川淳と対談(『群像』)

文藝春秋講演会(山陰地方)で「文芸雑感」を講演


11月

「「白痴」についてII(7)」(『中央公論』)


12月

「「白痴」についてII(8)」(『中央公論』)

今日出海とヨーロッパ旅行に出発



1953年(昭和28)51歳

*旅程は、パリーエジプトーギリシアーイタリアーパリースイスースペインーパリーオランダーイギリスーアメリカ


1月

「「白痴」についてII(9)」(『中央公論』)

『ゴッホの手紙』により讀賣文学賞受賞


2月 

「序文」(井上友一郎『桃中軒雲右衛門』講談社)


3月

「エジプトにて」(『朝日新聞』)


4月

「欧州通信」(『朝日新聞』)


5月

『昭和文学全集13 小林秀雄・河上徹太郎集』(角川書店)


7月

アメリカを経由して帰国。

『現代随想全集9 正宗白鳥・小林秀雄集』(創元社)


10月

「喋ることと書くこと」「読書週間」「近代絵画」を講演(日本文化放送)


11月

「わが滞欧作品(写真)」(『藝術新潮』)


12月

「ギリシア・エヂプト写真紀行」(『藝術新潮』)

*この頃、青山二郎と疎遠になる  



1954年(昭和29)52歳

1月

「喋ることと書くこと」(『新潮』)

「自由」(『朝日新聞』)


 2月

「読書週間」(『新潮』)

『小林秀雄文庫』(全5巻、中央公論社)刊行開始


3月

「近代絵画」(『新潮』)連載開始

「近代絵画(1)ボードレール」(『新潮』)


4月

「推薦の言葉」(『ボードレエル全集』内容見本、創元社)


5月

「近代絵画(2)モネ1」(『新潮』)


6月

「近代絵画(3)モネ2」(『新潮』)


7月

「近代絵画(6)セザンヌ3」(『新潮』)

中村光夫を相手に「批評について」(NHK第二放送)


8月

「近代絵画(4)セザンヌ1」(『新潮』)

永井龍男を相手に「批評について」(NHK第二放送、以後1966年まで12回にわたって、NHKの対談及び座談会に出席)


9月

「近代絵画(5)セザンヌ2」(『新潮』)


10月

「近代絵画(7)セザンヌ4」(『新潮』)

「ゴルフ随筆」(『小説新潮』)

「文藝春秋文化講演会」(北九州地方)で講演


11月

「近代絵画(8)セザンヌ5上」(『新潮』)

「栗の樹」(『朝日新聞』)

「推薦の言葉」(『現代日本詩人全集』内容見本、創元社)


12月

「近代絵画(9)セザンヌ5中」(『新潮』)

「美しい美術の吸収消化」(『世界美術大辞典』内容見本、河出書房)


                                            

1955年(昭和30)53歳

1月

「鐵斎III」(『現代日本美術全集』第一巻、角川書店)

「ピラミッドI」(『朝日新聞』)

「近代絵画(10)セザンヌ5下」(『新潮』)

「第一回新潮社文学賞選後評」(『新潮』)

「文学・芸術・人生」の題で伊藤整と対談(『文藝』)

湯川秀樹、笠信太郎と「新春座談会 現代の良識とは」(NHK第二放送)

亀井勝一郎、河盛好蔵と鼎談「政治について」(NHK第二放送)(『週間NHK新聞』に掲載)


2月

「近代絵画(11)セザンヌ6」(『新潮』)


3月

「近代絵画(12)セザンヌ7」(『新潮』)

「ゴッホの墓」(『朝日新聞』)

「推薦の言葉」(『伊藤整全集』内容見本、河出書房)


4月

「美の行脚」の題で河上徹太郎と対談(『藝術新潮』)

「感想(先日、ディズニーの...)」(『新潮』)

「常識(先ごろ...)」(『朝日新聞』)

「確信に基づく文化論」(福田恆存『文化とはなにか』カバー刷込み推薦文、東京創元社)

文藝春秋社主催の「文化講演会」(東北地方)で講演


5月

「近代絵画(13)セザンヌ8」(『新潮』)

