2006年 12月 27日 ( 2 )

 

ザベストテン2006 映画編

あいさつぁ、抜きだ。
ザベストテン2006 映画編。

11
父親たちの星条旗
監督:クリント・イーストウッド 出演:ライアン・フィリップ

c0005419_2234943.jpg敗戦の悲しみばかりが心を満たした。「硫黄島」はまだ観ていない。

10
太陽
監督:アレクサンドル・ソクーロフ
出演:イッセー尾形、ロバート・ドーソン、佐野史郎、桃井かおり

c0005419_223183.jpg初ソクーロフ。ヒトラーとスターリンの3部作らしいが、興味をそそる。

9
ブラック・ダリア
監督:ブライアン・デ・パルマ 原作:ジェームズ・エルロイ
出演:ジョシュ・ハートネット、アーロン・エッカート、スカーレット・ジョハンソン、ヒラリー・スワンク

c0005419_2225231.jpgジョシュ・ハートネットはいい役者だ。ブライアン・デ・パルマは「スカー・フェイス」(83)だから信頼している。「虚栄のかがり火」(90)はもっと評価されていい。今最もすげえ女優、スカーレット・ジョハンソンは、出番が少ないのにポスター。という手法はジャッキー・チェン「ドラゴン特攻隊」(84)の手法(本当の主演はジミー・片腕ドラゴン・ウォン)。

8
カポーティ
監督:ベネット・ミラー 出演:フィリップ・シーモア・ホフマン、キャサリン・キーナー

c0005419_2223070.jpgカポーティと言えば、ザ・スミス「心に茨を持つ少年」のジャケ写。

7
楽日
監督:ツァイ・ミンリャン
出演:チェン・シャンチー、リー・カンション

c0005419_222656.jpg香港映画(といってもジャッキー・チェン、サモ・ハン・キンポー、ホイ3兄弟とかあの辺の才能)を除けば、アジア全般を軽視する傾向にある俺だが、最近若干改めてきている。

6
ブロック・パーティー
監督:ミシェル・ゴンドリー
出演:デイヴ・シャペル、カニエ・ウェスト、モス・デフ、コモン、フージーズ、エリカ・バドゥ、ザ・ルーツ、ジル・スコット、タリブ・クウェリ

c0005419_10243929.jpgブルックリンの一角でゲリラ的に開催されたブラックミュージック・パーティーのドキュメンツ。HipHopはリズムが命で、あまりにもジャストなグルーヴはいただけないが、ザ・ルーツの面々はルーズかつタイトな演奏がすげえいい。エリカ・バドゥはやや大人しすぎたが、ローリン・ヒルはやっぱりド黒人ならではのボーカルがすげえ。

5
赤線地帯
監督:溝口健二
出演:若尾文子、京マチ子

c0005419_221045.jpg50年代の作品だが、ミゾケン・カーニバルが大々的に開催されたという事でランキング。戦後の日本、すげえ。

4
サラバンド
監督:イングマール・ベルイマン
出演:リヴ・ウルマン、エルランド・ヨセフソン、ボリエ・アールステット、ユーリア・ダフヴェニウス、グンネル・フレッド

c0005419_220306.jpg初ベルイマン。映像がすげえいい。ユーリア・ダフヴェニウスという女優もかなりすげえ。

3
Exils
監督:トニー・ガトリフ
出演:ロマン・デュリス

c0005419_220915.jpgトニー・ガトリフは音楽を分かっているいい監督だ。ロマン・デュリスの髪形と帽子に憧れて、天然パーマをさらにキツくかけ、チロリアン・ハットを買って成り切った2006年の俺ではあった。

2
キングス&クイーン
監督:アルノー・デプレシャン
出演:エマニュエル・ドゥヴォス、マチュー・アマルリック、カトリーヌ・ドヌーヴ

c0005419_21594822.jpg光がいい。やっぱりブスなエマニュエル・ドゥヴォス、やや不細工なマチュー・アマルリック、いい芝居。ドヌーヴ、すげえ貫禄。

1
百年恋歌
監督:ホウ・シャオシェン
出演:スー・チー、チャン・チェン

c0005419_21593524.jpgソクーロフ、ベルイマン、デ・パルマを差し置いて06年のNo.1はなんとアジア。3部構成だが、60年代と10年代がすげえいい。「煙が目にしみる」の使い方すげえし、アフロディーテズ・チャイルドなるギリシャのバンドの「Rain and Tears」も良かった。スー・チー、すげえいい。

by ichiro_ishikawa | 2006-12-27 22:08 | 映画 | Comments(0)  

ザベストテン2006 音楽編

 この年末振り返りベストテンものは、どこの国でも恒例になっているが、商業ベースに乗っている一般の雑誌やウェッブなどの年末特集でも全然面白くないし、個人のブログとなるといよいよくだらない。マニアックで専門的なものにしろミーハー路線にしろ、結局「どう、このセンス? 」と、てめえの趣味をさらけ出して悦に入っているわけで、「その日常やら、趣味の世界やら、そんな醜悪な痴態を俺の前に見せないでくれ気持ち悪いから。誰も聞いちゃいねえぜ」というのが本音だが、そうした本音こそ醜悪極まりないので、ここでは書かない。
 というわけで、本ランキングでは、「普遍的な正しさ」という、誰にも納得のいく指標を、神に頼んで設けてもらった。「普遍的な正しさ」というと、概念的に過ぎるかもしれない。例を挙げると、「地球は回る」というのは普遍的な事実でしょう。また同様に、ポテトチップスにおいて、もっともすげえのは「のりしお」、次に「うすしお」、3位が「コンソメパンチ」というのも誰もが納得する普遍的な真理でしょう。要するに、個人の趣味、好き好きでない、誰がどう考えてもそうでしかない、というところでのランキングである。