「小説」(『文学新聞』)


6月

「菊池寛」を『文藝春秋』(臨時増刊号)

「教育」(『朝日新聞』)

「近代絵画(14)ゴッホ1」(『新潮』)

「志賀直哉氏の文学」(『志賀直哉全集』内容見本、岩波書店)


7月

「理想」(『朝日新聞』)

「近代絵画(15)ゴッホ2」(『新潮』)

『小林秀雄対話録』(新潮社)


8月

「ハムレットとラスコオリニコフ」(『新潮』)

「民主主義教育」(『朝日新聞』)


9月

第二次『小林秀雄全集』刊行開始(新潮社版全八巻)

「近代絵画(16)ゴッホ3」(『新潮』)


10月

小林家、強盗に襲われる(泥棒は戦後四回目)

「近代絵画(17)ゴーガン1上」(『新潮』)

文藝春秋社主催の「文化講演会」(九州地方)で講演


11月

東京宝塚劇場で文士劇出演

「文藝春秋と私」(『文藝春秋』)

「ギリシアの印象」(『中央公論』)

「鐵斎の扇面」(『文藝増刊号 美術読本』)

「近代絵画(18)ゴーガン1下」(『新潮』)


12月

座談会「志賀さんを囲んで」(『文藝』)



1956年(昭和31)54歳

1月

「近代絵画(20)ゴーガン3」(『藝術新潮』、以後「近代絵画」は『藝術新潮』に連載)

正宗白鳥・今日出海と「新春座談会 人生・文学・芸術」(NHK第二放送)


2月

「近代絵画(21)ルノアール1」(『藝術新潮』)

野村光一と「対談 音楽の窓」(NHK第二放送)


3月

「近代絵画(22)ルノアール2」(『藝術新潮』)

「エヴェレスト」(『朝日新聞』)

「ほんもの・にせもの展」(『読売新聞』)


4月

「近代絵画(23)ルノアール3」(『藝術新潮』)

 文藝春秋社の「文化講演会」(近畿地方)で講演


5月

「近代絵画(24)ルノアール4」(『藝術新潮』)

「吉田茂」(『週刊朝日』)

日比谷公会堂の「ドストエフスキイ75年祭」で講演  


6月

「近代絵画(25)ドガ1」(『藝術新潮』)

文藝春秋社の「文化講演会」(信越地方)で講演 


7月

「近代絵画(26)ドガ2」(『藝術新潮』)

創元社刊『坂口安吾選集』の内容見本に推薦文  


8月

「近代絵画(27)ドガ3」(『藝術新潮』)

「ドストエフスキイ七十五年祭に於ける講演」(10月まで『文学界』)


9月

吉川逸治と「映画『ピカソ・天才の秘密』」と題して対談(『藝術新潮』)


10月

「近代絵画(28)ピカソ1」(『藝術新潮』)


11月

「近代絵画(29)ピカソ2」(『藝術新潮』)

「蟹まんぢゆう」を『あまカラ』に発表

文藝春秋社の「愛読者大会」(東京宝塚劇場)で講演  


12月

「近代絵画(30)ピカソ3上」(『藝術新潮』)

修道社刊の『ロシア文学全集』内容見本に推薦文  



1957年(昭和32)55歳

1月

「近代絵画(31)ピカソ3下」(『藝術新潮』)

「美のかたち」の題で三島由紀夫と対談(『文藝』)


2月

「近代絵画(32)ピカソ4」(『藝術新潮』)

『美を求めて』(新潮社)の編纂、同書に「美を求める心」を発表

『鐵斎』を梅原龍三郎、中川一政と共編、同書に「鐵斎IV」を発表


3月

「近代絵画(33)ピカソ5」(『藝術新潮』)


4月

「近代絵画(34)ピカソ6下」(『藝術新潮』)

「鎌倉」(『週刊朝日』)


5月

「近代絵画(35)ピカソ6上」(『藝術新潮』)

文藝春秋社の「文化講演会」(中国地方)で講演  


6月

「近代絵画(36)ピカソ7」(『藝術新潮』)


7月

「近代絵画(37)ピカソ8」(『藝術新潮』)


8月

「近代絵画(38)ピカソ9」(『藝術新潮』)


9月

「近代絵画(39)ピカソ10」(『藝術新潮』)

中央公論社刊の幸田文『おとうと』内容見本に推薦文を発表

「ヴァン・ダインは一流か五流か」の題で江戸川乱歩と対談(『宝石』)


10月

「近代絵画(40)ピカソ11」(『藝術新潮』)

座談会「面影を偲ぶ・中原中也」(大岡昇平、青山二郎、冨倉徳次郎と、NHK第一放送) 


11月

「近代絵画(41)ピカソ12」(『藝術新潮』)

「感想(現代人を...)」(『文藝春秋』)

岩波文庫のランボオ『地獄の季節』改訳・改版刊行  


12月

「近代絵画(42)ピカソ13」(『藝術新潮』)

「まことに有意義な企て」(『谷崎潤一郎全集』内容見本、中央公論社)



1958年(昭和33)56歳

1月

「近代絵画(43)ピカソ14」(『藝術新潮』)

吉田茂と「新春放談」(NHK第一放送)

「国語といふ大河」(『毎日新聞』)


2月

「近代絵画(44)ピカソ15」連載終了(『藝術新潮』)

「悪魔的なもの」(『講座現代倫理』第二巻、筑摩書房)

「火野君の思い出」(『火野葦平全集』内容見本、東京創元社)


3月

談話「流行作家」(「週間NHK新聞」)


4月

『近代絵画』(豪華版、人文書院)

「ピカソ以後」の題で吉川逸治と対談(『藝術新潮』)


5月

「感想(一)」(『新潮』でベルグソン論として「感想」を連載開始)

「平凡な寄稿家」(『週刊朝日』)


6月

「私の空想美術館1 ゴッホとグレコ」(『文藝春秋』)

「感想(二)」(『新潮』)


7月

「私の空想美術館2 ゴヤとホルバイン」(『文藝春秋』)

「戦後女流文学の収穫」(『幸田文全集』内容見本、中央公論社)

「感想(三)」(『新潮』)

 

8月

「私の空想美術館3 エジプト像とペルシャ陶器」(『文藝春秋』)

「写真」(『アサヒカメラ』)

「マルロオの『美術館』」(『藝術新潮』)

「感想(四)」(『新潮』)


9月

「蓄音機」(『藝術新潮』)

「感想(五)」(『新潮』)


10月

「芸術・人間・政治の題で対談(『週間読書人』で編集部と)

文藝春秋社の「文化講演会」(近畿地方)で講演

「感想(六)」(『新潮』)


11月

「ゴッホの病気」(『藝術新潮』)

「感想(七)」(『新潮』)


12月

『近代絵画』により野間文芸賞を受賞

『近代絵画』(普及版、新潮社)

「感想(八)」 (『新潮』)



1959年(昭和34)57歳

1月

「ペレアスとメリザンド」(『藝術新潮』)

「スポーツ」(『日本経済新聞』)

「ゴルフの名人」(『文藝春秋』)

京都で「好きな道」を講演

中村光夫と「文化の根底を探る」の題で対談(NHK第二放送「教養特集」)

「感想(九)」 (『新潮』)


2月

「感想(十)」(『新潮』)


3月

座談会「小林秀雄氏とのある午後」(『年刊モーツァルト』創刊号)

「感想(十一)」 (『新潮』)


4月

「エリオット」(『エリオット選集』第二巻月報、彌生書房)

『週刊文春』発刊記念講演会(名古屋、京都、大阪)で講演

「感想(十二)」 (『新潮』)


5月 

「好き嫌ひ」(『文藝春秋』)

「六十年の夢」(『日本文学全集』内容見本、新潮社)

「感想(十三)」 (『新潮』)


6月

「常識」(『文藝春秋』、以後「考えるヒント」として連載)

「感想(十四)」 (『新潮』)


7月

「プラトンの『国家』」(『文藝春秋』)

『感想』(東京創元社)

「感想(十五)」(『新潮』)