12
At War With The Mystics
The Flaming Lips
c0005419_1953349.jpgウェイン・コイン(Vo/G)、マイケル・アイヴァンス(B)、スティーヴン・ドローズ(Ds)による3ピースバンド。83年米オクラホマにて結成。前々作『ザ・ソフト・ブレティン』(99)、前作『ヨシミ・バトルズ・ザ・ピンク・ロボッツ』(02)には残念ながら及ばないが、なかなかどうして良作だ。

11
Songs And Other Things
Tom Verlaine
c0005419_19531466.jpgNYパンクの重鎮バンド、テレヴィジョンのボーカル&ギターで、パティ・スミスが「ロックの世界で一番美しい首の持ち主」と称したトム・ヴァーレインのソロ作。独特の世界は健在。もっとギターを聴きたかった。

10
Ringleader Of The Tormentors
Morrissey
c0005419_1953252.jpg言わずもがな元ザ・スミスのヴォーカル、モリッシー。とにかくジャケットが最高。曲はすげえポップで元気。声は相変わらずすげえ。ただ、Still Ill。


9
The Information
Beck
c0005419_195230100.jpg説明不要のベックちゃん。ジャケがいい。音は普通だ。『One Foot In The Grave』の世界をもう一度、という俺のラヴコールは届いているかい?


8
Surprise
Paul Simon
c0005419_1952173.jpg言わずと知れたガイモン&サーファンクルのサイモンさん。『Graceland』(86)ばりという書評を目にしたが、さすがにそこまではいかないというのが正直なところ。だが老いて尚盛ん。いい。


7
Living With War
Neil Young
c0005419_19515092.jpg反戦〜世界平和希求アルバム。歌詞はココで全部読めるし、曲自体ネットでダウンロードできる。商売云々よりもとにかく流通ありきというニールの姿勢が見て取れる。一発録り風の楽曲群は、すげえザラザラしていて普通に金出して買いたい傑作だ。

6
I Am Not Afraid Of You And I Will Beat Your Ass
Yo La Tengo
c0005419_19512976.jpg現代のヴェルヴェット・アンダーグラウンド。『Electr-o-pura』(95)、『アイ・キャン・ヒア・ザ・ハート・ビーティング・アズ・ワン』(97)ばりの傑作やもしれぬ。


日本人の音楽編

 日本の音楽業界は、どこまで不景気なんだろうか。もうどん底らしく、2006年は3作品しかリリースされなかったようだ。

3
Soul Session
布袋寅泰
c0005419_19542267.jpg様々なミュージシャンとのセッション曲全10曲を収録。デイヴィッド・サンボーン、ブライアン・セッツァーとの共演が素晴らしいが、他はあまり良くない。Rip Sryme、土屋アンナは最悪。Charと中村達也はいい。

2
In The Mood
氷室京介
c0005419_19543463.jpg先日購入したばかりなのでまだよく聴いていないのだが、声がいい。今回は、ビート系の曲が多いようで、さほど過剰な期待は抱いていない。バラッドはさすがにすげえ。

1
Re-Cool Reflections
寺尾聰
c0005419_1954435.jpgこれはずるい企画だ。大名盤、25年ぶりのセルフカバーで、井上鑑(Key)、今剛(g)、アレックス・アクーニャ(perc)、 高水健司(b)、ヴィニー・カリウタ(ds)、林立夫(ds)、山木秀夫(ds)というとんでもないメンツで新録。悪いわけがない。


5
Overnight Sensational
Sam Moore
c0005419_1951667.jpg「ちょっと待って、今行くから」「魂男」でお馴染み、史上最高のソウル男性デュオ「サム&デイヴ」の高音担当サム・ムーアのセッション作。ゲストは、故ビリー・ブレストンから、スティーヴ・ウィンウッド、スティング、エリック・クラプトン、ロバート・ランドルフ、ブルース・スプリングスティーン、そしてマライヤン・キャリーまで。アン・ピーブルズの「I Can't Stand The Rain」でいきなりTKO。

4
What’s Going On
Dirty Dozen Brass Band
c0005419_1950466.jpgニューオーリーンズの粋な楽団がマーヴィン・ゲイの傑作をまるまるカヴァー。ニューオーリーンズR&B爆発!


3
Modern Times
Bob Dylan
c0005419_1950257.jpgボブ・ディランが地味で渋い、すげえアルバムを創った。06年で65歳だが、この人はやはりとんでもねえ。

2
Rather Ripped
Sonic Youth
c0005419_1950792.jpg毎年のようにアルバムをリリースしているソニック・ユース、ジム・オルークが日本文化を勉強するために脱退して、再び4人に戻った。


1
The River in Reverse
Elvis Costello & Allen Toussaint
c0005419_1949492.jpgコステロとアラン・トゥーサン夢の共演。文句無しの1位。


総評
今回のラインナップ、平均年齢50代。しかし、若いバンドやミュージシャンは何もリリースしていないのかね? ディスクユニオンには全然売ってないし、雑誌「UNCUT」にも「ミュージックマガジン」にも「レコードコレクターズ」にも載っていない。不思議だ。ネット販売のみとか? 

by ichiro_ishikawa | 2006-12-27 20:20 | 音楽 | Comments(0)