8月

「井伏君の「貸間あり」」(『文藝春秋』)


9月

「読者」(『文藝春秋』)

「推薦の言葉」(『バルザック全集』内容見本、東京創元社)

「感想(十六)」 (『新潮』)


10月

「漫画」(『文藝春秋』)

座談会「小林秀雄氏を囲む一時間」(季刊『批評』)

文藝春秋社主催の「文化講演会」(近畿地方)で講演

「感想(十七)」(『新潮』)


11月

「良心」(『文藝春秋』)

「いい造本」(『川端康成全集』内容見本、新潮社)

東京宝塚劇場の文藝春秋社愛読者大会で講演

池島信平、嶋中鵬二と鼎談「文壇よもやま話」(NHK第二放送「教養特集」)

「感想(十八)」(『新潮』)


12月

「歴史」(『文藝春秋』)

芸術院会員となる

「感想(十九)」(『新潮』)    



1960年(昭和35)58歳

1月

「歴史(原題「見失はれた歴史」)」(『文藝春秋』)

「無私の精神」(『讀賣新聞』)

「感想(二十)」(『新潮』)


2月

「言葉」(『文藝春秋』)

永井龍男らと『菊池寛全集』を編纂

「感想(二十一)」(『新潮』)


3月

「役者」(『文藝春秋』)

文藝春秋新社の『菊池寛文学全集(第二巻)』で「解説」を書く

大岡昇平と『中原中也全集』(角川書店)編纂

「感想(二十二)」 (『新潮』)


4月

「或る教師の手記」(『文藝春秋』)

文藝春秋新社主催の「文化講演会」(四国地方)で講演

「感想(二十三)」 (『新潮』)


5月

「ヒットラアと悪魔」(『文藝春秋』)

「梅原龍三郎展を見て」(『讀賣新聞』)

「詩の伝統に眼をむける」(『T・S・エリオット全集』内容見本、中央公論社)

「感想(二十四)」(『新潮』)


6月

「感想(二十五)」(『新潮』)


7月

「平家物語(藝豫海峡の...)」(『文藝春秋』)

「本居宣長-「物のあはれ」の説について-」(『日本文化研究(第八巻)』新潮社)

「感想(二十六)」(『新潮』)


9月

「現代に生きる歴史」と題して田中美知太郎と対談(『週刊読書人』)

文化勲章の銓衡委員になり吉川英治を推す

「感想(二十七)」(『新潮』)


10月

「感想(二十八)」(『新潮』)


11月

「『プルターク英雄伝』」(『文藝春秋』)

「感想(二十九)」(『新潮』)


12月

「感想(三十)」(『新潮』)



1961年(昭和36)59歳

1月

「忠臣蔵I」(『文藝春秋』)

「古鐔」(『朝日新聞』)

江藤淳と「誤解されっ放しの美」の題で対談(『朝日ジャーナル』)

ストーブの上のやかんを蹴飛ばして足に大やけど


2月

「忠臣蔵II」(『文藝春秋』)

「感想(三十一)」(『新潮』)


3月

「感想(三十二)」(『新潮』)


4月

東海・紀勢地方で文藝春秋新社主催の「文化講演会」出席


5月

「感想(三十三)」(『新潮』)


6月

「学問」(『文藝春秋』)

講談社の『世界美術大系』監修

「感想(三十四)」(『新潮』)


7月

「感想(三十五)」(『新潮』)


8月

「徂徠」(『文藝春秋』)

霧島の第二回学生青年合宿教室で「現代の思想」を講演

「感想(三十六)」(『新潮』)


9月

「感想(三十七)」 (『新潮』)


10月

東京創元社取締役を辞任

九州地方で文藝春秋新社主催の「文化講演会」出席

「感想(三十八)」(『新潮』)


11月

「弁明」(『文藝春秋』)

「感想(三十九)」 (『新潮』)


12月

「ピラミッドII」(『世界美術大系』第二巻、講談社)

「感想(四十)」(『新潮』)



by ichiro_ishikawa | 2019-06-30 16:00 | 文学 | Comments(0)  

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